前回のあらすじ
満身創痍の江夏が先頭打者です。以前ニコガク時代に打者で乱闘事件の引き金になった場面を思い出させるような、江夏の不良仲間達がバックグラウンドにゆらゆら集まって来ます…
ニコガク初勝利！
暴動が起こりそうな雰囲気の中、安仁屋は意図せず危険球を投げてしまい、暴力事件の再現か！？と思いきや、江夏はバックネットにバットを投げ、また、川藤の介入もあり、事は治まります。安仁屋は江夏との決着を着けようとします
今日２安打の安仁屋に対し、ノーヒットの江夏。渾身の投球で三振に打ち取り、借りを返した安仁屋、塔子も涙ぐみます。連続3振で、メンツを潰された不良達は去っていきます。最後のバッターは河埜。会心の当たりを御子柴がライナーで捕球し、ゲームセットです
喜びを爆発させるニコガクナイン、江夏はまだマウンドに上がりますが、もう立てません。そこに沢村が現れ、こんこんとその頑張りを褒め、彼らが変われたことへの感謝を説きます。江夏は公式戦では絶対に負けないと啖呵を切ります
ついに初勝利！スタートラインに立ったニコガク、勇んで帰路に着きます
冬季期間の学校生活で…
野球部が勝利したことは、学校中に知れ渡り、元野球部の先輩の耳にも入ってきます。御子柴はちゃんと先輩に謝っておこうと言い出します。新庄は野球部の先輩の江本に自分を殴るように言い、江本は盗んでいたウイニングボールと共に泣き崩れ、絶対に野球を辞めるなと言います。新庄は意志を受け継ぎます
関川は野球部の練習が休みの水曜日は陸上部の練習に混ざっています。関川は倫世という美女にも惹かれていたのですが、ライバルの藤川と付き合っていることが分かり、改心し100ｍ10秒88という記録を残し陸上部を去ります
川藤は連日宿直室で寝泊まりしています。食事もカップヌードルとだらしなく、ロッカーに藤田先生の湯飲みを隠し持っていると噂され、真弓先生は確かめに来ますが、結局見当たりません（掛布が意図的に隠していたのですが、良心の呵責で取り出していました）。真弓は川藤のお弁当を作って来てあげると言います
ビビリーキングの湯舟は皆に馬鹿にされ、懇意にしている真弓が川藤の弁当を作っているという噂を聞きつけ、川藤に迫ります。川藤がそんな意気地がないと悟った湯舟は真弓に告ろうとしますが、言い出せず、2階から飛び降りてしまいます。ビビりも少しマシになりました
妙に平塚を慕う濱中とは！？
塔子は内緒でバイトをしています。安仁屋と近所ということもあり、一緒に登校することもありますが、野球に精を出す安仁屋がまた他の女子から人気が出始めています。安仁屋は今野球に夢中で他の女子のことに構っていられないのです。塔子は安仁屋のためにお金を貯めピッチャー用のグローブを買っていました
河原で練習している桧山と御子柴、桧山は平塚を意識し、バッティング向上のため練習に励んでいます。すると打球が他校の生徒に当たってしまい、因縁をつけられます。濱中という男が妙に絡んでくるので、問題を起こしたくない御子柴は野球での勝負を提案します
大金が掛かった勝負で桧山はヒヨリますが、平塚のことを持ち出され、奮起し、濱中のクソボールをセンターオーバーで打ち返します！そこに平塚が現れ、濱中達は妙に平塚を慕っています。平塚はビッグマウスで嘘八百を並べていますが、何故か濱中達は納得しています
桧山は平塚とのレギュラー争いで焦りも感じています。そんな平塚が濱中達がニコガクに来てしまったところを見かけます！先日の遭遇で顔を見知っている御子柴は驚きます。濱中は平塚がエースで4番だと勘違いしています。平塚が女装して逃げ出そうとしているところでこの巻は終わります
まとめ
江夏との因縁の対決を制した安仁屋、実力で雪辱を晴らします。江夏も以前の乱闘事件を脳裏で掠めながら、安仁屋と意地でも勝負をし、結果負けましたが、清々しい時を過ごします
監督の沢村は目黒川高校の面々がダイヤの原石ばかりで、今回の試合でガムシャラなニコガクナインと戦えたことで、かけがえのない経験をしたと諭します。今回の練習試合はニコガクナインだけでなく、目黒川高校側にも大きな意味を持つ試合となりました
冬季期間は野球部は対外試合を行えません。そんな中、様々なエピソードで学内での出来事を彩ります。特に現野球部のせいで野球部を辞めざるを得なかった先輩達に謝りに行くというくだりは、やはり主人公達とはいえ、過去の過ちを謝罪させ、前を向かせる意味でも必要な描写だったと思います
桧山達との因縁から濱中という中学生が出てきて、どうやら平塚の後輩のようで、妙に平塚を慕っています。何か原因があるようなのですが、ニコガクにまで来てしまい、平塚のメッキが剥がされようとしています。濱中は真意に気づいてしまうのでしょうか？続きもコミックスで是非！！
おまけ
ドラマ版同様、映画版にもドキュメントDVDがあります。こちらは試合中心の迫真の演技の裏側が知れる、ファン必見の内容になっていますので、是非ご覧下さい
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