前回のあらすじ
安仁屋は6者連続3振と絶好調です。ただ、ピッチャーの時以外は横になり休ませてくれと言っている点が気になります。打順が安仁屋に周って来て、中学時代の安仁屋の活躍を知る選手も、半年遊んでいたんだと鷹をくくりますが、安仁屋がホームランを打ちます…
ONE FOR ALL
安仁屋は体育館の屋根に当たる特大のホームランを放ちますが、歩いてダイヤモンドを周り、すぐ横になって休んでしまいます。抜いた球を1球も投げていなく、練習不足もあり、スタミナを温存したいのです。川藤は安仁屋の帽子の裏に「ONE FOR ALL」(綴りは相変わらず間違っていますが…)と書いてあるのを見つけ、皆を奮い立たせます
なんとかバットに当てられるようになってきたルーキーズ、気合が入りますが、安仁屋は疲れているようです。国松は、どうせ3振になるなら、疲れさせようとバント指示を出します。案の定平塚が目立とうとミスしたところから、一気に崩れます
若菜が2塁に失投、そのボールを関川が後逸と、守備はボロボロです。バックホームまで大きく反らし、同点になってしまいます。バックを信用しきれない安仁屋は自分の力で何とかしようとしますが、野球はチームスポーツ、若菜と揉めてしまいます
川藤が仲裁に入り、疲れの目立つ安仁屋を一旦隠し、何と今岡をピッチャーに指名(50音順で投げさせるつもりです!)します。今岡はアンダースローで割と制球が良いのです。安仁屋は実は前日200球の投げ込みをしており、疲れてしまったのです
安仁屋温存で全員野球!!
その投げ込みの様子を校長に見られ、安仁屋は部は潰させないと気を張ります。校長はなんとニコガク栄光時代・甲子園の時のメンバーだったのです!
今岡のボールはタイミングが合わせ辛く、また、打者としても一本足打法でヒットを放つ等センスがあります。若菜は安仁屋の爪が割れていることに気づき、一人で無理して勝とうとしていることに怒りますが、校長の話が聴こえてきて、真意を知り、喧嘩を止めます
御子柴も続き、ツーアウト1・2塁、バッターは若菜、打球は捕られ、ヘッドスライディングしますが、アウトになってしまいます。若菜は雰囲気を取り繕いますが、安仁屋の事を想い、本気になっていました
ピッチャーが岡田に代わり、長打を打たれますが、関川の守備範囲は異様に広く、なんとシングルヒットにしてしまいます。皆帽子に「ONE FOR ALL」と書き、チーム一丸となって勝ちを目指すルーキーズ、何と桧山・御子柴の連携からダブルプレーをもぎ取ります!
ピッチャーは相変わらず回していきますが、その度にポジションをずらすとややこしいため、安仁屋が毎回ポジションチェンジしていくことで落ち着きます。新庄もついに現れますが、遠くから見守っています
川藤の熱意に審判までも…
他生徒も野球部の試合を眺めています。バカにしながらも、野球になっていることに驚いています。御子柴の好投もあり、試合は7回裏、1-8となっています。桧山の当たりはボテボテですが、セーフになり、ベースカバーで相手ピッチャーの角が負傷します
国松がまだ投げさせようとする中、川藤は人間を育てる気がないなら教師辞めて貰えませんかと怒ります。選手の夢を熱く語る川藤、甲子園と言い切ります。そして人の夢をバカにするなと国松をついにぶん殴ってしまうのです!
角は感動し、ピッチャー交代を志願します。審判は川藤の暴挙を見ていましたが、熱意にほだされ、選手交代を受け入れたところでこの巻は終わります
まとめ
安仁屋の目に見える疲労は、ブランクもありますが、前日に200球も投げ込んでいたからでもあったのです。校長の魂胆を知る安仁屋は、何としても勝ちたいと奮起します。しかし野球はチームスポーツ、一人では勝てません
素人同然のルーキーズですが、ここで川藤は安仁屋を温存させ、ピッチャーを回していく作戦を取ります。当然安仁屋のようにはいきませんが、今岡の隠れた才能を発見する等収穫もあります
当然凡ミスも多々ありましたが、桧山・御子柴のダブルプレーや、関川の快速を活かした幅広い守備範囲等片鱗を見せます。初試合でここまで健闘を見せるとは…ルーキーズの奮闘に胸が熱くなりますね!
相手ピッチャーの角がベースカバーで脚を痛めた際、国松はまだ投げられると傷も見ずに言ってのけ、川藤はキレてしまいます!相変わらずの熱血男、一番手を出してはいけない監督が、よりによって国松をぶん殴ってしまうのです…しかし、その熱い想いを感じ取った角はピッチャー交代を志願し、審判も川藤の暴挙を見て見ぬふりをしてくれます
7回裏、1-8の劣勢ですが、ルーキーズのキラキラした奮闘に、心動かされますね!遠くで見守る新庄も、この輪に入れるでしょうか?次巻もコミックスで読みましょう!!
おまけ
もうお気づきの方も多いかと思いますが、ルーキーズに出て来るニコガク選手は阪神の選手の名前を組み合わせた名前になっています。個性豊かな選手達ですが、阪神選手の名前が付いたお蔭でより親しみ深くなっていますね
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