『進撃の巨人』30巻レビュー|進撃の巨人の驚異の能力が発覚!エレンと始祖ユミルが出会い、そして世界の終わりが始まる…

「進撃の巨人」30巻のレビューです

ついに始祖の巨人と王家の血を継ぐ巨人が接触します

これまでのあらすじ

エレンとジークの接触を危険視して両者を拘束していた兵団でしたが、両者はそれぞれ抜け出し島を占拠します

そしてマーレ軍が空から島に攻めて来ました

エレンが鎧、顎、車力の巨人の3体を相手にしていると、獣の巨人のジークが助けに来ます

しかし、車力の巨人の砲台に乗ったマガトに撃たれて壁から落ちてしまいました

30巻の展開

ジークの叫びにより無垢の巨人が大量に発生します

エレンはその隙にジークと接触しようとし、ガビに首を撃ち抜かれますがギリギリ接触に成功しました

エレンとジークは座標で始祖ユミルと出会いますが彼女は王家の奴隷でジークに従います

ジークはエレンの父親からの洗脳を解こうとグリシャの記憶に2人で入りますが、そこで進撃の巨人の能力が明かされエレンのグリシャの過去の行動への介入を許すことになりました

始祖ユミルの過去が描かれますが、エレンは死後も奴隷として働く彼女の心を動かし始祖の力を発動させます

兄弟の絆

シガンシナ区には3組の兄弟がいました

コルトとファルコ、兄マルセルの記憶を受け継ぐポルコ、そしてジークとエレンです

コルトはジークの脊髄液を飲んだファルコを救うため、ジークに無垢の巨人になる叫びを待つよう頼みましたが、聞き入れてもらえず、巨人化するファルコを抱きしめて亡くなりました

ポルコはライナーに触れられて自分を守るためにライナーを鎧の巨人にするよう画策した兄マルセルの記憶を見ます

兄の想いを知ったポルコは無垢の巨人と化したファルコに自身を食べさせ、彼を人間に戻すのでした

翻ってジークとエレンですが、座標エレンはジークの案に従ったふりをしていたことを明かします

ジークは2人の父グリシャの記憶を見れば洗脳が解けるだろうと思いましたが、エレンは元々自由のためならなりふり構わない性格だったことが判明しました

そして記憶の中のグリシャからジークはエレンを止めるよう頼まれます

果たしてこの兄弟の行方はどうなるのでしょうか?

進撃の巨人の能力

ジークはエレンの父グリシャからの洗脳を解くためにグリシャの記憶に入りますが、洗脳の事実はありませんでした

代わりに判明したのは進撃の巨人の能力です

なんと進撃の巨人の継承者は未来の継承者の記憶を見ることで未来を知ることができます

グリシャはエレンの記憶から恐ろしい未来の景色を見て恐怖しました

さらにジークの王家の血筋と始祖の力でグリシャの記憶に入ったために、エレンは進撃の力で過去のグリシャにレイス家の末裔を虐殺するようそそのかします

恐ろしいことに進撃の力でエレンの記憶を過去のグリシャに見せることでその行動まで操ってしまいました

その代わり、グリシャはジークも認知し、彼を抱きしめ謝り、そしてエレンの望みを阻止するようたくされます

はたしてエレンとグリシャが見た未来の景色とは一体…

始祖ユミルが待っていた者

始祖ユミルの過去が描かれます

村をエルディア人に襲われ、口が利けない奴隷として働かされていた彼女は豚を逃がした罪を押し付けられ狩猟の獲物にされます

命からがら逃げ込んだ大木の中で謎の原生生物のようなものにとりつかれ巨人に変貌しました

彼女はそれからもエルディア人の王に仕え、インフラ整備やマーレ軍との戦いで成果をあげ、王の子供を産むことを褒美とされます

そして3人の娘が生まれましたが王を暗殺者からかばい死亡しました

王は3人の娘にユミルの遺体を食べさせて巨人の能力を継承させ、ユミルは座標で果てしない時間を巨人の制作に費やして今に至ります

そんな彼女をエレンは抱きしめてその世界を終わらせること、自分で決めて良いことを告げ、そして2000年前から誰かを待っていたのだろうと指摘するとユミルは初めて表情を浮かべ涙しました

そして島の壁は崩れ超大型巨人が姿を現し、そしてエレンは変貌していきます…

このエピソードのタイトルは「二千年前の君から」ですが、この作品の1話のタイトルは「二千年後の君へ」です

今までのエピソードはこうしてエレンとユミルが出会うためににあったのでしょう

はたしてその先には何があるのかのでしょうか

エレンはこの世を終わらせると言いますが本当に世界を滅ぼすのでしょうか

それはまだ不明のままです…

最後に

他に見て欲しいところは


ファルコに食べられることで苦しみから解放されことに安堵するライナー


ポルコにその役割をとられて絶叫するライナー


ガビに撃たれて首がちぎれ飛ぶエレン


ジークに洗脳が解けたと白々しく言うエレン


父に愛されているエレンを見て皮肉を言うジーク


あの景色を遠い目で思い浮かべるエレンの表情


ユミルに望みを伝えたエレンに追いすがろうとしたジーク


と言ったところでしょうか

エレンは新たな巨人に変貌していきましたが本当にこの世を終わらせる気なのでしょうか

それに対し他の知性型巨人やミカサたち調査兵団はどうするのでしょうか

そして行方不明のリヴァイとハンジは?

物語は大詰めだと思うのですが、まだまだ続きくようにも思えどのような決着がつくのか想像がつきません

漫画史に残る傑作になることは間違いない本作なのでぜひ未読の方は手に取ってみてください

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