はじめに
高校バスケ漫画の金字塔として、1990年代のジャンプ黄金期を支えたSLUMDUNK。最早国民的漫画としてその認知度はずば抜けており、更に何年経っても色あせない根強い人気があります
累計発行部数は1億2000万部以上という爆発的な売り上げは、今なお伸び続けています
井上雄彦先生の出世作であり、NBA人気もあり、アニメ化もされた名作です
今回はその数々の熱戦と成長譚を中心にまとめていきます
赤い髪の男、桜木花道登場!!
中学3年間で50人に振られ続けた男、桜木花道。赤い髪がトレードマークの大柄な男は、県立湘北高校に入学しても、未だにそのことを引きずっています
特に最後に振られた子から「バスケット部の小田君が好きなの」と言われ、バスケットという言葉に敏感になっています
高校生活も荒れる一方か…というところで、美女から「バスケットはお好きですか?」と問いかけられます
一発で惚れてしまった桜木。「大好きです」「スポーツマンですから」とついつい答えてしまいます
女の子は赤木春子といいます。浮かれた桜木は調子に乗って3年の校舎にまで行き身体を鍛えていると、早速上級生に目を付けられます
しかし、驚異的な腕力で上級生の首根っこを掴んで持ち上げてしまうのです!
春子が兄のお弁当を届けに来たため、事は収まりますが、徳ちゃん(堀田徳男)という不良に目を付けられてしまいます
放課後春子からバスケ部の見学に誘われた桜木は、体育館へ行きます。体育館にはまだ人がおらず、春子のバスケ談義に花が咲きます
そんな中、バスケの花形はダンク、特にゴールが壊れるんじゃないかというほど激しく叩きこむのをスラムダンクというと教わります
片手でボールを掴める桜木に驚いた春子からダンクが出来ないかと言われ、なんとドリブルをせずボールを持ったまま走り出します
リングの真ん中に叩きつける…と思っていたら、方向がずれており、なんとボードに頭をぶつけてしまいます
しかし、その驚異的なジャンプ力に春子は救世主だと騒ぎ、バスケ部への入部を促します
生涯のライバル、流川楓登場!!
桜木の取り巻きである桜木軍団から、あんないい子に彼氏がいない訳ないだろうと言われ、桜木は焦ります。確か流川君と頻繁に話していたような…
思い切って聞いてみると、春子は流川は私のことを知らないと言います
しかし、中学時代の大活躍をこの目で見た春子は流川に片思いだというのです!早くも振られてしまいます
機嫌が悪い桜木の元に先程の不良達が呼び出しに来ます。桜木軍団の筆頭水戸洋平と共に、挑発に乗り、喧嘩をすることになりそうです
徳ちゃんが屋上に行くと、大柄の男が昼寝をしています。たたき起こすと、流川楓と名乗り、眠りを妨げる奴は許さんと怒ります
桜木軍団が勇んで屋上へ向かうと、既に不良はやられています。やったのが流川だと分かると、桜木は心中穏やかではありません
現場を見つけた春子は、血を流している流川を見て、桜木がやったのだと勘違いし、「最低よ」と言い放ちます
流川の冷めた態度に腹が立った桜木は、流川と喧嘩します。どちらもタフで、決着は着きませんが、桜木は春子に嫌われてしまいます
バスケ部キャプテンとの勝負
洋平にあれは春子の勘違いだったと諭され、春子は困ります
桜木は帰り道にたまたまバスケットボールが飛んできて鼻血を出します。今彼の前でバスケットは禁句なのに…
バスケ部に怒りをぶつける桜木ですが、物凄いガタイのいい男に片手で引きずられてしまいます
男はバスケ部のキャプテンで、喧嘩になった二人はバスケで決着を着けることになります
勝負はキャプテンが10ゴール決めるまでに1ゴールでも決めたら勝ちというルールです。野次馬が沢山集まっています
ドリブルするキャプテンに桜木はスライディングでボールを奪おうとします(笑)ルールも良く分かっていないのです
そんな中、なんとキャプテンは春子の兄であることが分かります!全然似てない!!
8ゴール差が着いたところで、全く歯が立たない桜木は、誤ってキャプテンのズボンを下げて下半身をさらけ出してしまいます!
完全に切れたキャプテンは9ゴール目も決め、勝負あったか…というところで春子が見に来ていることを発見した桜木は応援してくれていると勘違いし、気合が入ります
キャプテンのドリブルの前で驚異的なディフェンス(フンフンディフェンス)でゴールを死守します!しかも、ボールを取ってしまうのです!
リングの真ん中に叩きつける!!
ドリブルも出来ない桜木はボールを持ったまま走りますが、キャプテン(赤木)は好きなようにやらせろと言います。鉄壁のディフェンスでゴールに近づけません
メチャクチャなシュートを打つと、「はえたたき」でブロックされます。「ゴール下のキングコング」という異名は伊達ではありません
桜木は一計を案じます。遠くからゴールにボールを投げ、跳ね返ったところを狙うというものですが赤木には読まれています。しかし、桜木は空中でボールを奪い取ると、リングの真ん中に叩きつけ、ダンクを決めてしまうのです!!
ここでやっとキャプテンが春子の兄だったと知った桜木は急にご機嫌取りを始めます
バスケ部入部!しかし地道な基礎練習に…
バスケ部に入部することに決めた桜木は部室で待っていますが、赤木は冷めた態度で相手にしません
赤木がキレイ好きという情報を得た桜木は、部室を完璧に掃除します。しかし、桜木の努力も空しく、相手にされません
今度はボール磨きとコートの掃除に精を出す桜木。徹夜で臨んだこの行為には流石に赤木も認めざるを得ませんでした。桜木の入部が認められたのです!
新入部員の自己紹介の際、流川がいることに桜木は腹を立てます。富ケ丘中で既に有名だった流川には部員達から期待の目が注がれます
マネージャーの彩子は桜木を見つけ、先日の赤木との一件を思い出し喜びます(笑)
赤木は今年の目標は全国制覇だと掲げます!厳しい練習が始まる…と思いきや、桜木は初心者のため、別メニューになります。彩子が指導します
コートの隅っこでダムダムやっている桜木は徐々にフラストレーションが溜まってきます。コートではライバルの流川が良いプレーをしており、余計苛立たせます
彩子にボールハンドリングを教わった桜木は、驚異的な手さばきで物凄いスピードを見せます。彼はどうやら得意のようです
いい加減練習に混ぜて貰いたい桜木は基礎を止めようとしますが、赤木に諭されます。しかし、目立つことがしたい桜木はキレてしまい、赤木に頭突きを食らわせ、部を辞めると体育館を出て行ってしまうところでこの巻は終わります
まとめ
赤い髪、中学時代50人に振られ続けたという桜木の設定から持っていかれますね(笑)初期は学園ものという雰囲気があり、また、桜木はバスケ未経験者ということもあり、バスケ色は序盤は薄いです
春子という美女の虜になりバスケ部入りを決めた桜木ですが、動機は何であれ、その潜在的な運動能力には特筆すべきものがあります。片手でボールを持てたり、ダンクしようとしてバックボードに頭をぶつけたり…このド素人ぶりが果たしてどう成長していくかが見ものですね!
フンフンディフェンス等、初期は漫画ならではのコメディータッチな技が見えますが、徐々に本格バスケ漫画に変わっていきます。その辺の変わりどころも見ものです
物語としての掴みはOKといったところの1巻、果たしてこれからどう物語が展開していくのでしょうか?続巻も読みましょう!!
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