前回までのあらすじ
借りは即返すと沢北が流川を抜きますが、美紀男の陰に隠れていた桜木が現れ、沢北がオフェンスチャージングを取られます…
救世主
流川への借りを返した桜木はこれで心置きなく山王を倒せると勇みます。流川はパスが選択肢に入ったことで沢北へのオフェンスで優位に立ち、流れで赤木が加点します。沢北は桜木のことが気になり、隙を付かれ流川がボール奪取、限界と思われていた三井が3ポイントを決め10点差まで詰め寄ります
沢北は流川を抜きますが、シュートを外し、ルーズボールを当てられ、湘北ボールとなります。流川はオフェンスでは完全に優位に立ち、へなちょこシュートを決めてしまいます！諸星は「もはや沢北と同等！下手すると食われるぞ」と感じます
桜木は沢北がまた単身で来ることを読み、赤木とのダブルブロックでついに沢北を止めます！深津の巧みなディフェンスでボールを失いかける湘北ですが、ルーズボールを桜木がライン際突っ込み、なんとマイボールにしてしまいます！赤木は春子が桜木が救世主になれる人かもしれないと言っていたことを思い出します
背中から落ちた桜木、レフェリータイムを取られますが、流川の呟きに反応し、復活します。会場の応援は最早山王一色ではなくなっています
流川は桜木の異常にいち早く気づき、以前１ON１をした時の方が集中力があったと言い、交代しないなら必死でついてこいと指図します。流川はオフェンスで今度はなんと3ポイントを決め、山王はタイムアウトを取ります
選手生命
赤木の回想で過去の全国への想いを馬鹿にされた記憶が脳裏に浮かびます。赤木は涙を流します。チームメイトから茶化されますが、木暮は頼もしい仲間に一瞬心が緩んだのだと理解します。桜木は彩子に背中の痛みのことを話し、選手生命に関わると言われます
しかし、流川のことを引き合いに出し、不死身ぶりをアピールします。安西はメンバー一人一人がチームに加えた力を説いていきます
桜木はガッツとリバウンドを、宮城はスピードと感性を、三井は知性ととっておきの飛び道具を、流川は爆発力と勝利への意志を、赤木と木暮がずっと支えてきた土台にこれだけのものが加わった、それが湘北だと
チームメイト同志の仲はともかくとして、バスケチームという共同体としては最高のチームだと赤木は感じ、感謝を告げますが、メンバーは自分の勝利のためにやってんだと憤ります（笑）湘北らしいですね
そんな上り調子の湘北に、深津ー河田コンビで加点する山王、現実に引き戻されます。さらに、ここでゾーンプレスをしてくるのです！宮城はドリブルこそチビの生きる道なんだよ！と覚醒し、2人マークを抜いてしまいます
赤木は河田相手にひるんでいましたが、今度は全力で向かい、ファールを貰います。すると、外れたボールを桜木がダンクしてしまいます！しかしファールの後のため、得点にはなりません。赤木のフリースローとなりますが、桜木が崩れ落ちます。彩子は桜木が背中を痛めていることを話します
彩子は桜木がしばらく動けていたことから、選手生命が終わるということはないと思うが、この短期間に身に着けてきたものがリハビリ等で失われていくのも早いだろうと嘆きます。この4か月がまるで夢だったかのように…
赤木はフリースローを執念で沈めます。桜木は過去の出来事が走馬灯のように蘇る中、なんと春子に「大好きです 今度は嘘じゃないっす」と告白したところでこの巻は終わります
まとめ
流川はパスを選択肢に入れたことでオフェンスでは完全に優位に立ち、最早沢北と同等の存在感を見せます。へなちょこシュートや3ポイント等、むしろ上を行ったかもしれません。流川の貪欲な向上心が、日本一の高校生になるという強い意志が、急成長を生んだのでしょう
桜木の好プレイが光る中、赤木が感情的になり涙を流します。安西が湘北のチームとしての力を解説していくくだりでは、本当にバラバラの個性のメンバーですが、チームとしてがっちり噛み合って強力な力を発揮していることが分かります。この5人だからこその絶妙なバランスが、SLAMDUNKを名作たらしめている所以でしょう
ルーズボールで背中を痛めてしまった桜木、しばらくプレイ出来ていましたが、ついにベンチに下がります。残り時間僅かの中、桜木はどうなってしまうのでしょうか？そして唐突に春子への告白！その真意とは如何に？次回最終巻です、心して読みましょう！！
おまけ
前巻で紹介した１０DAYS AFTERのDVDが出ています。こちらは廃校舎でのSLAMDUNK累計1億冊突破の感謝イベントのために長黒板に描かれた作品が出来るまでのドキュメント映像作品となります。また、ファンがどれ程熱心にこの作品のことを大切に感じているかが窺い知れる作品となっています。是非観て欲しい作品です
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