前回までのあらすじ
新しい湘北カラーのバッシュを引っ提げて、いよいよ全国への挑戦が始まります…
トーナメント表判明!!湘北はCランク?!
主のいなくなった体育館で洋平と春子が出くわします。春子は桜木が新幹線のように成長していて嫉妬も感じると言います
新幹線の車内では、トーナメントの組み合わせを観て一同ざわつきます。勝ち上がった2回戦の相手が秋田・山王工業なのです!前回、前々回、その前も優勝しているという超強豪校なのです!安西は変なプレッシャーを与えたくなかったからか伏せていたようです
さらに勝ち上がると昨年ベスト4の愛和学院という厳しいブロックです。すると、木暮がある男に絡まれます。豊玉の岸本です。喧嘩になりそうになりますが、岸本はその本をよく読んでみろと言います。なんとランク付けがしてあり、山王はAA、湘北はC、豊玉はAランクなのです!
最後に桜木が岸本に脚を掛け、桜木の頭を掴んだところで一旦事なきを得ますが、試合前から不穏な空気です
広島でのインターハイ制覇は、日本高校バスケット界における最大のタイトルなのです。海南の連中からご愁傷様とからかいがある中、湘北メンバーは準決勝で勝負だと強気です。そこにまた岸本が絡んできます。しかし、大物の牧は岸本を「誰だっけ?」と茶化します
湘北・豊玉両メンバーで喧嘩になりそうになる中、牧は流川にキャプテンの南に気を付けろと言います
宮城は(小さくて)見えんかったわと挑発した奴を明日ぶっつぶしてやると誓います
宿の3年生部屋では、赤木が緊張からか震えが止まらず、走りに行きます。小学生の頃から夢見てきた舞台ですから当然かもしれません
豊玉の速い展開
一晩寝て吹っ切れた様子の赤木。他のメンバーも意外とリラックスしています。そこに彦一から激励の電話&FAXが来ます。電話越しに彦一のエールが届きます
会場では豊玉のガラの悪い応援が始まっています。徳男達は早くも目を付けられます(笑)。豊玉の控室では何やら不穏な空気です。監督の話を聞こうとしません。逆に湘北サイドは先日のランク付けの件を引き合いに、団結しています
桜木軍団、徳男達、春子達と応援組も顔が揃い、いよいよ試合が始まります。赤坊主の桜木は早くも豊玉のガラの悪い応援席から標的にされます
ファーストチップでは海南戦同様赤木が勝って速攻を流川に出すはずが、宮城は昨日の憂さを晴らす意味でも無駄なドリブルで板倉を抜き去ります。その後のパスは南にカットされてしまいます。さらに逆に速攻から宮城は板倉に上から決められてしまいます
挑発にのった宮城は速攻で対抗しますが、パスは岸本に読まれてしまいます。どんどん点を決められ、開始1分で0-9になってしまいます。立ち上がりが悪いのが湘北の悪い癖です。オフェンス重視、点の取り合いを挑んでくる豊玉相手に昨年翔陽もやられているため、高頭は苦戦するだろうと予想します
桜木をマークする岸本の挑発にカッとなった桜木はパスを要求、合宿シュートを試みますが、以前の彼の姿に戻っており、観客席の清田にボールが渡る始末…ここで桜木を下げ、安西は安田を投入します
安西作戦成功!
ペースダウンを狙う安西は安田の投入で試合の流れを変えます。木暮は安田はああ見えて度胸があると言います。宮城が速攻で攻めようとするところを安田がボールを納め、一本じっくり遅攻に切り替える湘北。神奈川インサイドの覇者・赤木中心の攻めで時間をたっぷり使い、10分で14-15まで詰め寄ります。最早100点ゲーム等不可能な展開です
桜木が下がってから調子を取り戻した湘北に、桜木は沈みますが、安西は切り札だと言葉巧みに誘導します。この辺の人心掌握は流石です。絶好調の赤木に王者・山王工業も熱視線を送ります。赤木にマークが集中する中、流川がジャンプシュートを決めます
一本のシュートでその抜群の才能が分かる流川のプレイ、桜木は2万本のシュート練習の中で理想のイメージとぴったり重なっていることに気づきます。調子が良いことに気づいた流川は赤木が引き付けて流川が決めるパターンも盛り込みます。それに勘づく南は流川マークを厳しくしますが、流川は巧みなフェイントを織り交ぜてジャンプシュートを決めてしまいます
南が意味ありげに「なるほど…確かにお前がエースや」と呟きます。牧は「気をつけろ流川」と漏らします
エースキラー南の暗躍
流川のプレイを目の当たりにし、そのプレイを目で追うようになる桜木は、後に更に加速度的な成長を遂げることになります。南のマークに付く流川、ここで突然翔陽の藤間のランニング風景に場面が飛びます。昨夏の翔陽と豊玉の対戦でエースとして活躍していた藤間に、南の牙が剥きます。流川の顔面に南の肘がもろに入ります!牧は「南烈 エースキラーと呼ばれる男だ」と言います
脳震盪を起こした流川、しかし故意のファールとはみなされません。ゲームは荒れ、熱くなる両チームに審判から警告も出されます。前半は28-34とロースコアながら、例のランク付けは覆らないような結果です
豊玉サイドはラン&ガンで優勝すると意気込み、監督にまで手を掛ける南、異様な雰囲気です。湘北サイドは安西が挑発に乗り一人相撲しているメンバーに苦言を呈します。
そこに流川が戻って来ます。左目が完全に塞がっていますが、元気なようです。周りが見えていなかったと反省するメンバー達は、流川の音頭で「オレたちは強い!」と掛け声を掛けます。安西が後半の作戦の話をし始めるところでこの巻は終わります。
まとめ
余計なプレッシャーを与えたくなかったという安西ですが、流石に2回戦が王者・山王工業というのはくじ運が悪いとしか言いようがありません。また、雑誌のランク付けのくだりでも、湘北の下馬評の低さが伺えます。これをいかに覆していけるかが争点となりそうです
新幹線で、開会式でと因縁がある大阪の豊玉高校との対戦は、相手の得意なラン&ガンに翻弄されつつ、安田投入でスローペースに試合展開が変わり、僅差となります。赤木マークがきつくなる中、流川の得点が冴え、エースキラーの南が牙を剥きます。奇しくも藤間同様神奈川のエースを狙った仕打ち、本来なら許されるものではありません
しかし、勝負の世界、こういったアクシデントをも味方に付けて勝ちをもぎ取ろうとする人もいるのです。流川は準主役クラスの選手。このまま引き下がるとは思えません。前半出番の少なかった桜木の逆襲もあるのでしょうか?続巻も読みましょう!!
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