前回までのあらすじ
アラレとガッちゃんが対峙しますが、あまりの強さにやられてしまいます。完全にキレた突詰は変身こそしませんが超人的な力で魔人を退治します!博士が飛行機を用意し、カスマット姫が国へ帰れることになりますが、あかねの悪知恵で二人は入れ替わり、あかねは思い描いていた待遇は望めませんでした…
作者のバイク好きが高じて…
自在に変身出来るドンべがたぬきにも変身出来るはずだと言い、たぬきは宙返りを試みますが、なかなか出来ません。トレーニングを重ね、ついに宙返りが出来るようになり、念願のポルシェに変身し、母に喜んで伝えると、実はたぬきではなくパンダだったというオチです
舞台はペンギン村ですが、アフリカの奥地でキングコングが発見されたという体でスッパマンがテレビの撮影をしています(イカサマです)。たまたま居合わせたアラレ達を原住民ということで無理やり出演させます。最終的にスッパマンが着ぐるみを着て撮影したものの、放映時には本物のキングコングも映り込んでいました(笑)
あかねは18歳になり、晴れて車の免許を取り、自慢していると、タロウは20歳になったのにまだ免許がないとぼやいています。何故か学校まで行き、作者の横着でまだ卒業していなかったということで、夢の警察官になるべく警察に向かい、即採用となり、パトカーを運転しますが、無免許運転で捕まります
タロウは免許を取りに教習所に向かうことになり、一緒にアラレも付いて行きます。17歳のアラレは当然対象外のはずですが、いい加減な教習所で、講習や試験等も適当で、二人共免許を交付されます。タロウが交通事故の通報で現地に向かうと、そこはアラレ宅で、アラレが事故を起こしていました(笑)
オートバイこぞうがバイクをかっ飛ばしています。何をする時もバイクに乗っている彼に、バイクに乗ったアラレが肉薄します。抜きつ抜かれつのデッドヒートで、最終的にアラレはキーンと走り、300キロを超え、オートバイこぞうは転倒します。バイクに乗っていないといられないこぞうはおもちゃの10円バイクに乗るのでした…
バイクを買い替えたこぞうは(50CCですが…)、イケてるギャルを見つけナンパしますが、止まれないので何度も運転したまま声を掛けます。ギャルは車をかっ飛ばし、抜くことが出来たら考えると言い先に行ってしまいます。こぞうはアラレにオレのマシンになってくれと頼みます
エンジン音が聴こえなくなると胸が苦しくなるというやっかいなこぞうはお得意先の整備工にアラレをバイク仕様に改造して貰い、ギャルに再戦を挑みます!アラレは物凄い加速でついにギャルを抜き去り、こぞうはギャルと夫婦になれました(笑)
第2回ペンギングランプリレース開幕!!
タロウは7時間も遅刻して警察署に出勤すると、そこには大都会島から赴任してきたチャーミー山田がいます。チャーミーの活躍で大都会島の犯罪件数は0になったと言い、一緒にパトロールすると、ほんの些細な事でもどんどん逮捕するので、ほとんどの村人が牢屋に入れられます
チャーミーの執拗な取り締まりは続き、スイカ泥棒も仲間と飛行機で逃げますが、なんとバイクで橋の欄干を上手く使って飛び上がり、退治してしまいます。しかしついにアラレと遭遇、うんち片手に執拗に追いかけられ、遂にガソリン切れ、チャーミーはアラレにいいようにやられ、ペンギン村に平和が帰って来ます
第2回ペンギングランプリレースが開催されます!今回は2輪のみ、優勝者はペンギン村の村長になれるということで、村民は思い思いの2輪で出場します。出場者は計86名で、上位10名のみが本選に出場出来ます
予選通過者は①みどり(スクーター内にターボ君が隠れています)、②オボッチャマン、③アラレ+ガッちゃんズ、④あかね、⑤オートバイこぞう、⑥キバルト・デルッヘ、⑦チャーミー山田、⑧博士、⑨タロウ、⑩突詰となります
ルール的にはレース中にA~E地点を順番関係なく必ず通過しなければなりません。A地点は栗頭先生のクイズを解かなければならず、ペナルティーもあり、順位が若干入れ替わります。B地点はジャングルで、⑦、⑧、⑨がリタイア、更にC地点目前で④もリタイアします
C地点はむっつりじいさんを笑わせなくてはならず、各車奮闘の末、⑥、⑤、①、③・②、⑩の順で通過します。D地点は池で、全員が同じ筏に乗らなくてはならず、順位が同率になります
大団円!!
最後のE地点に向かう際、⑩は鶴燐の超能力で一躍トップになりますが、飛ばし過ぎて木に激突します。E地点は借り物競争で、各々が難題を突き付けられます。恋人というお題だった③は②を待ち、二人は協力してゴールへ向かいます
タイヤを括り付けた⑩がトップでしたが、最終的に③+②の連合が②のごあいさつ砲で加速し優勝、アラレはペンギン村の村長に就任します!
最終回は博士が最終回用メカの大型ロケットを発明し、村人総出で見送りますが、大げさに発射・分離したものの、帰って来たのは地味なおしまいロボットで、ブーイングの嵐の中、最終的にアラレ達登場キャラ総出演のコマで盛大にDr.スランプは終わります
まとめ
今巻では作者がハマっているオートバイに焦点が当たり、いたるところでレース展開が見られます。オートバイこぞう・チャーミー山田等のバイク好きも登場し盛り上がります
その最たるものが第2回ペンギングランプリレースで、一応2輪のみの出場ということになりますが、相変わらずの何でもありの展開で笑わせられます。最後はお約束の展開でアラレが優勝、ペンギン村の村長となりますが、ペンギン村の未来等あまり考えたくはありませんね(笑)
全編ギャグ漫画ということで最後まで笑いを提供してくれたDr.スランプ、ラストは登場キャラ総出演で大団円を迎えます。ここから作者は次作の大作・ドラゴンボールに邁進していく訳です。次作がヒットするかは当時は誰にも分らなかった訳ですが、鳥山明先生はこのギャンブルに勝ったのですね!
終わりに
如何だったでしょうか?超人気漫画家であり、ドラゴンボールの作者でもある鳥山明先生は、その前にDr.スランプというギャグ漫画で成功を収めます。どちらかというとストーリーものというよりは単発話が多く、構成もギャグ漫画特有の独特のものでしたが、非常にお笑いセンスの高い楽しい内容でした!次作:ドラゴンボールも当サイトにレビューありますので、併せてご覧下さい!!
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