はじめに
当時では珍しいテニスを題材にしたスポコン漫画として人気を博したテニスの王子様、特にアニメや映画、ミュージカル展開も盛んです。シリーズ累計発行部数6000万部を超える人気作に、今回はスポットを当てていきます
アメリカ帰りの天才少年・越前リョーマ
柿の木坂ジュニアトーナメントに12歳の小学生が出場すると話題になっています。桜乃は電車内で迷惑行為を受けていると、男の子が鋭い指摘をし場は収まります。その後その男の子(越前リョーマ)に道を聞かれ、桜乃はトンチンカンな答えをしてしまいます
桜乃の祖母竜崎スミレと合流し会場に行くと、リョーマは試合に間に合わず失格になってしまいます。すると先程の電車の男(佐々部)に茶化され、リョーマはあんたにテニスを教えてやると豪胆です。佐々部の鋭いサーブを簡単に返してしまうリョーマ、佐々部はサービスゲームを落としてしまいます
自身のサーブでも圧倒するリョーマ、竜崎の言っていた「教え子の息子」とは彼の事だったのです。何とリョーマはアメリカのJr.大会4連覇の天才少年なのです。佐々部は得意のネットプレーを試みたいのですが、リョーマは巧みにライン際で足止めし前に出られません
すると佐々部はセルフジャッジの為際どい球を全てアウトと宣告してしまいます。これで深く打てなくなったリョーマ、佐々部はネットプレーを試みますが、リョーマはロブ打ちで対抗します。怒った佐々部はリョーマの顔面にラケットを当ててしまいますが、リョーマは平静です
逆にリョーマはツイストサーブで反撃し、最後はロブで圧勝してしまいます。しかも利き腕の左と逆でプレイする余裕まで見せます。後日青春学園中等部に桜乃、リョーマは揃って入学します
青学テニス部は名門で、設備も整っています。堀尾は上級生から賭けゲームを持ち掛けられ、インチキもあり缶に当たりませんが、リョーマが志願し、いとも簡単に命中させてしまいます!そこに桃城(2年生・レギュラー)が現れ、試合をする事になります
2年生レギュラー・桃城
桃城はツイストサーブが見たいためワザと後攻を選択します。リョーマは変幻自在のサーブで1セット先取します。桃城も徐々に本領を発揮して来ますが、リョーマも動じません。結局勝負はうやむやになり終わり、朋香は目ざとく自身をアピールします
リョーマは桃城が足を捻挫している事に気づいていたのです…桃城はリョーマの底の知れない実力に目を瞠ります。青学テニス部は毎月1回部内の「ランキング戦」を行い、毎回レギュラーの座をかけて試合をしています。青学のレギュラー陣が現れ、スマッシュ練習で籠に正確に球を入れる凄い精度を見せます
桃城と勝負したのがリョーマだと悟った荒井はリョーマに因縁を吹っ掛け、部長の手塚に止められグラウンド20周を食らいます。翌日荒井は苛立っており、リョーマのラケットに細工をします。ボロボロの古いラケットで勝負しろと言う荒井、リョーマは受けて立ちます
校内ランキング戦
手塚はランキング戦の対戦相手を思案しています。基本的に1年生は夏まで試合は出られない事になっています。荒井はボロラケットのおかげもあり序盤優勢ですが、徐々にコツを掴んだリョーマは身体を回転させてスピンをかける芸当を見せます
レギュラー陣は目を瞠り、結局荒井が持っていた別のボールに試合のボールを当てるという驚異のプレイを見せたリョーマの勝利です。流石の手塚もリョーマの実力をかってか、ランキング戦の対戦相手に加えます
校内ランキング戦は2・3年全員を4ブロックに分けリーグ戦を行い、各ブロックの上位2名計8名がレギュラーとして各種大会に参加できる仕組みです。そこに唯一1年のリョーマが加わり、Dブロック(乾・海堂と同ブロック)となります
桜乃は女子テニス部に入部しますが、まだ下手でリョーマに的確なアドバイスを受けます。リョーマは6-0で2連勝し、次は2年生レギュラー・海堂と勝負です。カチローが海堂の試合のビデオを撮って来たため皆で観ますが、マムシと称される海堂のプレイは際立っており1年は怖気づきます
リョーマは落ち着いており、壁の一か所にしかボールの跡を残さない驚異の壁当てをしており、桜乃に声を掛けられ、そろそろ行こうかなと笑顔を見せたところでこの巻は終わります
まとめ
スポーツ漫画には初心者だったりまだまだ実力不足の者が主人公であるパターンが王道ですが、テニスの王子様に関しては、天才1年生・リョーマが主人公という設定が秀逸です。逆に物凄いメンツばかりを序盤からコテンパンにしていくリョーマの実力が際立ち、爽快なのです
名門・青学はレギュラーの層も厚く、毎月恒例の校内ランキング戦で上位8名に残らないと試合に出られませんが、1年生は夏まで出られないという設定の中、何とリョーマはその実力をかわれリーグ戦に加わります
立て続けに2連勝し、強さの際立つリョーマに2年生レギュラーでマムシの異名をとる海堂が立ち塞がります。そのプレイスタイルとは如何に…?2巻ではどんなお話が待っているでしょうか?
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