「テニスの王子様」7巻の数々の激戦と成長譚~不二兄弟の対決かと思いきや、敢えて外してくる観月の策士ぶり…同時進行で白熱のダブルス戦、ゴールデンペアにも死角あり!?~

前回までのあらすじ

続く秋山三中に観月は入れ知恵をし、青学は若干やり辛さを感じ苦戦します。観月は青学の弱点を伝えた上でデータ収集に余念がなく、秋山三中を噛ませ犬にしたのです。一方大澤実業中が粋がる中、無名の不動峰が立ち塞がります…

敏腕マネージャー・観月の策士ぶり

無名校の不動峰は勝ちを重ね、なんと準々決勝に駒を進めます。山吹中の千石は不動峰を褒め、勝ち上がったは決勝で青学とやると意気込みます。氷帝は応援の熱量が凄まじく、相手校も怖気づきます。ついにベスト8が出揃い、氷帝は不動峰と、青学は聖ルドルフと勝負です

は聖ルドルフが地方から優秀な生徒を集めて補強を図っている事を説明、中でも赤澤不二の弟・裕太は要チェックです。また、敏腕マネージャー・観月の存在も気になります。当の聖ルドルフは左殺しの裕太リョーマにぶつけ、対左の経験不足をついてきます

また、手塚戦は捨て、赤澤をダブルス1にしゴールデンペア対策もしてくる等策士ぶりが光ります。しかもその観月は何とシングルス2に入っています!時間の関係でダブルスは同時進行となり、特に海堂・桃城ペアは最初から揉めており先が重いやられます…入部時からずっとライバルだからです

木更津・柳沢ペアとの試合、桃城のダンクスマッシュが決まり、海堂との連携は上々です。手塚は入部時から張り合っていた二人の姿を思い出します。しかし二人は仲が悪く、いち早くこの試合を終わらせると意気込みます

同時進行で進むダブルス戦

2-1で押す海堂・桃城ペアですが、ここで木更津のドロップボレーを桃城が返すと柳沢は読んでおりスマッシュ、しかし横の動きに強い海堂が得意のスネイクで返球か?と思いきや、スネイクは打たずネットに当ててしまいます。すると隣コートでは何とゴールデンペアが3-1でリードされています

菊丸にボールを集められており、得意のアクロバティックなプレーも功を奏さず、観月の秘策・部長赤澤の投入が効いています。菊丸は集中力に欠き、リョーマはボールが5つ6つくらいに見えると言うのです。赤澤の放つボールには無数の微妙なブレが生じ、動体視力の良すぎる菊丸には多重に見え疲れが増します

はこの観月の狙いに感心しながら、二人がかつて紐で繋がれてプレーする練習時に全く紐が絡まない阿吽の呼吸を見せた事を思い出し、息が上がる菊丸を尻目に大石は的確にムーンボレーを決め4-4まで追い上げます。地味ながら堅実な大石のプレーが派手でトリッキーな菊丸を支えます

オーストラリアンフォーメーション

ここでゴールデンペアは何と縦に二人並ぶオーストラリアンフォーメーションを見せ、プレーを読まれた赤澤はイラつき雄たけびを上げます!データ分析に特化した観月すら予想外の展開で赤澤も焦ります。するとペアの金田赤澤を叱り、若干揉めますが、金田赤澤は補強組の多い聖ルドルフの中でも生え抜きなのです

決まりませんでしたが金田は鋭いロブを放ち、試合は5-5の最終局面に向かいます

一方海堂・桃城ペアの試合は長引き、40分以上経過して2-3です。炎天下で体力を奪われる中、二人は技術・コンビネーションで劣る中精神力・体力で勝つと気張ります

ダブルス1ではついに聖ルドルフが6-5とリーチをかけ、両者ベンチに戻り次のゲームへ…という中、疲弊したからか菊丸がベンチから立ち上がれないところでこの巻は終わります

まとめ

地区大会で活躍した不動峰は都大会でも躍動し、何とベスト8に入ってしまう活躍ぶりです。順当に勝ち上がった青学と聖ルドルフは不二兄弟の対戦が注目される中予想は外れ、左殺しの裕太を敢えてリョーマに当てる等観月の策士ぶりが光ります

また観月手塚戦は捨て、部長の赤澤をゴールデンペアに当てるという奇策に出ます。青学側は相性の悪そうな海堂・桃城を敢えてダブルス2に出し、連携に不安はあるものの、横の海堂と縦の桃城と実は相性は良さそうで、粘り強い姿勢も魅力です

一方ダブルス1は菊丸の動体視力の良さを逆に突き、赤澤のブレ球により消耗が激しいです。堅実な大石が献身的なプレーでカバーしますが、菊丸の消耗は想像以上で、あのゴールデンペアが劣勢、しかもベンチから立ち上がれないようなのです!

同時進行で緊迫した連戦を描いた今巻、強豪・聖ルドルフ相手にダブルスの序盤戦はどう転ぶのか…8巻ではどんなお話が待っているでしょうか?

おまけ

テニスの王子様はアニメ映画版もあります。「劇場版 テニスの王子様 二人のサムライ The First Game」と「跡部からの贈り物 〜君に捧げるテニプリ祭り〜」の2本立てで、Production I.Gが制作、話題作となりました

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