「テニスの王子様」11巻の数々の激戦と成長譚~白熱の練習試合は大雨で中断…棄権続きで決勝は山吹VS青学!大石、地味’s相手にリベンジ成功~

前回までのあらすじ

続けて「羆落とし」が連続失敗し、何とリョーマはスマッシュをワザとネットに当てて軌道をずらす神業を見せ、不二の返球に狂いが生じていたのです!ランニングから10分後という一番疲労が来る時間帯に次の試合という事で、桃城手塚を当てます…

不動峰まさかの棄権…

時間差で桃城VS手塚河村VS海堂大石VS菊丸も疲労が残る中練習試合を行います。桃城は腕を上げ、手塚はそのストロークは全国でも武器になると喜びます。桃城のダンクスマッシュが決まり、手塚は青学一の曲者だと感じます

15分経ち大石VS菊丸が始まる頃、手塚桃城をねじ伏せて練習を上がる素振りです。桃城は敗れましたが、得るものも多く、今後に期待が持たれます。大雨が降って来て練習試合も切り上げようとする中、何とまだリョーマ不二は試合をやっており、不二の40-30からリョーマが右手に持ち変えてツイストサーブを放とうとすると、竜崎に止められます

明日が本番のため、いい加減諦めて終わりにしろと言われ、リョーマは勝ち逃げだとごねますが、不二は離しても何度も追いついてくるリョーマにこんなスリルなかなか味わえないと感じます。雨も止み、桃城と帰りながらリョーマ青学にはバケモノが二人いると言い、桃城は3人では?と返します

都大会準決勝第一試合:不動峰VS山吹は、不動峰の選手が特訓のせいで遅れており、何とか時間に間に合ったものの、山吹の強さが際立ち、ダブルス2・1と連破します。ところがどうやら遅れたのは車の事故によるものだったようで、怪我も心配されたため、は試合途中で棄権を選択します

亜久津はこの勝利にだったら出て来るなと神尾を挑発、が止めます。再戦は関東までお預けだとと話し、リョーマはやはり亜久津が気に入りません。勢揃いした青学に「ようこそ!」と亜久津は挑戦的です

リベンジに燃える大石

銀華は先日のリョーマに屈辱の30連敗を糧に精進し、リベンジを誓いますが、青学レギュラー陣の数々の異名・逸話を語り到底敵わないと感じる中、唯一の1年がいると喜ぶと、それはよりによって先日の相手・リョーマで青くなり、結局全員腹痛で棄権すると言うのです!

決勝は山吹VS青学となり、は山吹はダブルスが強く、去年は2組共全国に行っている、そしてシングルス3で千石がとって勝ち進むのが定石なのだと語ります。昨年3年と組んだ大石は惨敗しており、その相手ペアは今年も出ているようです。それでも昨年は青学は手塚の活躍で勝っていますが、もう一人強力なシングルスプレイヤーがいれば…そう、亜久津がいるのです

山吹のマネージャー・リョーマから1年レギュラーについて情報を聞き出し、去り際やっとそれがリョーマの事だと把握します。亜久津は余計な事をするなと怒り、肝心の試合はダブルス2の不二河村が3-6で敗れる展開です

大石は因縁の東方ペアにリベンジすると燃えます。山吹顧問の伴田に噛みつく竜崎ですが、伴田はものともせず大石集中攻撃を指示します。昨年と同じ展開で菊丸はカバーに動こうとしますが、それこそが山吹の狙いと見切った大石は一人踏ん張り、得意のムーンボレーが炸裂します

Jr.選抜:千石の実力

ここでサインプレーでポーチに出る、強いサーブでそこにしか返せなくする試合巧者です。地味’sと言われるこのペアは堅実かつ確実なプレーで0-1とします。ここで菊丸が唐突に「熊の大五郎が寝ころんだのは?」と問い、大石は意図を悟り左にショートクロスを放ちます

前衛(菊丸)がポーチになりそこへ打たせたい中、は何とストレートを強打、しかし菊丸がトリッキーにアクロバティックを決め一気に全開、菊丸は躍動し何と7-5で勝利します!昨年大石に勝っていた事が油断を生んだと伴田は窘めます

千石はJr.選抜入りの実力者ですが、くじでワザとシングルス3を引き、リョーマ狙いでしたが相手は桃城なのです…トスでは事前にサーブを貰うと豪語し、実際ネットに掛かったラケットはラフ()となり、ラッキー千石という異名を持つ彼は方角運からサーブを譲ります

桃城は強烈なサーブを放つと、強打で押し、ロブを得意のダンクスマッシュで沈めます!同じく攻撃タイプのテニスをする千石桃城はこんなものではないはずと感じていると、スライス回転のロブを放たれ、桃城は後退して対応せざるを得ません

緩い返球を桃城お得意のダンクスマッシュを模して衝撃的に演出する千石練習用のラケットではガットが緩すぎてスピードが出ない、試合用でいくよオモシロ君と挑発するところでこの巻は終わります

まとめ

白熱の練習試合は大雨の為途中中断となりますが、リョーマは決着をつけておきたかったようで悔しがります。テニスの王子様の面白いところは相手チームの個性は勿論、テニスの競技性故に同チームでもライバル関係が描ける点が挙げられます

特にスタープレーヤーが多い青学はまだ見ぬ同チーム対決やダブルスの組み合わせが目白押しで、それだけでも巻数を稼げる内容なのです。ライバルと切磋琢磨し更に腕を上げる青学レギュラー陣から目が離せません

都大会準決勝ではどちらも棄権扱いで山吹と青学が決勝に勝ち上がります。ゴールデンペア以外にダブルスに特化したペアがいない青学はダブルス2を落としますが、大石が地味’s相手に奮起、菊丸のサポートもありリベンジに成功します

シングルス3でリョーマと勝負したかった千石ですが、相手は桃城です。このように青学は試合毎に組み合わせを積極的に変えて来ており、対戦校も読めない展開です。それでも自力がある千石桃城のダンクスマッシュを完コピして尚ラケットを持ち変える余裕すら見せます

桃城の奮起に期待しつつ、青学のこの後の組み合わせも気になりますね!リョーマの出番はあるのか…12巻ではどんなお話が待っているでしょうか?

おまけ

テニスの王子様の映画版は第2弾があり、「劇場版 テニスの王子様 英国式庭球城決戦!」は特に女性からの支持が熱く上映館こそ少なかったものの、スクリーンアベレージの興行収入が140万8,421円と土日公開作品の中では第1位となる快挙でした

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