「テニスの王子様」20巻の数々の激戦と成長譚~準決勝:六角戦!桃城・河村のパワー勝負で大逆転劇!不二の得意技を封じる上手さを見せるダブルス1の攻防~

前回までのあらすじ

神尾はついに足にキテ、バランスを崩しますが、絶対に諦めない海堂を思い出した神尾はど根性を見せ何と腕を付きボールを返球、7-6で千石に勝ってしまいます…

パワー勝負

結局3-1で不動峰が山吹を破り、ベスト4は立海大付属・不動峰・六角・青学となります。桃城に六角の選手が氷帝100人斬りをしたという噂について確認しており、その男はとんでもなく長いラケットを使っていたというのです

手塚からの激励の(淡泊な)メールも届き、各々気張る中、桃城は六角の例の男とぶつかります。すると桃城が持っていたババロアをラケットで受け止め、その男(天根)はジジイが食ってもババロアとダジャレを言います(笑)不二は知り合いの佐伯から今年の六角の部長はなんと1年()だと聞かされます

いよいよ準決勝が始まり、ダブルス2は桃城河村の重戦車コンビです。天根のラケットの長さは飛び抜けており、規定違反ではない為、そのまま戦う事になります。六角の監督・オジイはラケット作りの職人でもあるのです。黒羽のサーブはプロネーション(回内)を行っておりとんでもないビッグサーバーです

桃城はパワー勝負望むところだぜとジャックナイフで返しますが、天根はあの長いラケットで返球してしまい、対する河村が波動球で返します…しかしその剛速球すら黒羽は打ち返して0-30としてしまいます。ボレーで返す豪快なテニスなのです

桃城河村も善戦しますが、黒羽天根ペアは強く0-1とされます。パワー勝負にこだわった青学ペアはジリジリ離され0-4にまでなってしまいます…大石は初戦からパワーで圧倒する作戦でしたが裏目に出てしまうのです。0-5となり、ここでオジイ天根のセットされた髪が乱れている事を指摘、流石に消耗しているのです

桃城本人すら気づいていない能力とは!?

この劣勢の中、あくまでパワーで勝つと青学ペアは燃えます!両校パワーで真っ向勝負しますが、徐々に青学が押し始め、竜崎は「足腰の強化トレーニング」がここに来て生きてきたと喜びます。天根はついに髪を結び、本気を出さざるを得ません。ここで桃城本人すら気づいていない能力について語ります

2-5とし、更に攻める青学は桃城がポーチし15-0、続くかと思いきや今度は2バック陣形と揺さぶりを掛けてきます。しまいにはダンクと見せかけて絶妙なロブと変幻自在で、桃城の能力:誰よりも冷静に周りを見れる洞察力を評価します

3-5と追い上げムードの青学、六角ペアが気合を入れる中、ここで河村は新技:ダッシュ波動球を見せ加点します!てっきり桃城がとっておきの技を繰り出して来ると読み違えるように仕向ける曲者ぶりが光ります

試合は接戦にもつれ込み、最終的に7-6で青学ペアの勝ちです!河村のダッシュ波動球は結局一回しか見せず、それに怯えて萎縮してしまったのです。オジイは儂のラケットにヒビが入ったのは初めてだと驚きます

ダブルス1は菊丸・不二ペア!

続くダブルス1はなんと菊丸不二ペアです!竜崎は何度も手合わせしている六角、お互い手の内を知り尽くしている中どちらが主導権を握るかが勝敗のカギだと感じます。不二はラインぎりぎりで打ち合い、が回転を掛けない球:シンカーを打って来る為不二はトリプルカウンターを打てないと分析します

逆に菊丸には佐伯がマンツーマンで封じ、菊丸は絶対抜いてやるとアクロバティックに攻めますが、佐伯は抜かせず、お互い動体視力が飛び抜けて良いのです。不二VSも狭いアレイで打ち合い、回転が掛からない球を返されるので、不二は自身で必要な回転を作り出し、つばめ返しを決めてしまいます!

ところがネットとはいえは返球しており、不二はもっと回転が必要だと感じます。すると不二のつばめ返しを完璧に分析した佐伯がアドバイスをし、はついに返球してしまいます!更にもう1球打って来ると読み、佐伯がトスで加点、「ダメじゃん菊丸、俺をフリーにしちゃ」と決め台詞を吐いたところでこの巻は終わります

まとめ

今回もポジションを入れ替えて来た青学、一つとして同じ試合はないと言わんばかりの縦横無尽の組み合わせに、先を読ませない許斐剛先生の強い意志が光ります。桃城河村というパワー自慢のペアで圧倒するつもりだった青学ですが、更に上を行く強さを見せたのは六角ペアです

しかし劣勢でも諦めない姿勢、そして自身のパワーという強みで挑み続ける青学ペアが徐々に盛り返していきます…この辺の大番狂わせがテニスの王子様の見どころでもあります。桃城本人すら気づいていない能力:誰よりも冷静に周りを見れる洞察力が光り、河村のダッシュ波動球も決まります

結果見事な大逆転劇で青学がまず1勝します。続くダブルス1では菊丸不二というまた予想外な組み合わせですが、器用な不二なら誰とでも組めそうですね。お互い何度も手合わせしている為手の内は知り尽くしている中、不二の得意技:トリプルカウンターをスライスで返す事で封じるは凄いです

ところがでは自分で回転をつけてしまおうと閃いた不二はつばめ返しを決めますが、2回目は分析され返されてしまいます。菊丸にはマンツーマンで佐伯がガッチリついている為、油断のならない展開です…21巻ではどんなお話が待っているでしょうか?

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