前回までのあらすじ
桃城の強烈なサーブを向日はムーンサルトで身軽に対応、そこを菊丸がアクロバティックに返球します
しかし更に忍足が反応し返球しようとする中、桃城がどっぷり構え「行きますよ大石先輩…」と気張ります…
急造ダブルスも気持ちは3人でプレー
桃城のナイスカバーも忍足は狡猾に菊丸の後方にロブを放ち加点します。菊丸のアクロバティックは向日を刺激し、逆に高難易度のプレイを連発し圧倒します。流れが悪い青学は桃城がジャックナイフで返球、向日がロブで返したところを桃城得意のダンクスマッシュが炸裂しますが、忍足が羆落としで加点します
青学ペアも善戦しますが、氷帝ペアは強く、4-0にまでなってしまいます。すると菊丸が大石に常に勇気づけられていた事を思い出し好プレーを連発、桃城は更に大石から言付かったと何とオーストラリアンフォーメーションを見せます!
急造ダブルスながら、阿吽の呼吸で鋭い連携を見せる桃城と菊丸は巧みに入れ替わり、菊丸がトリッキーに後衛で支え、前衛の桃城のダンクスマッシュが炸裂します!いつもは大石が担う舵取りを菊丸がこなしているのです
ムーンボールも炸裂し、一気に3-4まで追い上げます。桃城は大石から教わったダブルスを制する36ヶ条を腕に記し、応援席にいる大石と共に3人でダブルスをしているのです
乾・海堂ペアの実力は…!?
徐々に飛ばしていた向日の運動量が落ち、温存していた菊丸のアクロバティックが圧倒します。忍足は試合巧者だけに狡猾に攻めるポイントを探しますが、桃城はその上を行く冴えを見せ、高々とジャンプしスマッシュを打つかと見せかけ、敢えて空振りし菊丸に打たせ、この曲者勝負を制します
ダブルス1では乾・海堂というこれまた未知の組み合わせで勝負の青学、対する氷帝は例の宍戸が気張ります。サーブを鳳に任せると、超高速サーブでコントロールに難はあるものの確実に加点していきます。このスカッドサーブに圧倒され1ゲーム落としたものの、海堂は燃えるものがあります
乾の高速サーブを難なく返すと、そこから海堂のブーメランスネイクが火を噴きます!完全にネットの側面から入ってきてこれには誰も反応出来ません。乾はシングルスには不動の手塚・不二・リョーマがいる為海堂に付け入る隙は無いので、ダブルスを組む事でお互いの実力を実戦で上げようと持ち掛けたのです
ここで乾は重石の入ったリストバンドを外し、更に高速のサーブを打ち込みます!乾もとっておきを隠していたのです
海堂奮戦は乾のデータ取りの布石!
乾のサーブ速度は192㌔と鳳と大差はありません。一気に40-0としますが、ここで宍戸が猛ダッシュを見せボールに飛びつき加点します。乾のサーブに辛うじて鳳が反応し、ではブーメランスネイクの餌食に…と海堂が繰り出すと、更に後方から宍戸が健脚で追いつき加点するのです
宍戸は鳳とのラケットを持たない無茶な特訓で反応時間を極限まで高めていました。結局逆転し2-0とし、跡部は二人に油断なんか微塵もないと評します。究極のカウンター・ライジングを持つ宍戸とスカッドサーブの鳳の相性は抜群で、海堂はガムシャラにプレイしますがみるみる離され5-0です
最早ボロボロに見える海堂ですが、なんと乾はデータ取りが終わったと前を向きます。ここから乾のデータテニスが冴え、実は海堂決死のプレーで乾にデータを取らせていた事が判明したところでこの巻は終わります
まとめ
今巻はダブルス2連戦が話の軸ですが、青学はゴールデンペアではなく、菊丸・桃城ペアと乾・海堂ペアという急造ダブルスなのです。やはり連携に課題が残り序盤圧倒される訳ですが、トリッキーな菊丸とダンカー桃城の相性は実は良く、大石と共に3人でダブルスを行っているような気持ちで善戦します
レギュラー落ちしても腐らず努力を重ね、チャンスをものにした桃城は特筆すべきところです。スポーツにはアクシデントはつきもの、控えも含めて充実した布陣の青学だからこそ為せたワザでしょう
続くダブルス1では宍戸の努力が実を結び、ライジングの宍戸とスカッドサーブの鳳という死角なしのペアが序盤圧倒します。ガムシャラに孤軍奮闘する海堂もただただ疲れて…と思われていた中、実はその間に乾は得意のデータ取りをしており、何とデータテニスから挽回の気運です
派手でイケメン揃いの氷帝の応援は圧倒的ですが、青学にも付け入る隙はありそうです…16巻ではどんなお話が待っているでしょうか?
おまけ
テニスの王子様は2008年中国で「網球王子」のタイトルで実写ドラマ化されています。一躍人気となり、続編の「加油!網球王子(網球王子IIから改題)」も製作された人気シリーズです
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