「テニスの王子様」31巻の数々の激戦と成長譚~奇策:菊丸シングルスで獅子奮迅の活躍!手塚:無我の境地を越える百錬自得の極みとは!?準々決勝:因縁の氷帝戦へ~

前回までのあらすじ

では不二ではなく河村を狙う!と再度ハブを放ちますが、今度は河村がバーニングで返し、ついには7-5で逆転勝利です!流石の平古場も「広ぇーや全国」と驚きます…

奇策!?菊丸のシングルス

2-0で優勢の青学は続くシングルス2に何とダブルス専門と思われていた菊丸を抜擢します!甲斐相手に菊丸は狡猾にネットへ出ずラリーを行い、左右の動きに縮地法が使えないのを見抜いています。菊丸は左右に滅法強く、菊丸印のステップで加点すると、ネットに出て得意のアクロバティックも披露、底が知れません

菊丸は「もうダブルスはやんない」と豪語、先日の手塚大石の試合の事を気にしています。大石と共に最強のダブルスになる事しか考えていなかった菊丸にとっては寝耳に水の話で、開き直りシングルス出場しているのです。弱点の体力の無さも克服し、死角のない菊丸は4-0にまでしてしまいます

ここで実は甲斐がレフティーで真の構えが裏手である事が判明します。ダイの大冒険ダイがアバンストラッシュを構えるような態勢で、溜めを見せてからの「海賊の角笛」が炸裂します!相手の動きを見定めてから強烈な一打を放つこの技は驚異です

得意の分身も効果はなく、ジリジリと追い上げられ、4-4の同点になってしまいます。菊丸は諦めかけた中、ここで信じられない行動に出ます

勝負は決したが…

何と菊丸一人で分身しオーストラリアンフォーメーションを組むのです!一人でダブルスを行うこのマジカルに甲斐も驚き、一進一退のままタイブレークに突入、無尽蔵のスタミナを見せる菊丸は空中で菊丸ビームを放ち、甲斐が「海賊の角笛」でダイレクトに返すと、菊丸は更にアクロバティックに返球します

ネットに掛かったかに見えましたが、何とコードボールとなり菊丸が加点、7-6で菊丸の勝利です。菊丸はシングルスの難しさも感じ、自分はあくまで青学ゴールデンペアだと豪語、大石の復活を待ちわびます。3連勝で青学の勝利は決まっていますが、続くダブルス1でも海堂ペアが6-3で快勝します

ヤケを起こした早乙女がこの試合降りるとベンチを立とうとすると、木手がボールを放ち、「殺し屋」と言われるこの男が手塚の前に立ち塞がります。立海大付属は幸村も復帰し六里ヶ丘に快勝、青学の戦況を見守ります

本当に中学生か…!?と思わせる大人びた二人のシングルス1、手堅いラリーから手塚が零式ドロップで仕掛けますが、縮地法がある為返されます。しかしそれこそ作戦で舞い上がった手塚が強烈なスマッシュを決めると、何と木手は追いつき返球・加点してしまいます

手塚、百錬自得の極みへ

縮地法は基本的に前後の動きだけのはずですが、木手は抜群のバランス感覚から横の移動にも対応出来るのです!0-4と圧倒する木手に、手塚は「ラケットは人を傷つけるものではない」と反論し、凄まじいオーラに包まれます…無我の境地を更に凌駕する気迫がみなぎります

木手のビッグバンをあっさり倍のビッグバンで返し加点、球種・回転・軌道・破壊力全てが倍返しになって返って来ます。いつしか5-4と逆転している手塚、ドロップショットを拾われても零式ドロップで沈める圧巻の強さに、王者・立海大付属の面々はこれが手塚本来の姿:百錬自得の極みだと語ります

無我の爆発的に溢れるパワーを左腕一本に集める事により威力・回転等を倍返しで返球でき、更に副作用の疲労も最小限に抑えられるのです…それを可能にしているのが「手塚ゾーン」です。手塚は腕の故障でこの百錬自得の極みを3年も封印していました

6-4で手塚が勝ち、トータルスコア5-0で圧勝した青学は準々決勝進出です。立海大付属に続き、氷帝もリベンジに向け燃えています。リョーマ手塚に青学の柱を奪い取ると豪語、同時にお帰りなさいと素直です

他チームの動向としては、山吹が怪童・亜久津の離脱が響き2回戦で敗退、不動峰が昨年準優勝の牧ノ藤学園に金星を上げ、ベスト4を賭け四天宝寺VS不動峰、青学VS氷帝、名古屋聖徳VS黒潮、兜VS立海大付属という組み合わせとなります

相変わらず氷帝の応援は凄まじく、正にアウェー状態です。ここでオジイの借りを返すと六角が青学の応援に回り、いよいよ関東大会緒戦の再現が行われようとするところでこの巻は終わります

まとめ

青学のスタメンは頻繁に入れ替わる為、毎回誰が来るのか?と予想するのも楽しみではありますが、何とダブルス専門に思われていた菊丸がシングルス2で出て来るとは予想外でしたね!ゴールデンペア:大石不在の中、菊丸は自身の弱点:スタミナを克服し、獅子奮迅の活躍を見せます

甲斐との勝負は長引き、互角の中最終的には粘りの菊丸が勝利、青学は早くも3連勝で比嘉に勝ってしまいます!シングルスで結果も出した菊丸でしたが、やはり本職はダブルス、今大会ゴールデンペアの活躍は見れるのでしょうか?

今回は消化試合も紹介され、特に手塚VS木手戦では手塚が百錬自得の極みを見せます。これは手塚が故障してから3年間温存していたもので、無我の境地の更に上を行く凄まじいものです。流石のリョーマ手塚の真の実力に敬服し、彼から青学の柱を奪い取ると燃えます

トーナメントなので他校も勝ち進み、準々決勝で青学は因縁の氷帝戦となります。女性ファンが特に多い人気校:氷帝の登場で更に活気づく全国大会、樺地は、跡部は、関東大会のリベンジを決める事が出来るのでしょうか?32巻に続きます…

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