前回までのあらすじ
一虎は意識が朦朧とする中、場地がなんだかんだ一緒にいてくれた事から、一番大事なモンを壊しちまったんだなと悟ります。すると何と瀕死の場地が立ち上がり、マイキーを呼び、手を止めさせると、一虎には殺られねぇと自らにナイフを突き刺します…
場地、散る!!
場地は散り際タケミチに、稀咲がマイキーに(パーちんが長内を刺した事件で)パーちんを出所させる代わりに参番隊隊長に任命してくれと持ち掛けたのだと話します。場地は東卍創設メンバーはオレの’’宝’’だと言い、オレは自分で死んだのでマイキーが一虎を殺す理由がないと語ります
最後にタケミチにマイキーと東卍を託し、千冬が見守る中場地は逝きます…場地の意志を継ぎ、タケミチがマイキーを止めますが、マイキーはタケミチに容赦ありません。タケミチは場地の想いを懇々と語り、お守りを見つけたマイキーは’’あの日’’のお守りだと気づきます
回想では、2年前の6月、場地は愛車のGSX250E(ゴキ)にマイキーを乗せそこにドラケン・三ツ谷・一虎・パーちんと愛車のバイク自慢が始まります。武蔵野神社に着くと、マイキーは黒龍(ブラックドラゴン)について語り始めます
一虎が黒龍とやり合っているという事で、場地はオレらで暴走族(チーム)を作ろうと提案、布陣も総長:マイキー、副総長:ドラケン、親衛隊:三ツ谷、旗持ち:パーちん、特攻隊:場地・一虎と決まります。一人一人がみんなの為に命を張れる、そんなチームにしたいと語り合い、お守りはその結成記念なのです
マイキーは場地が東卍を創ったと言い、当初の約束を守る為に戦っていた場地に皆涙します
ドラケン・マイキー・エマの三角関係!?
例によってパトカーのサイレンが鳴り、解散と決まり、一虎は場地と残ると言い、マイキーも了承します。一虎は真一郎の事も場地の事も一生背負っていくと頭を下げます。2005年10月31日、東卍150人VSバルハラ300人の大抗争は東卍が勝利、死者1名、逮捕者1名という悲惨さでした
この抗争が後に’’血のハロウィン’’と呼ばれます。2週間後、場地の墓で千冬は約束のペヤングを半分にし涙します。少年鑑別所に入った一虎に面会したドラケンとタケミチ、懲役10年は覚悟しろと言われているという事で、ドラケンは自殺等絶対せずに償え、マイキーからの伝言で一虎は東卍の一員だと伝え、マイキーは一虎を許したのです
ドラケンはタケミチにもマイキーから伝言があると言い、次の集会で大事な話があるため絶対に来いと言います。タケミチは東卍を稀咲に乗っ取られる未来は防げたのか?と安堵します。そのまま二人は渋谷に行き、ドラケンの家に行く事になります
雑居ビルの4階は風俗店で、何とそこがドラケンの家なのです!待合室で待っていると、タケミチを客と勘違いした風俗嬢がタケミチを部屋へ連れて行き、流れでシャワーを浴び、これは童貞卒業をプレゼントしてくれるのか?と緊張します
期待してシャワー室に嬢が入って来ると思っていたら、ドラケンがおり、嬢の勘違いだと分かります。ここで育ったというドラケンの壮絶な生い立ちが想起される中、エマの写真も飾っており、ドラケンがエマを大事に想っていると分かり安堵するタケミチですが、外に出ると凄い場面に居合わせます!
何とエマが「大好きマイキー」とマイキーに抱き着いているのです!!こんな近場で嵐の予感を感じるタケミチ、そこにはヒナタとナオトもおり、ヒナタは最近探偵ものにハマっているため、二人を尾行します。仲睦まじい二人を見て更に混乱する一同の下に山岸が現れます
山岸も二人の熱々ぶりを知っており、完全な二股と睨んだヒナタは本人達の自供を取ると向かいますが、そこによりによってドラケンが現れます!修羅場になる…と思っていると、ここでドラケンは笑い、何とマイキーとエマが腹違いの兄妹なのだと明かします
ドラケンはさりげなくエマが欲しがっていたぬいぐるみをプレゼントし、エマも喜びます。ヒナタは二人がうまくいくと良いね(ヒナたちも)と話し、タケミチは喜びます
未来にタイムリープすると…
当時12歳で入学早々中学を締める千冬は、留年している場地に会い、意気投合します。場地はむしろガリ勉タイプですが、誤字も多く、手紙を書きたい様子です。千冬がマンダラの連中に襲われ、流石に多勢に無勢で歯が立たず、そこに場地が現れます
場地は眼鏡を取ると豹変し、東卍壱番隊隊長だと暴れ、一人で全員倒してしまいます!あまりのカッコよさに千冬は初めて敬語を使い、同じ団地に住む場地に付いていこうと決心したという過去エピソードでした
三ツ谷の学校に向かったタケミチは、先にペーやんと会い、三ツ谷に会いに行くと、三ツ谷はなんと手芸部の部長として活躍しています。三ツ谷はタケミチの功績を認め、自ら特服を仕立ててくれます
集会で特服姿もお披露目し、いよいよタケミチも東卍の一員です。集会が始まり、そこには半間も千冬もいるのです!半間は抗争に負け、バルハラは東卍の傘下に入ると宣言します。この話をまとめたのは稀咲という事になっているのです
タケミチはこのままでは稀咲に東卍を乗っ取られてしまうと焦りますが、マイキーは場地の死と千冬から本心を語らせ、千冬は壱番隊隊長になんとタケミチを指名します!タケミチはまだ東卍を変えれると涙します
最悪の事態は避けられたと感じたタケミチはタイムリープすると、自身がいつものレンタルショップの店員ではなくなり、身なりも変わっています。言われるまま車に乗り込むと、変わり果てた溝中メンバーにも遭遇、オレって未来で成功しちゃってる?と感じます
タケミチのマンションには千冬がおり、何とタケミチが東卍最高幹部だと言われ、タケミチが驚愕するところでこの巻は終わります
まとめ
’’血のハロウィン’’は幕を閉じ、重要人物場地の死と一虎の逮捕で東卍がバルハラを吸収という形で収まります。タケミチが危惧していたマイキーの闇落ちは避けられたものの、東卍創設メンバーの場地の死は多くの者に衝撃を与えました
一件落着と思われる中、稀咲の仲介でバルハラが東卍の傘下に入るという話で、このままでは稀咲に東卍が乗っ取られると焦るタケミチでしたが、千冬は何と場地の後釜として壱番隊隊長の座にタケミチを指名、タケミチはまだ東卍を変えれると涙します
ドラケンの家でのハプニングから疑惑の三角関係!?と少しお色気・お笑い要素も挟みつつ、本編はその後タイムリープしたタケミチが何と成功者として東卍最高幹部になっているという衝撃展開です。ただ、周りの人間の身なりからも、何かただならぬ雰囲気はあり、予断を許しません
今回の一件で未来は劇的に変わってしまったのでしょうか?良い方向に変わったのか…それとも…?9巻ではどんなお話が待っているでしょうか?
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