前回までのあらすじ
圧勝されミツル・ナガノと名乗り野宮もカモられ土砂降りの中車椅子の奴に初めて負けた戸川、野宮も不良に絡まれ全財産を失います。足が曲がってるから直してと請う高橋ですが母は足は真っ直ぐよと諭します。美人の看護師に下の世話までされ高橋は絶望します
戸川が意を決しナガノに勝つ為にタイガースに戻りたいと頭を下げます…
タイガース復帰もチームに馴染めず
殴っていいっすよと戸川、田村は胸から下が動かないので腰の入ったパンチは打てやしねえと代わりにボールを投げ、鼻血を出した戸川は改めて詫びタイガース復帰です。安積はダーリンの為なら一生懸命だなと茶化され、負けんな清春と試合を見据えます
カラオケ屋で先日の不良を見かけボコりクビになる野宮、関は高橋入院を告げます。高橋は誰も連絡ない事にいらつきます。カミカゼとは創部以来負けなしなのに戸川復帰もタイガース不調です。<クラス分け>について語られ、タイガースは負け田村は団体競技は向いてねえ、戻って来るなと声掛けます
高橋の元に例の市川が現れ、ただの憧れだったって気付いた、子供でごめんなさいと謝られ高橋涙です。この日は来客が多く一生忘れられない日になります。今日 本人に告知すると主治医、スラダンアニメに突っ込む高橋(笑)バスケデビューの夢を観るとふみかにキスされ起き、事故の原因を悟り追い返します
関も現れ地区予選に戻る気の高橋、関は古田が新キャプテンになったと告げます…野宮は予選敗退決定だと悟っています。更に主治医まで現れます。田村は戸川はもう来ねえと喜びますが彼はやる気で気合入っており他に行くとこねえんだと気張ります。高橋は歩けなくなると告知され呆然とします
戸川の過去
フードを被って飛車角落ちの西高の試合を観に行く野宮、古田は持ちすぎでヘタすりゃ一回戦負けもあり、俺らの代も引退かと感慨深いです。治療の段階は終わり機能回復訓練に進む所高橋は受け入れられず元通り歩いてやると嗚咽します。三原商に5枚替えと完全に舐められてます
野宮は今までの部活での努力を思い出し外を練習したら先輩を抜けると努力しこんな形で最後の試合を迎えるなんて思ってもみませんでした。8番は俺ので俺も走ってるはずだったんだ…誰よりも速くーと結果惨敗でこれで本当にもうー終わっちまったと号泣します
強豪ドリームス戦に遅れて来る戸川は何と免許取って自家用車で来ます!動きもキレており絶好調、安積はあの頃の戸川を思い出します。中1の夏、安積のいる陸上部を眺める戸川はいつも定刻になるとダッシュで帰宅します。ホープの若林と一緒に100m走をする事になった戸川、父からピアノのスパルタ教育を受けてます
演奏中足クセが悪くいつも怒られ、戸川は一時若林を置いて行くくらいのスピードを誇りますが父を想い失速、先生は若林のタイムが自己ベストで戸川にスプリントやってみんか?と誘います。1年にしてうちで1番速い若林、お前の前には何人かな?と期待され安積は彼が定刻に帰る理由を知っています
戸川は父に陸上部に誘われたと言いますが断られ、若林とも喧嘩になります。発表会でつい足がバタつく戸川、走りたいと髪を切り安積のいる陸上部に入部、この時既に右脚には病魔が潜んでいた事を2人は知る由もなかったのです
全国大会出場も悲劇
タイガースで戸川キレておりついに日本代表候補の2人を引っ張り出します!戸川は「戦おうぜ」と過酷で激しい車イスバスケにおいてこのチームには「戦う」という概念は新鮮な響きがあり米澤は勝ちてぇと気張ります。安積は戸川が変わろうとしているー仮面を外そうとしてると過去を回想します
11秒50を叩き出し男らしくなった戸川に風花も惚れます。父が迎えに来て若林はかけっこだけはヒーローになれるタイプと諭します。誰よりも速くと決意した戸川、父は早くに妻を亡くし走りの遺伝子は間違いなく母からのものです。叔父からの電話で父の事を心配されており片親なのです
顧問は時間が少しずつ心を強くしてくれると諭し凄み増す戸川に何年かに1人こういう子がいるもんだと誇ります。戸川は右足を気にする素振りを見せます。安積に呼び出され好きな子はいるような戸川、11秒きったら言おうかなと胸に秘めます。中2の夏、戸川はスプリンターで全国大会出場を決めます
安積が密かに想う中、風花は積極的でレモン蜂蜜を差し入れます。右足に重しが付く夢を見て顔洗いに行くと倒れ医者はオーバーワークとし3日間練習禁止となり走りたくてウズウズする戸川、ここが若林との違いです(笑)鬼気迫る様な戸川は10秒台も追えない夢じゃなく右足の痛み尋常じゃありません
一瞬骨?と感じますがここまで来て降りれません。父にマッサージして貰いついに全国大会、記録を更新し進む進む‼これが10秒台の世界と感じますが足が止まりゴール出来ず、戸川清春14歳、病名骨肉腫で最後の走りー痛いほど青い空の下ー彼の夢が終わる所でこの巻は終わります
まとめ
井上雄彦先生はどの作品にも読者が心揺さぶられる抜群の筆致で印象的なシーンを幾つも描いて来ました。スラムダンク・バガボンドもそうでしたし、このリアルでも特に感情を揺さぶる印象的なシーンが目白押しです。今巻は特に野宮の号泣と戸川の過去に泣かされますね
ああなってしまった野宮も部活に熱中し青春しており、まさか引退試合がこんな形となるとは夢にも思っていませんでした。高校生で部活をやっている者にとって引退は非常に重い出来事で、全てを懸けていた野宮にとっては悔いが残る出来事だったでしょう…この事が追々効いて来ますのでお忘れなく
タイガースに復帰した戸川は不調も古巣にこだわり理由があるようです。また、強豪ドリームス相手に善戦し、「戦う」というワードはタイガースに新鮮に映ります…彼の闘志が皆に火をつけたのです。何故これ程までに戸川は熱い男なのかという答え合わせが後半の回想で綴られます
中学時代スプリンターとして才能を発揮した戸川でしたが、骨肉腫の為全国大会で儚く散り現在に至る様です。個人競技出身で才能もあった戸川が何故車イスバスケに転向したのかも今後徐々に明かされていきますのでチェックして下さい。人間ドラマここに極まるリアル、3巻ではどんなお話が待っているでしょうか?
おまけ
今巻でもバスケ描写がありましたので、井上雄彦先生の他作品について触れたいと思います。BUZZER BEATERは当時では珍しいウェブコミックという形で世に出た作品で、SFバスケ漫画として非常に面白いです。アニメ化され、計2期26話あり現在もサブスク等で観る事が出来ます
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