「リアル」4巻の3人の男の葛藤と成長物語~タイガース躍進も田村解散を宣言…戸川の過去回想でローテーション手術の苦悩と虎達との出会い、感化され変貌した戸川、車イスバスケの世界へ!今や日本代表候補~

  1. 前回までのあらすじ
  2. タイガース解散⁉
  3. 術後の戸川の苦悩
  4. 同じ脚を持つ虎との出会いから戸川変貌しついに日本代表候補へ
  5. まとめ
前回までのあらすじ

今日は高橋の誕生日でふみかが祝い小林はアメリカではモテたと自慢げです。リハビリ室で恩師のコーチと再会、高橋は1オン1お願いした事を思い出します。事情を話すと神サマは「この人間だったら乗り越えられる」と判断してお前を選んだと8年前と同じ事言ってます

両親から誕生日を祝われいつもより余計に喋って少し笑った高橋は18歳になったんだーと寝入ります…

タイガース解散⁉

野宮の美しい後頭部に吹き出す戸川、朝練にヨネ達も現れ少しでもお前に追いつきてえとエラいです!安積あの頃の君が戻って来たと感じます。2週間後ひまわり杯でクローズに善戦、スイッチからヨネが加点し接戦をものにし2回戦も3点差の勝利、決勝へとコマを進め永井はハートが変わったと分析します

初めての1日3試合で相手は強豪ドリームス、第2Qクオーターまでで勝負ありですが誰も諦めず食い下がり、ナガノ戸川がチームリーダーになってしまったらエゴイストではいられない、お前はまだエゴイストでいいと感じます。54‐86で準優勝ですが、得るものも多かった戸川です

戸川は成人セルビデオ屋で働いており、安積は入りにくく(笑)ヤマに試合のビデオを見せに行きます。初めて得点王になった戸川、ナイスカップルだね、婚約は?と促され車内は変な空気です。戸川は例の屋上の件を思い出し、車のマド開けます…戦隊ショーで怪獣の野宮は完璧なフィニッシュで勝ってしまいクビです

上手くいかない野宮はつい一句詠んでしまいます。ひまわり杯で2位になってから戸川主導のキツイ練習となり根を上げる者が出て来て静観していた田村は障害者スポーツの本質を語りタイガース解散を宣言、戸川達が体育館に赴くと枠がキャンセルされ解散したとバレーに取られ安積は涙を浮かべています

阿呆の様に家に戻って来た戸川に日本代表候補選手に選出されたと手紙が来ます

術後の戸川の苦悩

ここまで来た…と戸川の回想が始まります。右足の切断手術から戸川は毎日悪夢を見ます。は骨肉腫は肺に転移し易く切断したとの遺影に告げ、俺達の清春が…と涙します。「誰よりも速く」を破り「命と脚とーどっちが大事か」だって?脚だ!と栄光の写真立てを投げ捨てます

部の仲間がお見舞いに来ますがは追い返しもう世界が違い過ぎると無理して会う事ないから、守ってやると誰とも会わせません。安積は根気良く通い続け入学願書も高校行かなくたって通信制だってあると引き籠りは続きます。安積は卒業証書まで届けてくれてせめてお礼くらいは言うべきだとは諭します

戸川はこんな脚で会えるわけねえよーと絶望します。定期健診に義足で赴く戸川、するとという車イスの男が切断?と気付いており、脚を触りよし!と喜び、普段から車イスに乗っとけと超速いです!ヤマともここで出会います。手術から心の平穏な日は一日もない戸川、居場所を失い世界は僕と僕以外に別れてしまったと…

ヤマは義足でも速いねと花沢中陸上部出身で名門です。お好み焼きを食べに行き不治の病で逆に走りに興味を持ちマネージャーをやっていました。歴代全中優勝者をソラで言えるヤマ戸川だとその年の優勝者を覚えていないくらい誰よりも速かったとします。20歳くらいで死ぬというヤマにどうして普通でいられるの?と問います

この人になら…と戸川は陸上にかけてきた気持ちは全部意味がなかったって事なのかと全てをぶつけ楽になった自分に嫌気が差します。ヤマはローテーションにした意味も悟っており、運動に未練のある戸川を5時にスタバの前でと会う約束をします

同じ脚を持つ虎との出会いから戸川変貌しついに日本代表候補へ

ヤマにどうしてそんなに強くいられるの?と問うとジェットコースターに乗った事ある?命が短いなら濃さで勝負と気高く体育館では達が車イスバスケしています戸川と同じローテーションなのです!獣の様なは凄まじい闘気で日本代表にも選ばれる逸材です

決心はえーなあ少年と言われ戸川は帰りますが彼等の事が忘れられず再度体育館に赴きます。誰も居なくが仕事等想像がつかない中、他者の目線が気になります。偶然安積と遭遇し、戸川は感謝と共に会いたくないんだ、さようならと別れを告げ夜泣きします

泣き明かしたとに勘付かれ車イスを勧められスポーツの為のマシンだ、僕はまたスポーツが出来るのかなとサマになってます。自己紹介し練習が始まりにぎりっ屁を食らいオニごっこが始まり皆大人の癖に必死で逃げメチャクチャ速いです!結局誰にも触れず終わり、の家に向かいます

そこはタトゥースタジオで彼は彫師なのです!スタッフに勘違いされ怯える戸川(笑)は背中に立派な虎が彫られてます。飲み会となり酔った戸川は自身の事を明かしスプリンターだった頃を思い出し脱ぎは脚がこうなった僕の事をまともに見ようとしないんだと涙します

はお前が出来る事は信じるか信じないかだとし、カリスマ彫師としてアメリカからオファーがある様です。弟子達は何かが欠けてるからこそ前へ進めると説き起きた戸川車イスタイガー1号をプレゼントします。同じ脚を持つ仲間としてオメーにやろうとされ大泣き、一人じゃないと悟ります

戸川の最後の客として胸にスターを掘って貰い、の遺影に見せ安積を呼び出し手術した脚を見て欲しいと男はー好きな女に同情されては生きていけません。の様に強くなると誓った戸川爪が切りにくそうだねとローテーションの事を勉強していた安積と両想いです

破り捨てた「誰よりも速く」を修復し目標が出来た戸川、ついに日本代表候補として車イスバスケ界に殴り込み、野宮に電話で報告し野宮はその差に唖然とします。ここまで来ましたさんと胸を叩き合宿会場に赴く所でこの巻は終わります

まとめ

今巻の主役は戸川で、例のスプリンター時代から暗黒の時代を経て今がある事が分かる感動の内容です。スプリンターが自慢の脚を失う辛さとはどれ程のものでしょうか?深い悲しみが戸川をより孤独にしますが、安積は根気強く通ってくれました。ヤマとの出会いから戸川は変わっていきます

同じローテーションの脚を持つの自由で豪放な生き様に感化され、戸川は内に籠った自我を解放していきます。更に平凡そうに見えて芯に非常に強いものを感じさせるヤマにも刺激を受けます。自分が狭い視野だった事を痛感した戸川は車イスバスケの世界に飛び込みます

元々運動を捨てれず向いているローテーション手術にした事がここで効いて来ます。障害者となった戸川ですが、まだ人生は長く、希望も見られるのです。そういった意味で若く才能があった戸川は早くに達と出会えてラッキーだったのかもしれません

意中の安積にも全てをさらけ出し彼女も戸川の事を想ってくれています…2人の赤い糸・絆が垣間見えて今までの関係性にも納得がいきますね。先述していたどうして戸川があんなに熱く強くいられるのかも、こういった背景があったのかと得心します。4巻にして非常にドラマチックです

このようにスラムダンクバガボンド以外にもリアルでここまで人間ドラマを丁寧な筆致で描き続けられる井上雄彦先生の異才が際立ちます…個人的に日本一の漫画家は井上雄彦先生だと尊敬しています。5巻ではどんなお話が待っているでしょうか?

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