前回までのあらすじ
先生は問題アリやねえと見抜いています。野宮はダブルクラッチ不発も楽しみ(笑)口が悪い戸川をナガノが声を出すと気持ちが一つになる、手始めに日本一声を出すチームになろうやとあっぱれ、安積はナガノが背骨になり戸川を自由に暴れさせようとしてる、タイガースは絶対変わると確信します
清掃業に疲れた母は酒に煙草と荒れた生活で疲れ切っています。高橋は煙草を吸いながらEランクの野宮より下かと自虐し東京も寒いなと父が現れます…
高橋の母が過労で入院
とうとうサボった高橋、転院を知らなかったふみかは怒り泣き、居場所が分かり安心しアンジェリーナの脚の件からバイトに忙しく、部屋に戻った高橋は母のダウンジャケットを思い出し生きてる価値あるのかな?周りの人を巻き込んで縛ってボロボロにしてーとアンジェリーナに問います
野宮は引っ越し屋でどやされながら戸川達に感化され俺の道は地続きだと一句詠みます。父は久しぶりに我が家に行くとゴミ屋敷で庭で母が高橋の答案用紙を燃やしています。センターに2人で行く約束で、なまっている父を指摘し高橋に死ねと言われた母は倒れ過労と肝臓が良くないです
高橋は責任を感じ父と面会に向かうも駅の階段で人出が入り、学生に崩され倒れそうで、駅員は人出の関係で前もって連絡が欲しいと厳しいです。迫り来る人の目から高橋は病院に帰ると騒ぎ引き返します。先生は父だけ空気が違うと数日一緒に暮らしてみてはと提案、田舎暮らしも環境もいいかもしれないと…
高橋の頭の中には余計なものがいーっぱいついてるのよと僭越ながら感じる先生、父は家族が一度ダメになって自信ありません。ヨネはナガノに豪快に抜かれますが声出てます。決起集会で乾杯もキャプテンが決まっておらず野宮が音頭、負けたら全員ボーズとし2人は負ける気しねーしと気にしません
スタメンについて合計14点以内で回さなければならず、4.5・3.5・3・2・1とする他なくより動ける人間を出す方が有利なので目黒が控えでヨネがキーマンです。6人しかいないタイガースはこのパターンしかなく、戸川は金子はもっと動けると発破を掛け喧嘩になり全日本選手権東京都予選まで1か月です
埼玉県秩父郡の父の自宅に泊まる
居場所のない高橋は渋々父の家に行く事にし、セルシオだった車は軽トラになっています。カセットテープのカントリーを英詞で歌う父(笑)田舎に向かい寝顔は変わんねなと感じます。1オン1でフォロースルーの大事さを語る父、あの頃は3人幸せでした。ついに父の自宅に到着します
マリーンズとの練習試合、金子ファール3つも彼女連れて来て野宮の声出しで盛り上がりカウンターも金子4つ目でそこから崩され退場、逆転負けです。金子は彼女を紹介し結婚も決まり式の日取りは選手権の日で選挙の結果金子がキャプテンです(笑)
病院で療養する母は私達の歯車はどこで狂っちゃったのかな…と沈みます。埼玉県秩父郡ー父は陶芸家として生計を立て車イスに合うテーブル作ってくれます。野宮は悪環境でも元気さ変わらずお客から褒められ「あと~んす!」と俺の道の一部です。父は特製モツ鍋を作り料理には自信ありです
がむしゃらに働いたあの仕事は僕でなくてはならなかったんだろうか?と問うも高橋は敬語で距離を取ります。疲れたんで寝ますと高橋、コンニャクに気を付けろと口を酸っぱく言われており何とか食っていける陶芸家だと悟り負け犬だと高橋は手厳しく、父はじゃあ勝ったのは誰だって言うんだ?と返します
高橋の態度を改めるよう諭すと父親みたいな事を言いますねと的確かつ効果的な嫌味でそんな才があったとは…と冷や汗です。3時間に一度は体位変換して褥瘡を防ぐ為顔を洗い気張る父です。野宮職場の飲みでてんでバラバラの同僚、ミュージシャン志望と喧嘩になりおめーが踏みにじってる今を生きていると気高いです
高橋ついに心の声を吐露
レッグスルーが出来る様になった高橋、父を見かけますがそのまま車は行ってしまい、母は正直に言えず高橋は父に見せたいと気張り母はリングを取り去りついに打ち明けるーという過去を思い出しそこに父が体位交換だと力むも皿を割り騒々しいです(笑)PTは案じますが先生は親父さんと喧嘩になってもいい、裸になれーと念じます
その後引っ込し屋の雰囲気は変わり皆明るくなり野宮は何かが変わったと感じます。朝仕事に精を出す父、流石の腕で高橋もやってみますがセンスないと自虐しますが、父は潰すといい具合な作品に様変わりし君自身の声を聞こえないフリをしていると本当に聞こえなくなってしまうと説きます
俺の声について、高橋は昔の写真から電話中の父に本音をぶつけます。何でも人並み以上に出来た高橋は例のイジメから野宮在籍時に得意のレッグスルーを父に見せたくてチャンスを不意にし野宮に殴られた事を思い出します。レッグスルーが出来る様になったものの父が出て行き見せられず高橋は手紙を書きます
ついに本音を吐露した高橋、気付いていたのにどうして行っちゃったんだ、もう遅いと車イスから転倒しこの脚は何も感じないと涙し本当はまた褒めて貰いたかった、家に帰って来て欲しかったとぶちまける所でこの巻は終わります
まとめ
表紙が高橋だった事もあり、今巻の中心は高橋です。母に酷い事言ってその母は過労で入院、家族がメチャクチャになり高橋は自身を呪います。先生の提案で父の自宅に外泊する事になり、居場所のない高橋は渋々了承します。ここでも父の没落ぶりを皮肉る高橋です
先生の意図としては、喧嘩になってもいい、裸の自分をぶつけろというもので、敬語でクールな高橋は相変わらず父と距離を取ります。息子から父親みたいな事言いますねと皮肉られても怒れない微妙な距離感が歯がゆいです
父はじゃあ勝ったのは誰だって言うんだ?とあの時がむしゃらに働いた自分を虚しく感じます…この辺り影がある人は誰もが共感する内容です。成功者はほんの一握りで、でも人生に勝ち負け等あるのでしょうか?家族がダメになった父も陶芸家として今を生きており、果たして負けなのでしょうか?
この様な人間の本質に迫る内容は読者に我が事の様に投げ掛けられ、多くの人は思い当たる節があるでしょう。高橋はずっと父を待ち続け、レッグスルーを見て欲しかったが為にバスケを頑張り、努力したのです。突然いなくなった父にこの感情をぶつけられなかったのは成長しても暗い影を落とします
こんな脚になってしまって…と悔いる高橋ですが、まだ時は遅くありません。ついに本音を、心の声を言えた高橋は距離のあった父とも分かり合える時が来るかもしれません。複雑な家庭環境でも人並み以上に何でも出来た高橋、実はこんな訳ありな人生だったのだと今の人格にも納得がいきます
戸川達のチーム点数制の話や野宮の職場が明るくなった事等3者3様で日々を懸命に生きていく姿には勇気を貰えます。この本当に人間臭いドラマの様なリアル、現実に地続きで読者の心に訴えてくる熱さが、井上雄彦先生の心の声が聞こえて来そうです…7巻ではどんなお話が待っているでしょうか?
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