『からくりサーカス』第14巻の「ルシール」「ギィ」の格好いい名場面5選|ナルミとしろがね・マサルの邂逅…しかし!

あらすじ

中国拳法の使い手「自動人形(オートマータ)」を倒す存在「しろがね」になった加藤ナルミは同じく「しろがね」であるギィルシールとともに中国へ向かう飛行機の中にいました

そこに現れたのがオートマータたちでした!

オートマータたちはナルミたちに「ゲームをしようじゃないか」と持ちかけます

どんなゲームか?

それは、ナルミと戦いたいオートマータたちで、飛行機に乗っていた子供たちを人質にとってナルミとサシで戦うこと

条件は、オートマータたちがナルミに一撃を入れるごとに子供たちの指を折るというもの!

怒するナルミですが、ギィはそれを制し、子供たちの代わりに自分が身代わりになることを要求します

オートオマータたちも「オリンピアの恋人」としてたくさんのオートマータを破壊してきたギィを人質に取れるなら、と大喜びで応じます

「痛みなど感じないのだから」とあくまで冷静、冷酷なギィの態度に激怒したナルミは、「しろがね」たちの生みの親である錬金術師・白銀の笑い顔のマスクを身につけて戦うことを選びました

一発…

また一発…

ナルミにオートマータの攻撃が当たるたび、ポキリ、ポキリ、とギィの指が折られていきます

それでも涼しい顔をしているギィ…

子供たちは、ギィや、戦いで血を流すナルミに、「痛くないの?」と問います

ナルミはこんな時に痛みを顔に出してどうする!と、「痛かねえさ!」と強がりますが…

ギィもまた同じように、ナルミや子供たちに不安を与えないようにワザと痛みを表情に出さずにいたことに気付きます!

よく見れば、うっすらと冷や汗をかいているギィ

ナルミは、「これから先は指一本オレには触れられねえぜ!」と奮起します

ところでルシールはというと、オートマータたちの包囲をかいくぐり、操縦席に座っていました

ハイジャックされた飛行機は、機長たちが気絶させられてしまい、操縦桿を握れるのはルシールしかいなかったのです

そんな中、窓の外を見るとおびただしい数のオートマータたちが飛行機を取り囲んでいました!

オートマータたちは次々にエンジンに飛び込み、飛行機を墜落させようとします

そこで立ち上がったのは、ギィでした

手の指が折られてマリオネット「オリンピア」を操れないはずなのに…と戸惑うナルミですが、ギィは靴を脱ぎ、足の指にもマリオネットの繰り糸を装着します

そしてギィは子供達に「君達、もう戻ってママンの側にいてやるがいい」と言い、「オリンピア」と共に空に飛び立っていきます

空では、オートマータのスパッツァが自爆式オートマータたちを操って「オリンピア」とギィを待ち構えていました

スパッツァは数でギィを圧倒します

「オリンピア」に装備していた弾が切れ、全身にオートマータたちがまとわりつき、身動きが取れなくなるギィ

スパッツァはその隙をつき、首を切ろうとします

さしもの「オリンピアの恋人」も終わりか!と思われたその時!

「弾切れもウソなのさ」

ギィは隠していた「オリンピア」の最終砲撃をスパッツァに浴びせかけ、見事に撃破します

スパッツァは息絶えながらも、オートマータの主領である「フランシーヌ様に申し訳ねえ〜」とエンジンに突っ込み自爆しようとします

しかしそれすらもギィに阻まれ、ギィと共にはるか遠くの海上で爆発するのでした

それを見ていたナルミは、ギィが死んだのでは…!と焦ります

ですが機体はそれどころではありません

生き残っていたオートマータたちが翼に取りつき、かろうじて1機だけ残っていたエンジンに突っ込もうとします

ナルミはそれを阻止すべく、ギィの跡を継ぎ翼の上で戦います

ルシールは不安定な機体をなんとか立て直し、飛行機を陸地に胴体着陸させることを決断します

その胴体着陸の先にいたのは…なんと、興行中の仲町サーカスの一行だったのです!

戦いはまだ終わっていません…

オートマータたちは人間の血を吸って命を繋いでいる自動人形…!

サーカスの興行に集まった人々は次々にオートマータたちにつかまり、血を吸われそうになります!

それを体を張って止めるマサル

その血を狙ったオートマータを体を張って止めるしろがね

絶体絶命…そう思ったその時!

オートマータを破壊し二人を助けたのは、ナルミでした!

もうもうとたちこめる砂ぼこりに消えていく後ろ姿に、ナルミだと気づくマサルとしろがね

ふたりは混乱の中、追い求め、探し求めますが、記憶を失っていたナルミはマサルとしろがねには気付くことなくルシールとともにその場を去ってしまっていました…

マサルとしろがねはナルミに会えなかったことを悲しみ抱き合いますが、きっとまた会えるよね…と前を向きます

そしてナルミは、「煙で顔は見えなかったけど… すげえ勇気のあるガキと女がいたんだぜ…」と懐かしみ…中国へと向かいました

後に残されたのは、海上で爆発に巻き込まれ、意識を失ったまま「オリンピア」と波間を漂うギィ…

この出会いと別れは今後どのように物語を動かしていくのでしょうか?

①「指を何本折られようが、僕は痛みを感じないのだから。」

子供たちの代わりにオートマータの人質になったギィ

ナルミにオートマータの攻撃が当たるたび、指を一本一本折られていきます

しかし涼しい顔をするその真意は、ナルミに余計な心配をさせないことでした

普段は飄々としたギィの、気骨あふれる姿が垣間見えるシーンです

②「あんたら自爆人形を自爆させないやり方くらい、指がとうに知っているのさ」

刺したり壊したりすると自爆するオートマータたちにハイジャックをうけた飛行機で、ルシールは操縦席を目指します

そこに立ちはだかる自爆人形!

壊したりすると自爆するぞ、と脅すオートマータでしたが、ルシールは長年の研究と研鑽を積んだその手、その指で、あっというまに自爆人形を分解してしまいます

「最古のしろがね」らしい、熟達した技が光るシーンです

③「BON BOYAGE…よい旅を」

オリンピアに乗り空に出てオートマータと戦う、と言うギィに、ナルミは死ににいくようなものだ、と愕然とします

しかしそこは男と男

男が決めたことならば最後まで戦って、必ず帰ってこい!と言うナルミに、ギィはさらりと返します

「無粋だなァ、ナルミ。こんな時はエスプリを効かせて、こう言ってもらいたいものだな。」

ボン・ボヤージュ、と…

そしてギィはいつもの飄々とした笑顔で空に飛び出ていくのでした

④「今から私の一番得意な飛行技術を見せるからさ。…不時着さ。」

機体がもうもたない!となった時、操縦桿を握るルシールのもとに、フライトアテンダントのひとりが「乗客は全員安全姿勢をとりました」と報告をしにきます

そこでニヤリと笑い、不時着させるよ、と言うルシール

伊達に年だけ取っているわけではない、歴戦の猛者としてのルシールの格好よさが光るシーンです

⑤「世の女の敵、ギイ・クリストフ・レッシュは死んでいない…ということさ。」

しろがね」を殺す方法はふたつ

ひとつめは、万能の霊薬「生命の水(アクア・ウィタエ)」入りの血液を全て体外に出してしまうこと

もうひとつは、その「しろがね」自身が自分の「生」を満足させること

美酒をくらい、女の尻を追いかけるのが楽しみなジゴロのようなギィですが、ルシールは「ギィが酒と女に満足するような男かえ?」と言います

それを聞いたナルミは、「本当かよ、ちくしょうめ!」と、パッと顔を明るくさせます

どこか予告めいたこのシーンは今後どのように展開に繋がっていくのでしょうか…

次回予告

ナルミとルシールは、一枚の写真をてがかりに、中国にやってきました

そこはオートマータたちの総本山『真夜中のサーカス』が次に向かう…と言い残した場所

そこはなんと、ナルミが中国拳法を学んだ場所でもありました

しかしナルミは恩師の娘・ミンシア拒絶されてしまいます

「おまえは父さんにゾナハ病を移したんだ!」

この言葉の真相とは…!

次回、乞うご期待!

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