『寄生獣』第8巻名シーン3選|おかえり…田宮良子に呼び出された公園で新一は母親と再会する

「寄生獣」第8巻のあらすじ

自宅に電話した新一だが、出たのはなんと田宮良子でした

彼女は新一を自分が倉森に呼び出された公園に呼び出します

そこに向かう新一を村野里美が見つけ、彼を追いかけて彼女もその公園に向かいました

そこで新一を待っていたのは…!?

そして警察と自衛隊は東福山市役所の寄生生物のコロニー襲撃の計画を立てます

物語は佳境へ…


「寄生獣」第8巻の目次

第46話 となり町の公園

第47話 人の子の親

第48話 ただいま

第49話 お見合い実験

第50話 凶器

第51話 針路


「寄生獣」第8巻の名シーンベスト3!

3位 村野里美が日常のすぐそばにある血生臭い現実を嘆くシーン

「なのにちょっと歩くとそこが…
血でべっとりしてる!!」

第51話より


田宮良子の件が終わり学校に戻った新一

もう村野里美とは受験の話しをするような時期になっていました

新一は体育教師に高校最後の100m、本気を出せと言われ血塗られた高校生活を思い返しながら走ると10秒5のタイムを出し、体育教師を仰天させます

体育の着替えでは胸の傷をクラスメイトに見られて気まずい雰囲気になりますが、学校が終われば村野里美とのんびり帰宅する平和な日常でした

しかし、そこに警察官の平間が来ます

彼は9分9厘人間側が勝つから問題ない、しかし1つ足りない気がするから助言が欲しいと新一に言いました

それを聞いた里美は日常から少し外れると血生臭いことがあることを恐怖とともに吐き出します

それを新一は憐れむような目で、平間は強い意志を宿した目で見つめるのでした

仮初の平和…しかしそのすぐ近くに恐ろしい世界があることを里美でさえ感じている、そんな嵐の前の静けさ、最終決戦の前夜であることを感じさせる名シーンです

2位 新一が浦上に対面したシーン

「未知の生物ってモンがどんなことをするのか…
多少は期待してたのによ
何のこたァねェ
おれのしてたこととたいして変わんねえでやんの」

第50話より


田宮良子の件の後、新一と父親は謎の研究所でテストされていました

寄生生物を見分けることができる浦上という男と壁を挟んで向かい合い、互いに寄生生物か否かを見分けるというものです

本命は浦上の方で、新一は他のメンバーと代わる代わる浦上を向かい合いました

ふざけた態度の浦上ですが、新一を見ると目つきが変わり、目を見るよう指示を出して見つめ合います

その浦上の眼力には精神が常人離れした新一も恐怖しました

浦上は快楽殺人鬼で数々の人の肉体をもてあそんできたせいか、雑踏の中にいる「人間でないけど人間のふりをしている存在」を見分けることができます

寄生生物に興味を持ち、つけていったら単に食事をしているだけということにがっかりしましたが、そこに駆けつけた警察に逮捕されてしまいました

彼の常人離れした眼力と鬼畜の所業が描かれた名シーンです

彼は一体この物語に何をもたらすのでしょうか…

1位 田宮良子の最期のシーン

「そんなばかな!!
なぜだ…!
戦おうと思えば戦えたはずだ!
そして逃げることも…」

第48話より


倉森から赤ん坊を取り返した田宮良子は新一とミギーに会います

彼女は自分の思索の結果、人間と寄生生物は家族、寄生生物は人間の子供だと言いました

受け入れられない新一ですが、彼女に我々はか弱いからいじめるなと言われてとまどいます

彼女は後藤と広川について新一に忠告しようとしましたが、そこに警察が来て彼女に発砲しました

彼女は抵抗せず赤ん坊を守り新一に近づき、逃げようとする新一に対し彼の母親の顔になります

ミギーは罠だと言いますが新一はそれを否定し、彼女から赤ん坊を受け取りました

田宮良子は死に、赤ん坊は泣きます

その子を見て新一の心は胸の穴が空いたあの日に戻り、そして無事帰宅した両親を夢想しあの日以来出なかった涙が出ました

駆けつけた村野里美は帰って来たのと問い掛け、新一は涙に濡れた顔を彼女に向けます

高知能を誇る田宮良子の思索の結果が語られ、そして新一の胸の穴がふさがる感動的な作中きっての名シーンです

そしてこの件に関しては完全に蚊帳の外でとまどってばかりのミギーが面白いやら可愛いやらでたまらなくもありました

この件が間違いなく物語の結末でミギーを重要な決断に導くきっかけのひとつでしょう


次回の見どころ

警察と自衛隊が共同で東福山市役所の寄生生物のコロニーを襲撃します

自衛隊側の指揮官、山岸が考えた対寄生生物必勝の戦術とは!?

その時、市長の広川と最強の個体である後藤はどうする!?

そしてついに新一とミギー、2人の別れの時が来ます…

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