前回までのあらすじ
一剣曰く”一生”の後継と成る為に必要な過程なんだろうーと。高座後魁生は朱音を散歩に誘い2人はお互い同じ匂いを感じます。”志ぐまの芸”を追いかけてるか問うと逆で許せないと阿良川志ぐまが全ての元凶で因縁の末にいると相対し会を死神双宴とし元凶の意味は僕を上回れたら教えてあげると上等です
正明から朱音に死神の稽古の日程の案内通知が届きます…
正明の”三遍稽古”
朱音はついに一人暮らしを始め、荷解きを泰そんが手伝い”一生會”元凶の意味を知る為もっと知るべきだと真っ向勝負で勝つ事でしか開けません。正明は”三遍稽古”という伝統的な手法で”死神”を教えると福岡遠征に朱音同行です。禄郎も一緒で実はホラー系ムリですが朱音と同じ理由で教わりたいのです
正明は決め事が多く手が掛かり、独演会二席目で死神を演り稽古の初回とします。志ぐまの十八番と対を成すとし、朱音離見の見も大分掴め正明の死神は軽さが目立ちカラッとしたトーンで緊張とは無縁の”陽の死神”です。語り手次第で幾重もの顔を見せる唯一無二の演目なのです
真打クラスがやる大ネタ、相手にとって不足なしと朱音気張り先行で私なりの了見で演じ今際の際の切迫感から志ぐまの陰の死神をここまでモノにしていたとは…と正明驚きます。しかしその出来ではあげる訳にはいかないとし、死神の了見はこの演目の”核”でまだ掴めてないと手厳しいです
夜先代の話を聞きに猪突猛進の朱音、正明は八代目椿家正明は椿家の汚点と呼ばれた落語家ですと毒づきます
禄郎の音に特化した芸
伝統ある家系に生まれながら八代目はナンセンスな落語で寄席を沸かせる異端な落語家でした。志ぐまは教わり死が渇いている、それがいいんだと語っており、朱音は死神と目が合いその姿を捉えます。流雲は会長に連盟と阿良川の顔役に全生を推します
三遍稽古が終わり明日はあげの稽古、時間が空いたので禄郎とレンタカーで福岡観光を楽しみ、魁生の大きな告知ポスターを見つけどうしても意識してしまいます。禄郎は魁生の死神が陰が映える仁・研ぎ澄まされた技芸にヒリついたと評し朱音の高座をもっと委ねろ、自分の”域”を越えられると諭します
見せた方が早いと”真打”禄郎の高座で正明は徹するにも徹し方がある、刮目せよと柏家禄郎の”謡”は演目=「野晒し」で紡ぐ音色の心地良さ=音に特化した芸でまいけるの唄い調子に近いものがあります。声音で世界を編むそれは純然たる強者の証明で正明は真髄を掴めたら貴女の高座は唯一無二に昇華すると諭します
日本一絢爛華麗な海遊旅客興行=一生會出航
一転会場を呑む不穏な緊張にジャズプレイヤーに感化される禄郎は今日はジョン・スコフィールドの日でフレーズの妙で魅せます。会場のボルテージが上がり燃え盛るのが彼の性で朱音は掴んだ”極意”と今回の”真髄”は根本から違うと悟りこのアプローチ私っぽいと感じます
魁生の研鑽会はここまで残すとはねと一剣は死神の仕上がりに満足げです。この若獅子同士の喰らい合いで死神にその火を消されるのはどちらかな?とほくそ笑みます。帰京した朱音が三日で死神をあげた事に末恐ろしさを感じる正明、徹さんの娘はーと出会う人皆保護者とす朱音です(笑)
まいけるは禄郎に電話し朱音を見守り心はいつだってここにあると志ぐま邸に赴いた朱音は真打に駆け上がると誓い紅の季節ー11月22日、日本一絢爛華麗な海遊旅客興行=一生會出航です!前夜祭”一之宴”は立食形式のディナーショーで挨拶行脚です。一生登場で仮面を被り文化人として見せる人格者の顔です
会場の視線を一身に集める一生、十八番でお返しすると今日から明日昼の部”死神双宴”・夜の部親子会”剣生会”の”一生劇場”です。朱音は身震いし勝ちに行く、鍛えた死神で一生一色のこの会をあかね色に染めてみせると気張る所でこの巻は終わります
まとめ
正明の三遍稽古で死神を自身独自のものとして会得する朱音、語り手次第で幾重もの顔を見せる唯一無二の演目なのが死神です。魁生との”死神双宴”も2人の対局する高座が見ものとなりそうで、厳しい正明にも認められ陰には禄郎・まいけるの優しさがありました
禄郎も真打として紡ぐ音色の心地良さ=音に特化した芸で朱音はまいけるに似たものを感じます。充実した福岡遠征でしっかり結果を出した朱音、いよいよ問題の日本一絢爛華麗な海遊旅客興行=一生會出航です!一生の独壇場となり、場にいる皆が一生の一挙手一投足に注目しています
そんな中爪痕を残したい朱音、魁生も研鑽会で驚異の残しで観客を圧倒しているだけに油断なりません。芸に生きる者として、志ぐまの意志を継ぎ一生に一泡吹かせる事が出来るでしょうか?23巻に続きます…
おまけ
大相撲の世界ではご当地力士の活躍で盛り上がると先述しましたが、
「火ノ丸相撲」7巻の数々の激戦と成長譚~石高との決勝戦は熱を帯び各々奮闘!三ツ橋・ユーマの成長と國崎・小関の安定感で勝負は因縁の大将戦へ~おまけ記事アリ☆
落語界でも地元凱旋で盛り上がる事が分かるイベントがあり本レビュー筆者は行って来ました。飯坂温泉落語会という無料イベントで地元出身の柳家小ふねさんの凱旋公演があり、非常に盛り上がりました。本来は旧堀切邸という歴史ある建物で開催予定でしたが、あまりの人気に会場が変更になりました




十間蔵という1~200人規模の場所に替わるくらい盛況で、それでも趣のある建物で3組4高座を楽しめました!落語家の地元凱旋は非常に珍しい事らしく、ふくしまDCキャンペーンもあり盛大に祝われました。皆さんも地元出身の噺家や推しを探してみては如何ですか?
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