前回までのあらすじ
第9埠頭で洋介とタツヒコ、葉山が顔を合わせます。タツヒコは洋介を殴り、「お前はヒデヨシじゃねー、ようすけ!」と怒鳴ります。そして、「なんでヒデヨシを殺した?」と問いただします…
裏の裏…ウィザード逆転!?
詰め寄るタツヒコにまずは洋介を逃がすことと説くアリサは、タキのことを愛しているから故、洋介を逃がしたいのです。タキはヤクの取引をハネマンに任せます。タツヒコ達の前にタキ達が現れます!コージはボコボコにされ、口を割ってしまったようです
タキは洋介がヒデヨシを殺し、横浜に来てからの洋介の胸の内は自虐と後悔だけだと言います。自分の一番の友達を自分の一番尊敬する人の命令で殺した…葉山が洋介にヒデヨシを殺させた張本人だと言うのです!タキは「もう十分苦しんだだろう、楽になっていい、オレがお前を解放してやる」と洋介を銃で撃ってしまいます!
海に落ちた洋介、タキは葉山に一番の心配事が片付いて良かったなと言います。葉山からアリサにも裏切られ、バーストにも負けて、気でもふれたか?と言われますが、タキはバーストに負けたとはどういうことだと反論します。事実新宿ではバーストの契約店が次々とウィザードに乗り換えると言っています
山城と真虎はウィザード暗躍の実態を知ります。スリーナインは隠れ蓑で、実際はウィザードが店舗をメチャクチャにし、ケツモチに相談したところうウィザードは紋舞会と繋がっていたというからくりです!葉山からタツヒコがタキにさらわれたという電話が入り、山城は倒れます
心筋梗塞で倒れた山城は、過労とウィザードからの追い打ちで追い込まれていた上、天野に見捨てられたのがショックだったようです。真虎は時正にその場を任せ、一服しながら「揺らぐなー」と意味深な一言を吐きます
漢のタイマンの果てに…
関に事情を説明し、タツヒコを助けてやってくれと言う真虎、タキとタツヒコの元へキーマンの関が現れます。玄ちゃんとマサキと言い合う二人は幼馴染だったのです!タキはすべては関と交わした約束のためだけにここまでやってきたんだぞと凄みます
タツヒコにタキとタイマンを張らせ、勝ったら横浜(ウィザード)にいってやる、負けたら新宿(バースト)から手を引けと交渉します。賭けに乗ったタキはタツヒコとタイマンを張ります。散々苦渋を飲まされてきたタツヒコは憂さを晴らすがごとく攻撃します。タキはタックルし抱き合い、宝来会の田坂がシャブでいかれて会うたびにヒステリーでボコボコにされると言います(以前タキが血を流しながら現れたのは田坂と会った後だったのでしょう)
タキはぐいぐいとタツヒコを押していき、下のデッキに二人は落ちます。なんで洋介まで巻き込んだと凄むタツヒコに、「何言ったとこでオマエにはわかんねーよ」と不敵に笑うタキ、タツヒコはついにタキを伸してしまいます!タツヒコは洋介がこの人の中にヒデヨシを見ていたのだなと悟ります
タキはタツヒコに手帳のようなものを渡し、二人に満月を見せた隙に飛び降りてしまいます!関は叫ぶわけでもなくただ静かにそこに座り込んだところでこの巻は終わります
まとめ
役者が揃い、葉山がヒデヨシを殺させた張本人だということが暴露されます。同時に洋介を撃って殺し、葉山の心配事を消し去ったタキは、新宿でのウィザード暗躍について説明します
スリーナインは波風立てず、いつの間にか紋舞会の後ろ盾を得て、バーストを飲み込もうとしています。事実バースト契約店の半分以上がウィザードに傾きかけ、追い打ちをかけるようにタツヒコが拉致られたという電話で山城は倒れてしまいます。過労も祟り、天野に見切りを付けられたことがショックだったようです
ここで真虎は上司が苦しむ姿を見ながらも、「揺らぐなー」と意味深なセリフを吐きます。バースト一丸となって結束しなければならない時とは思えない言葉、以前からこういった意味深な行動はありましたが、その真意が非常に気になります
幼馴染だったという関とタキ、関はタツヒコとタキのタイマンで決着を付けろと言います。10年前に約束し、二人ででっけーことをやろうと誓った二人、その約束を果たしにきた関ですが、タツヒコに軍配が上がり、まだ出来そうではありましたが、タキは不用意に飛び降り自殺をしてしまいます!ウィザード形勢逆転、全てタキの術中にハマっていたと思っていた最中の出来事で、タツヒコ・関は茫然とします。タキの真意とは?そして、幼馴染だった関の心境は如何に…続巻で答え合わせしましょう!!
おまけ
新宿スワンの映画版2作目はこの横浜編が中心です。完全に原作に忠実という訳ではなく、マユミと横浜進出を上手く絡めたストーリーとなっています。タツヒコとタキの肉弾戦が非常に迫力ありますので必見の価値ありです!
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