「ベルセルク」11巻の数々の激戦と成長譚~バーキラカの次の刺客は黒犬騎士団・ワイアルド!人外の姿に変わるワイアルド、その無尽蔵の強さにガッツは!?~

前回までのあらすじ

陛下シャルロットの無事を喜び、口ではグリフィスには手を出さないと言っておきながら、裏で黒犬騎士団グリフィス一派の追撃殲滅を命じます。団長のワイアルドはその命を聞き、俺の野暮用もその鷹の大将なんだよと呟きます…

人外の強さのワイアルド

陛下黒犬騎士団結成の経緯を思い出します。まるで人外のような強さのワイアルド陛下グリフィス達を亡き者にしようとしています。逃げるグリフィス一行に黒犬騎士団が迫ります!ガッツピピンのパワータッグが仕掛けのある橋まで時間稼ぎします

ガッツの剣を素手で片手で止めてしまうワイアルドガッツはこの感じに覚えがあると言います。ゾット髑髏の騎士と一緒なのです。キャスカは爆薬の仕掛けを発動させ、橋を破壊し、かなりの数を倒しますが、ワイアルドは生きています

狭い一本道、キャスカ達は次々に罠を発動させます!次は落石です。ワイアルドは頭上の岩を殴って破壊し突破します。次は炎の罠ですが、これも掻い潜ってしまいます。最後にコルカス達の待ち伏せで弓を放ち、残党を狩っていきます。ガッツは再度ワイアルドと相対します

ガッツの更に凄みを増した剣技も全て受け切ってしまうワイアルド、しまいには口で剣を挟み、ガッツを馬から降ろしてしまいます。圧倒する鷹の団ですが、ワイアルド一人のために足止めされます

ワイアルドはついに人外の、大猿のような気色の悪い姿に変わり、一同唖然とします。ワイアルドは大木を振り回し、ガッツを飛ばし、他の連中もなぎ倒していきます。キャスカに目を付けたワイアルドが醜い姿で襲おうとすると、ガッツの剣が救います

ガッツ捨て身の攻撃でついに…!

ガッツは今度こそ人外の者と決着を付けようと気を張ります。めちゃくちゃに斬りつけ、優勢か?と思いきや、殴打され投げ飛ばされてしまいます。しかしガッツの捨て身の攻撃が上部の本体に当たるとダメージを与えているようなのです!

キャスカは裸のまま、助けに行きたいようですが、ジュドーに足手まといになるだけだと止められます。その様子をグリフィスは見つめ、何か考えているようです

これ以上持たないと察したガッツは2人の囮を使いワイアルドを翻弄し、自身は眼前に飛び込み、剣を掌で折られながらも突っ込み、本体にチョークスリーパーを決めます!更にナイフで右目をやったところで身体ごと大木に撃ちつけられますが、ついにガッツワイアルドを倒し、キャスカガッツに抱き着きます

ゾッドの言う蝕とは…!?

シャルロットは寝室で侍女と話ながら、グリフィスが戻って来ると約束してくれたことを思い出しています

ガッツの手当をしながら、グリフィスと一緒に休ませたキャスカジュドージュドーグリフィスがもう剣も振るえない身体だと言います。キャスカはそれでも国境を越えると隊を指揮します

ガッツグリフィスに語り掛けながら、グリフィスが甲冑を付けたがっていることに気づきます。ガッツは嬉しそうにグリフィスに甲冑を付けてやります。しかしそこに死んだはずのワイアルドが現れ、荷馬車を破壊し、グリフィスを持ち上げてしまいます

グリフィスという希望に縋りたい鷹の団の連中に、グリフィスの見るも無残な裸の姿を見せ、絶望させるワイアルド早くゴッドハンドを呼び出せと言います。ベヘリットのことを問いただすと後方にゾットが現れます!

ワイアルドグリフィスが5人目だとしても、臨むままを行う、それが俺達使徒の唯一の戒律のはずだと言い訳しますが、ゾッドはその巨体をなんと腹から持ち上げ半分に割ってしまいます!グリフィスワイアルドの手から離れ、ガッツが抱き寄せます

ゾッドはあれは必ずお前の手に戻る、あれはそういうものなのだと言います。ガッツが蝕について問いただすと、間もなく分かると言い、飛んで行ってしまいます。

ワイアルドの死骸から内側にめくれるように凄まじい地獄のような光景が現れ、消えてしまいます。残ったのは老人の死骸、これがワイアルドの正体だったのかと一同が発見するところでこの巻は終わります

まとめ

バーキラカの魔の手から逃げ延びた一同を更に追い立てるのが黒犬騎士団ワイアルドでした。キャスカ達は事前に準備していた罠で相当数の敵を葬りますが、ワイアルドは人外の強さで突破されてしまいます

ワイアルドはついに本性を現し、大猿のような人外の姿に変わります。ゾッド髑髏の騎士のような感覚を覚えるガッツ、奮戦しますが、最早巨大なモンスター化したワイアルドの強さは桁外れ、徐々に押されていきます

ここでガッツがド根性を見せ、巧みに囮を使いながら、ワイアルドに肉薄し、ついに倒してしまいます!今まで数々の修羅場を掻い潜って来たガッツこの人外の者と決着を付けておきたかったという意地もあったでしょう、最後の気力で倒してしまいます

気になる描写と言えば、ガッツキャスカのやり取りをグリフィスが見つめている場面が何度かあることです。最早何も望めない身体になってしまったグリフィスが、この状況で、ガッツキャスカに対し、何か特別な感情を持っているようなのです。気になる描写です

ゾッドも現れ、蝕について何やら語っていましたが、鍵となるベヘリットがいずれ手元に戻って来るというようなことを話していました。確かグリフィスベヘリット拷問官が誤って下水道に落としてしまっていたはず、それが巡り巡って戻ってくるとでもいうのでしょうか?こちらも気になります

ワイアルドの桁外れの強さが目立った今巻ですが、ガッツの活躍により、何とか窮地は脱しました。しかし、頼みのグリフィスがあのような状態…鷹の団に未来はあるのでしょうか?また近づいている蝕とは…是非コミックスで続きを読みましょう!!

おまけ

剣風伝奇ベルセルク完全解析書という書籍があります。あらすじや設定資料集まど、読み物として、副読本として最適な一冊です。是非ご覧ください

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