「ベルセルク」10巻の数々の激戦と成長譚~地下奥深くに幽閉されたグリフィスは見るも無残な状態…脱出行に立ち塞がるバーキラカとは!?~

前回までのあらすじ

正気を取り戻し、ガッツは親殺しの過去を明かします。キズの舐めあいでもいいというキャスカガッツの中になら自分の場所があるのかもしれないと感じます。まどろむ意識の中、なぜかガンビーノのくれた傷薬を塗っている自分を思い出します…

グリフィス救出作戦

鷹の団を離れていた1年の間、ゴドーという鍛冶屋と出逢っていたガッツの回想を挟み、ガッツは剣に生きていたいと言います。自分勝手だというキャスカに、ガッツは一緒に来い、お前をまだ抱き足りないと言います

グリフィスは独房の中で、ガッツへの想いが強くなっていることに気づきます。ガッツの存在がグリフィスに大きくのしかかっているのです

腕の負傷でリッケルトが離脱する中、鷹の団ウインダムグリフィス救出に向かいます。城に忍び込むために、墓場からの抜け道を見つけます。ガッツキャスカジュドーピピンでその抜け道を進みます

霊廟に辿り着いた一同ですが、内通者がいるというキャスカ、なんとそれはシャルロットだったのです!シャルロットの手引きで奥へ進みます。再生の塔の最下層の一室に幽閉されているというグリフィスシャルロットも一緒に中へ進むことになります

ひと悶着ありつつ、一緒に着いていくことになるシャルロットジュドーの巧みな短剣投げで門兵を倒し、潜入します

場面変わって、残留したリッケルトは水を汲みにいくと妖精を見かけます。隊のところに戻ると人影がなく、不審に思っていると異型の怪物が現れます!髑髏の騎士が割って入り、怪物達は去りますが、鷹の団の連中もいなくなっており、リッケルトは途方に暮れます

螺旋状のどこまでも続く階段を下りながら、シャルロットミッドランドの起源の話をします。一番奥の部屋を見つけ、シャルロットが扉を叩きます。キャスカが鍵を開け、中に入ると、薄暗い中に横たわる人影を見つけます

暗殺教団・バーキラカ

グリフィスは見るも無残な状態です。手足の腱も、舌も斬られています。兜を取ると、とても人に見せられるような状態になく、ガッツは涙します。拷問官が現れ、扉を閉め、その惨い拷問について語っていると、ガッツがキレ、扉ごと貫いてしまいます

衛兵達が現れますが、完全に火の玉になったガッツは凄まじい猛攻を見せなぎ倒していきます。まるで竜巻のような怒涛の勢いで塔を脱出します。シャルロットを奪われた陛下バーキラカという暗殺教団を呼べと言います

バーキラカシャルロット奪還とグリフィス暗殺を命じた陛下ガッツ達が霊廟から地下道に向かうとバーキラカが立ち塞がります!最早化け物のようなバーキラカの一人から吹き矢が放たれ、グリフィスを庇ったシャルロットに当たります

シャルロットに死なれては困るバーキラカ解毒剤があるので、交換条件でシャルロットの命を助けるので引き渡せと言います。シャルロットと侍女がバーキラカの手に渡ると、本格的に死闘が始まります

小さい者の他に、大槍を投げ込んでくる大男もいて、ガッツは苦戦しますが、ジュドーが発案した策でこの境地を切り抜けます。灯りを消すと、ジュドーは短剣を投げ、壁に当てた際の火花で大男の位置を把握し、短剣を2投し倒します。ピピンが戦槌で壁を叩き火花で灯りを付け、他のバーキラカガッツキャスカが倒します

すると変な匂いがしてきて、女のバーキラカが粉塵に火を起こし攻撃してきます。追い詰められた一同でしたが、ピピンが咄嗟の判断で天井に穴を空け空気の出口を作り、粉塵は上に上がって行き事なきを得ます

陛下シャルロットの無事を喜び、口ではグリフィスには手を出さないと言っておきながら、裏で黒犬騎士団グリフィス一派の追撃殲滅を命じます。団長のワイアルドはその命を聞き、俺の野暮用もその鷹の大将なんだよと呟いたところでこの巻は終わります

まとめ

再生の塔の地下奥深くに幽閉されていたグリフィスシャルロットの手引きもあり、救出することに成功はしますが、一年間の拷問は壮絶を極め、手足の腱と舌を斬られ、皮を剥がされた身体は見るも無残な状態でした。あの美しいグリフィスの変わり果てた姿に戦慄した読者の方も多かったでしょう

こうなってしまったのもある意味ガッツのせいなのですが、そのガッツにこの姿を見られてグリフィスの心境はどんなものだったのでしょうか?想像を絶する状況です

絶望よりもまずは脱出を…ということで拷問官・衛兵を怒りからなぎ倒していくガッツ、火の玉のようになっています。地下道を進んでいくと、バーキラカという暗殺教団が立ち塞がり、グリフィスを庇ってシャルロットが吹き矢に当たってしまいます

交換条件でシャルロットを引き渡し、本格的な戦闘になっていきますが、ジュドーピピンの気転の効いた行動が一同を救います。こういった脇役の活躍はガッツの強さが際立つ中、非常に頼もしく感じますね

何とかバーキラカを撃退した一同ですが、陛下は今度は黒犬騎士団という曰くつきの一団を仕向けようとしています。団長のワイアルドは何か人外の匂いがプンプンしますが、どのような一団なのでしょうか?

グリフィス救出劇が今後どうなっていくのか、また、リッケルト達残留していた鷹の団の謎の消失も気になります。続きはコミックスで是非!!

おまけ

ベルセルクのアニメ化には、初期作として剣風伝奇ベルセルクがあります。初期アニメの割には非常に良い出来で、そのダークファンタジーな世界観を見事に表現しています。後程挙げる映画版と対比して観てみるのも楽しいですよ

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