前回までのあらすじ
地球上の至るところで怪物が出現します!人類の欲望(のぞみ)し幻造世界(ファンタジア)へと移り変わります。もはや混沌と見たこともない独創的なデザインに彩られます…
幽霊船を撃退し、修復作業で島に上陸
幻造世界から、鷹の都(ファルコニア)が誕生します!ゾッドに乗ったグリフィスに導かれ、人々は続々とファルコニアに入場していきます
場面変わって海賊の御頭はロデリックに手玉に取られてもなお、反撃のチャンスを伺っています。そのあまりに早い船足にロデリックは驚きますが、シールケは人ならざるものの気配を感じます
ロデリックは大砲を何発もお見舞いしますが、海賊船は自ら海に潜って弾を躱してきます!伝説の幽霊船の気配を感じるロデリック、艦首を寄せられ、白兵戦へと移り変わります
御頭は自らを髭骸骨一家鮫乗り船長号船長髭骸骨と名乗ります。海上からは海の魔物が現れます!一同がパニックになる中、真打登場、ガッツがドラゴンころしで圧巻の立ち振る舞いをみせます
しかしメインディッシュはこれからと髭骸骨は新たな巨大な海の魔物を引き出します。ガッツは怪物の口に義手の大砲をぶっ放し、その反動で斬りつける大砲回転斬りで引導を渡します
ガッツの活躍の裏で態勢を整えたロデリックは大砲を幽霊船に撃ち込みます!たまらず幽霊船は退散します。戦いで船に被害が出たため、近くの島に上陸し、修復作業を行うことになります
島に上陸した一同、しかしガッツやシールケは島の気に不穏なものを感じています。出発は明朝と決まり、早くも単独行動をとり始めるイシドロとパック、すると巨大洞窟を発見し、中に入ろうとしますが、島の住人らしき女の子に止められます
僅かに村人は住んでいるようですが、誰も素っ気なく家の扉を閉めてしまいます
地上にまで現れる幽霊船と髭骸骨
ケガをしたイシドロは女の子(イスマ)の家に厄介になります。イスマは天真爛漫で、イシドロとは気が合うようです。シールケも探索がしたいと出掛け、残りの一同は食事のため店に入ります
シールケはイシドロが落としたサラマンデルの短剣を見つけ、居場所を念話で突き止め、届けに行きます。色気があるものの悪気のないイスマに翻弄されるイシドロ、シールケも厄介になります
イスマは自分は村八分なのだと言います。原因は自分が人魚(メロウ)だからだと言うのです。イスマにはちゃんと足がありますが、父が人魚と付き合っていたのだそうです。古くからの言い伝え・海神の話や、島の様子の変化等について語らっています
ガッツ達は食堂で食事をしていましたが、シェフが海神様の復活祭だと言い人外の姿に変わり、ガッツはナイフを投げると、先程の海の怪物の姿に変化します!ガッツは咄嗟に斬り伏せます。セルピコ達も加勢しますが、数が尋常でありません
このナマコのような怪物、倒しても倒してもキリがありません。マニフィコは狂戦士の甲冑を使えば良いと言いますが、シールケがいないのでファルネーゼが必死で止めます。そこに地上に幽霊船が上がって来て、髭骸骨が再度現れます!
満月の夜は味方にも、敵にも有利な条件となります。危機を感じたガッツは、シールケがその場にいない状態で狂戦士の甲冑を付けてしまいます!こうなってしまうと誰も止められません。規格外の動きで海の怪物をなぎ倒していきます
イスマ・イシドロ・シールケが現場に駆け付けて来たところでこの巻は終わります
まとめ
冒頭ではグリフィスが興した鷹の都(ファルコニア)が出て来ます。全てが幻想的で、この世の物とは思えない光景の中、グリフィスに惹かれ、人々は入場していきます。カリスマというものは、人々を魅了し、思いのままに誘導してしまう危険性もあると感じざるを得ません
諦めの悪い髭骸骨はロデリックの船を追って来ます。最早人外の姿と化した海の魔物相手にも、そこはガッツ、数々の修羅場を潜って来ただけあり、安心して観ていられる剣技です。ロデリックとの連携プレイで退散させてしまいます
ここで船の修復のためとある島に上陸するのですが、気からも何か不穏な空気を纏っています。
島にはイスマという天真爛漫な女の子がおり、イシドロは悪気のない色気にタジタジです(笑)新キャラの登場タイミングや、キャラの立ち方は、三浦先生のお家芸、いつも感心させられますね!
髭の骸骨と幽霊船との再戦では案の定海の怪物もうじゃうじゃ出て来ますし、ガッツも最早狂戦士の甲冑を装着しなければいけないところまで追い込まれます
今まではシールケがいたから正気を取り戻せていた訳で、ファルネーゼが危惧するように、戻って来れなくならないか不安が募ります。幸いシールケも現場に到着しましたが、無事ガッツを正気に戻せるのか、続巻もコミックスで読みましょう!!
おまけ
三浦健太郎先生の初期作として、王狼の続編で王狼伝というものがあります。こちらは文庫版だとこの2作が同時掲載されていて読みやすくなっています
コメント