「ベルセルク」34巻の数々の激戦と成長譚~戦魔兵と人の共闘…ガニシュカとグリフィスの邂逅と、髑髏の騎士の一太刀から人類の欲望(のぞみ)し幻造世界(ファンタジア)へ~

前回までのあらすじ

ガニシュカは膨大に膨れ上がり、街を飲み込み、天高くそびえ立ち、人々を踏みつけてしまいます。ソーニャはあれを終わりの魔獣と言います。法王猊下は災いの化身した魔獣の闇は必ず吹き祓われる、光のによってと説きます…

人と使徒が手を組む!

変わり果て巨大化したガニシュカを見て、ダイバは世界を亡ぼすという末神(シヴァ)そのものじゃと嘆きます。の光を見たガニシュカは、あの光こそ余の欲しかったものと呟きます

ガニシュカの足下から小さな怪物が出現します。グリフィスは戦魔兵を放魔し怪物同士の殺し合いとなります。グルンベルドロクスゾッドと獣化して戦端を開きます

化け物同士の恐ろしい戦いに戦慄する人々に、ソーニャグリフィスと共に戦うか戦わないかでしょ!?だって…鷹の団なんだから!と啖呵を切ります。単身斬り込むソーニャアーヴァインが助け、グリフィスは戦魔兵を掻い潜った敵を人間に当たらせようとします

砲撃、弩隊、騎馬隊と順に戦魔兵を潜り抜けてきた怪物を攻撃します。アーヴァインソーニャを乗せたまま強力な弓を放ちます!人と使徒が手を組み戦っているのです

ダイバはこの状況に混乱しています。法王猊下は高揚し、何という赫灼たる混沌と感じます。グリフィスの神々しい指揮の元、躍動を続ける鷹の団グリフィスゾッドに飛び乗り、深くガニシュカの元へ出向きます

人類の欲望(のぞみ)し幻造世界(ファンタジア)へ

ガニシュカの過去の回想が入ります。幼い頃毒殺されそうになり、生き延び、いつしか王座に就き、天下に覇を唱えんとし、息子に毒を盛られ、ベヘリットで転生し…生とは…世界とは…闇だとガニシュカは自戒します

グリフィスフェムト)がガニシュカを光で包み込もうとすると、髑髏の騎士が現れ、一太刀入れます!時の接合点にゴッドハンドを狙う者・髑髏の騎士…この一太刀で因果の実は結ばれたとグリフィスは言います

ガニシュカの亀裂から大きな光が溢れ、暗闇だった空が明けていきます。ガッツも船上でこの変化を感じています

地球上の至るところで怪物が出現します!人類の欲望(のぞみ)し幻造世界(ファンタジア)へと移り変わります。もはや混沌と見たこともない独創的なデザインに彩られた誌面でこの巻は終わります

まとめ

文章量が少なくなってしまいましたが、この巻はとにかく細部にわたる描き込みが尋常でなく、素晴らしい・独創的なデザインの怪物や、混沌とした中での世界の変貌を凄まじいタッチで描かれており、もうとにかくコミックスで読んで下さいとしか言いようがありません

ガニシュカの足下から出現した小さな怪物に戦魔兵が立ち向かい、掻い潜って来たものを人が仕留める…人と使徒が手を組んでいるのです!鷹の団の主だった将(グルンベルドロクスゾッドアーヴァイン)も獣化して戦います

最早人智の行き届かないところでの戦いのような、ファンタジーの世界です。ガニシュカの回想を挟み、グリフィスゾッドに飛び乗り天空からガニシュカの本体のところまで行くと、そこに髑髏の騎士が現れます

髑髏の騎士ベルセルクを象徴する重要な役回りですが、ゴッドハンド化(フェムト)したグリフィスに一太刀入れたと思いきや、ガニシュカに亀裂が走り、そこから幻造世界(ファンタジア)が放出され、世界は変わるのです!

最早お話が壮大過ぎて付いて行くのもやっとですが、このガニシュカグリフィスの邂逅と、髑髏の騎士の一太刀が新しい世界を生み出してしまったのです。この新しい世界が果たして人間にとって良いものなのか、悪いものなのか、現時点では判別が付きません

とにかくこの一件で世界は変わってしまったのです。ガッツも船上で何かを感じているようでしたが、この三浦健太郎先生の独特の、創造性溢れる作風は、他の追随を許さないオンリーワンな作品なのは間違いないです

新しい世界となり、更に今後の動向が気になるベルセルク続巻もコミックスで読みましょう!!

おまけ

三浦健太郎先生の初期作として、王狼という作品があります。義経=ジンギスカン説を採用し、さらに現代日本から13世紀のモンゴルにタイムスリップした男女を織り交ぜて描く空想歴史ロマンということで、躍動感溢れる作品、是非ご覧下さい

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