「BECK」26巻の人間とバンドの成長物語~UKツアー大盛況!真帆との約束を守るコユキも、すれ違う二人…遠距離恋愛の難しさ~

前回までのあらすじ

いよいよUKに出発します(機内でくんは斉藤さんの作った本を読み、間違いが多いと感じます)。ロサンゼルスではカムバックしたレオン・サイクスエディの未発表曲を探しています…

真帆に会いに行くコユキも…

ナフ・レコードピーターの出迎えを受け、ホテルではコユキ千葉が相部屋と言われ、即座に変更を申し出る千葉、まだ諍いは終わっていません。くんはコユキをパブに連れ出します。くんはコユキの辛い状況を良く理解しており、優しい言葉を掛けてくれます

逆にコユキくんにもっと辛いことがあったら話していいと言います。お互いのことを思いやる、素晴らしい仲間です。晋吾に道を教えて貰い、無事ホテルに戻れます

ロック・パイルは最先端のライブハウスということで、更に「スネイクピット」は注目度が高いイベント、客足も上々です。ウェイン・ブリッジも到着し、轟音ライブはウェルカム状態、後攻のルーム13もやり辛い程の熱気です

コユキは翌日斉藤さんの本の通りアビーロードスタジオに向かいます。真帆との約束を信じて待ちますが、真帆は現れません。これ以上待っても誰も来ないと晋吾が現れますが、コユキは雨に濡れながら、一旦部屋に帰り、今度は真帆の家に向かいます

真帆は家におり、男と一緒です。コユキは「ごめん来ちゃって」と言って走って逃げます。ビートルズアビーロードはラストアルバム、真帆はそのことを示唆していたんではないかとルーム13のマネージャーは言い、コユキは沈みます

レオン・サイクスが銃撃に遭ったというニュースが飛び込んできます

UKツアー盛況に終わる!

レオンは皇帝ビクター・スレイターに会いに行くと息巻いています

リバプールでの終演後、コユキはある女性から声を掛けられます。妙な間を作る独特の雰囲気、なんと彼女はアヴァロン・フェスの創始者、ビリー・ライレーの一人娘、ジョディなのです!気に入ったバンドをワールドテントステージに忍ばせることが出来るという彼女、本当に権限を持っているのはビクターだと言います

ビクターの息子・ケネス経由で病床のビクターに面会するレオンビクターとビジネス面の提携を結ぶことに成功します

マンチェスターではルーム13と共に雑誌の企画で一緒になります。すると飲み比べより、直接拳を交えた方がいいと千葉哲生の闘いが始まります。千葉は「天地の構え」をし、二人はある型を披露します。どうやらイラクの日本人解放に一役買った有名な型のようで、取材陣も巻頭カラーだと喜んで帰りました

ライブはここでも盛況に終わります。千葉真帆のことでまともな精神状態ではなかったはずのコユキ、傷心の中、出待ちの観客の最後の一人にまでサインを受け付けます。大人気なのです!

真帆竜介が電話を掛けます。真帆は男(ノーマン)と二人っきりではなく、フラットメイトとも一緒に生活しており、コユキの勘違いだったのです。真帆コユキのために日本に帰国することを決めます

飛行機代を立て替えて欲しいと頼む竜介ピーターアヴァロン・フェスのプロデューサーにレオンが就任したと告げます

すれ違うコユキと真帆

コユキは日本に戻り、抜け殻になっています。紗耶香斉藤さんと皆でプールに行こうと話してしまいます。コユキはプールに顔を出すと、紗耶香斉藤さんの熱血指導を受けています。紗耶香コユキに教えて貰いたいとねだります

真帆は帰国し、火の玉のように唐突にコユキに会いに行きますが、すれ違いになってしまいます。真帆がバーで飲んでいるとコユキ紗耶香を目撃してしまいます。以前コユキ宅に電話を掛けた時のことを思い出してしまいます

釣り堀にも真帆は現れたらしいと帰国した竜介から聞き、コユキ真帆の消息を追います。カオスというクラブにメラニー・ヨシトと共にいる真帆、尋常じゃないくらい酔っぱらっています。真帆は約束通りローラーボールスタジオの前でコユキを待っていたのです!(斉藤さんの本が間違っていたのです

携帯を解約してしまったのか、連絡が取れず、結局コユキ真帆は会えず仕舞いに終わります。教習所で苦戦していると、浴衣姿の紗耶香が現れ、近くの花火大会に行くことになります

花火では紗耶香コユキの手を握り、寄り添いますが、真帆との思い出を思い出したコユキは先に帰ると別れます

レオンは追悼エディ・リーというコンセプトで大々的にアヴァロン・フェスを売り出そうとしています。エディの未発表曲の調査をするレオンダイブリの元マネージャーはエディ愛用の作曲用アコギがどこにもないと言います。それはコユキの元にあるというくだりでこの巻は終わります

まとめ

懸念されたUKツアーでしたが、杞憂に終わる程の熱狂的な歓迎を受けます!スネイクピットは注目度の高いイベントで、ジム・ウォルシュのPVの件もあり、BECKは注目されていたのです

たまたまなのか運命なのか、真帆との再会の約束が訪英と重なったことで、コユキ斉藤さんの本の通りアビーロードスタジオで待ちますが、真帆は現れず、真帆の家に赴くと男がおり、コユキは傷心して帰ります。これは誤解であり、また、本当のダイブリのレコーディングしたところはローラーボールスタジオで、真帆はそこでコユキを待っていたのです

真帆はそのことを知り、火の玉のようにコユキに会いに日本に戻ります。しかしここでもすれ違いが生じ、二人は会えません。紗耶香と二人で歩いているところまで見られ、真帆は何を思うのでしょうか?このように遠距離恋愛というものは複雑で、相手の本当の想いがなかなか伝わらないという歯がゆい一面を垣間見せられる描写でした

紗耶香は猛烈にコユキにアタックしますが、コユキ真帆への想いが強く、やんわり拒絶します。コユキの真っ直ぐな想い、真帆に届くでしょうか?アヴァロン・フェスでのレオンの暗躍も気になります。続きはコミックスで是非!!

おまけ

ハロルド作石先生の過去作にストッパー毒島という作品があります。こちらはプロ野球漫画で、後にBECKの至る所にその欠片が散りばめられることになります。こういった過去作との繋がりを見つけるのも楽しいですね

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