「ルーキーズ」1巻の数々の熱戦と青春物語~時代錯誤の超熱血教師・川藤幸一登場!不良の巣窟・野球部を徐々に川藤の「青さ」が浸食していきます…~

はじめに

ろくでなしBLUES森田まさのり先生が次に手掛けたのは青春不良・野球漫画・ルーキーズでした。不良が教師・川藤と共に野球を通じて成長していくストーリーとして、一世を風靡し、ドラマ・映画化もなされた名作です。累計発行部数は2100万部を突破している人気作を、今回は取り上げます

時代錯誤の超熱血教師登場!!

慌てている教師が不良の喧嘩に口出ししています。男の名は川藤幸一。先程の不良のいる二子玉川学園高校に新任教師として赴任してきます。赴任挨拶で早速しでかし、校長は以前の様に生徒を厳しく指導しろと言います

野球部の部室で安仁屋は女とヤッテいます!安仁屋川藤が暴力教師で前の学校をクビになったという噂を聞いています。先程の喧嘩でやられていた小林は学校を退学し、現野球部の連中を呼び出しますが、野球部は相手にしていません。川藤が部室に入り、殴るかと思いきや、一講釈を垂れて出ていきます

約束の時間に小林の前に現れたのは何と川藤でした!川藤は実はメチャクチャ強く、手を出すまいとしつつ結局一発で小林を吹っ飛ばしてしまいます(笑)小林の退学の件を聞くと、どうやら野球部での諍いが原因の様で、甲子園に行きたかったと涙します

川藤は熱い言葉で昔の野球部を取り戻してみせると言います。熱血教師なのです!!

川藤は自ら野球部顧問を志願します。他の教師が驚く中、川藤は真剣なのです。例の不良軍団は全員川藤の担任で、野球部なのです。相変わらずスベッて挨拶する川藤ですが、教室には野球部の姿は見えません。やけに明るい女子だらけの教室で、川藤は自己紹介をします

年代がやけに古い熱血教師風の川藤に生徒は大笑いしますが、川藤は真剣です。安仁屋が遅刻して現れますが、先程投げて来たボールの英語の綴りが間違っていると指摘され女子は大笑い、安仁屋はコケにされます

御子柴の改心

屋上から川藤目掛けて剛速球を投げた安仁屋をいい肩をしていると感じる川藤、すると屋上で煙が上がっていることに気づきます。それは安仁屋達のタバコの煙で、手を掴まれた安仁屋は(川藤は馬鹿力なのです)驚いて思わず川藤を殴ってしまいます

生徒を庇う川藤に、教頭らは退学や停学が更生への道だと諭し、川藤は反論します。先程川藤が殴られた場面を見たという生徒を用意し、逃げ道を無くそうとしますが、川藤の熱い言葉に見間違いだったということになります

野球部の部室の鍵は御子柴が担当しており、御子柴は寝坊して遅刻し他の野球部員にボコられます。川藤の熱血授業後生徒の塔子が破れたズボンを直してあげると職員室にやってきます。他の先生は今まで生徒が職員室に来た事があったかと自戒します。学校が変わりつつあるのです

不良どもの頭クラスの新庄川藤の底が見たいと御子柴をけしかけます。野球部を呼び出したものの、御子柴しかおらず、既に顔を覚えている川藤に驚き(川藤は全生徒の顔と名前を暗記しています)、逃げ出してしまいます

川藤の靴箱に部室の鍵を置いた御子柴、家に帰らず一人河川敷のグラウンドでボールを投げていると、川藤が現れます。川藤御子柴が鍵を預けた真意を悟り、熱く語り掛けます。あまりの熱心さに、御子柴は心から泣けてしまい、川藤を信頼します

握れば拳、開けば掌(手の心)

御子柴を連れて学校に戻り他の授業を受けさせ、自分の授業(現国)の時間に出向くと、なんと野球部が出席しており、黒板には暴力教師と書かれています。川藤はこの事実を素直に認めます

安仁屋川藤が以前勤めていた学校に真意を問い正しに行きますが、そこには川藤によって更生された生徒が川藤への恩義を熱く語るのです!

校長川藤をワザと野球部にぶつけ、以前の学校の様に不良と川藤を一緒に亡き者にしようとしているのです

川藤新庄に熱き自分の想いを告げ、判断は自分達に任せると言います。怒った新庄が手を出しますが、川藤は受け止め、握れば拳、開けば掌(手の心)と説き、新庄はあまりの青くささに教室を出ていきます。他の野球部も出ていきます

安仁屋川藤の化けの皮を剥がそうと詰め寄りますが、川藤への恩義を感じる張本と喧嘩になります。学校伝手で川藤に連絡が入り、川藤が慌てて神田川高校に向かうところでこの巻は終わります

まとめ

ルーキーズの1巻が刊行されたのは1998年です。この当時ですら、時代錯誤なこの川藤という熱血教師の登場に、驚きと期待、羨望があったことでしょう。こんな先生いたらいいのに…という想いを代弁してくれるようなその熱血ぶり、当時も、そして今読んでいる人にも川藤が熱く語り掛けてきてくれるような錯覚に陥ります

不良生徒を殴ってしまい神田川高校を辞めていた川藤生徒は更生します)、二子玉川学園高校校長川藤の暴力性に目を付け、懸案の野球部ごと葬り去ろうと企んでいます。しかし、川藤はそんな陰謀等どこ吹く風のマイペースな熱血ぶりで、徐々に他の教師・生徒へ浸食していくのです!

不良の巣窟と言われる野球部、過去に何か因縁があるようですが、今はまだその全貌が明かされていません。安仁屋新庄川藤の出方を伺っていますが、その強烈なキャラクターに一目置くことになります

安仁屋が真意を突き止めるために川藤の前赴任先でひと悶着を起こし、川藤が出向きます。この熱血教師の一挙手一投足に、是非ご注目を!次巻もコミックスで読んで下さい!!

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