前回のあらすじ
報復を行う若菜達、新庄とは和解出来ませんでしたが、川藤の気持ちはお互い伝わっています。主犯の女から安仁屋がこんなに野球をやりたかったなんて知らなかったと言われ、安仁屋が誰がそんなこと言うかよと意地を張ります…
甲子園の重さを知る安仁屋
校長室に呼び出される野球部ですが、川藤の熱意に流石の校長も何も言えません、お咎めなしです。塔子は安仁屋に昔甲子園に連れて行ってやると言われたことを持ち出しますが、安仁屋は二度と言うなと言います
安仁屋は野球部が本格的に野球を始めたことで、浮いた存在になりつつあり、モテていたのも今はどこ吹く風…練習に励む部員を他所に部室でゲームをしていると、川藤が現れます。安仁屋は軽々しく甲子園等言うなと去っていきます
皆がキャプテンをやりたがる中、川藤は迷わず御子柴がキャプテンだと言います。安仁屋の過去が知りたい川藤は同中学だった塔子に話を聞きます。安仁屋は中学時代スーパースターで投打に大活躍だったようですが、3年の夏の大会で川上という凄いピッチャーにノーヒットノーランを食らってしまいます
その川上は高校1年で甲子園に行きますが、一回戦でボロクソに打たれ、さらに勝ち上がった高校も2回戦で姿を消す等、上には上がいることをまざまざと見せつけられた安仁屋は甲子園への夢が遠い現実であることを実感します。彼の前で軽々しく甲子園等言ってはいけないのです
塔子がマネージャーに！
反省した川藤はピッチャー若菜の打席に立ち、バットを振りますが、ボールは顔面に直撃、しかし川藤は猛烈に悔いていて、その夜無心にバットを振るいます。翌日安仁屋に詫びを入れた川藤、なんと塔子は野球部のマネージャーになると言います！安仁屋はまだ意地を張っています
塔子狙いでコーラス部に入った平塚ですが、今岡まで野球をやると言い出し孤立します。塔子は経験者だけに野球に詳しく、部員のサイズ等を調べ始めます。新庄は河川敷で子ども相手にノックをしている安仁屋を見つけ、にやけます
ついに平塚と今岡も野球をやることになり、あと一人で9人揃います！塔子は的確に選手の特性からポジションを選定します。御子柴はその慧眼に目を見張ります。後はピッチャーだけなのです
ついに安仁屋が野球部復帰！！
若菜は安仁屋を殴り、言葉では言い表せない男の不器用さを喧嘩で表現しますが、安仁屋は野球をやることにまだ躊躇しています。河川敷でバットを振る安仁屋の前に川藤が現れます。川藤はバケツ一杯のボールを投げ、3球空振りを取れたら安仁屋に部に戻るよう賭けを提案します
大雨の中安仁屋は打ち続け、流石の強打者ぶりを見せつけますが、川藤は諦めません。残り３球、安仁屋は心が揺らぎ、空振りしてしまいます。見守る塔子の元に新庄が現れ、安仁屋は野球をやる口実が欲しいのだと言います
2球目、雷もあり、またしても空振りする安仁屋、川藤は安仁屋を手に入れるために必死です。最後の1球、なんと安仁屋は渾身の一打を放ってしまいます。小さな意地を捨てきれない安仁屋は去っていきます。ボール拾いをする川藤の前に塔子が現れ声を掛けます
翌朝屋上で塔子は安仁屋に部に戻ってくれたらキスくらいならしてあげても良いと言います。男の不器用さを笑う塔子、すると安仁屋はついに重い腰を上げ、野球部に復帰します！川藤との男の約束で、代わりにルールを完璧に覚えろと言います。誰がノックを打つかで揉めるところでこの巻は終わります
まとめ
頑なまでに部に戻ることを躊躇っていた安仁屋ですが、原因は誰よりも甲子園に行くことの難しさを知っているからでした。中学時代スーパースターで投打に大活躍していた安仁屋の前に川上というエースが立ち塞がり、その川上は甲子園でボロクソに打たれ、更に勝ち上がった高校までボロ負けする…上には上がいるのです
甲子園へ行くことの重みを誰よりも知る安仁屋は、素人同然で甲子園に行くと夢を語る部員や川藤のことが許せなかったのです。川藤は安仁屋の真意を知り詫びますが、不器用な安仁屋は許してやれません
部に戻るきっかけが欲しかった安仁屋、川藤は河川敷で賭けを持ちかけ、安仁屋に部に戻る口実をわざわざ作ってやりますが、相変わらず意地を張る安仁屋は最後の一投を打ってしまい、川藤は賭けに負けます
しかし、幼馴染の塔子がマネージャーになり、部に戻ってくれたらキスしても良いと助け船を出し、きっかけを貰った安仁屋はやっと重い腰を上げ部に戻ります。ついに9人が揃ったのです！ここまで来るのに時間は掛かりましたが、役者が揃い、ついに試合が出来る陣営が揃いました
塔子の的確なポジション振りもあり、なんとか野球を出来る態勢を整えたルーキーズ、用賀第一高校との練習試合は目前です！次巻もコミックスで読みましょう！！
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