前回のあらすじ
葛西は去り、正道館の連中もずらかります。おまわりが来たこともあり、千秋を連れて前田もその場から去ります。特急に乗ってしまい、いつまでも吉祥寺に降りられない小兵二でした…
口が上手い串木野
大きな抗争を終え、無傷のはずの小兵二が名誉の負傷をしたと大口を叩いていますが、勿論それは嘘です。舎弟の二人はいい加減小兵二軍団を抜けようかと考えています。小兵二は軍団招集を掛けますが、2人は乗ってきません
駅構内で2人は不良に因縁を付けられ連れていかれます。前田は小兵二に助けて貰えと淡泊です。小兵二はやっと重い腰を上げ、助けに行きますが、やられてしまいます(その不良は赤城達だったのです)。小兵二は見直されます
大柄は自身の写真が雑誌の選外佳作に載ったと喜んでいます。中島は面白くなく、大柄を殴ってしまいます。中島は今まで数々の大柄への指導を思い出し奇声を上げます。中島は飛び降り自殺をしようと思い詰めますが、実は中島の作品が大賞を獲り、部員はこっそりお祝いをしようとしていました
前田とヒロトが帰り道に渡久地兄弟の知り合いという男から金を貸してくれと言われます。怪しむ前田はカマを掛けると、共栄出身と言うので軽くシメてしまいます。翌日再度男(串木野)が現れ、井岡に慰謝料として3万円騙し取ります
ジョーに事情を聞くと、串木野という男に本当に貸しがあるようで、出身も札幌享栄中学だと言うのです。誠二はバイトで稼いだお金でブーツを買おうとしますが、若干お金が足りません(どうやら観月にプレゼントしたいようです)
井岡と鉢合わせし、口論になる2人ですが、観月は串木野の軽口に惑わされてしまいます。前田達に井岡へ3万を返せと言われますが、串木野は巧みな話術でかわします。串木野は観月に詰め寄り、キレた誠二は串木野を倒します
結局観月は井岡に抱き着き、誠二は助けてやったのにと拗ねます。串木野は真実を告白し、差し歯の件は事実だったものの、井岡から借りた3万は絶対に返さないと誠二は怒り心頭です
ひなのを巡る三角関係
ヒロトは同じクラスの槇原ひなのが気になっています。海老原がいつものように体育をサボり保健室に行くと、必ず一緒になる女子がおり、それがひなのなのです。ひなのはワザと海老原と一緒になれるように調整しているのです
海老原は素っ気なく、ひなのはバンダナを取った姿が観たいと言います。後日雨に降られ、本当に熱がある中保健室に3人が集い、ひなのは本当に病人なら来てもいいよね?と言います。海老原は特別にバンダナを外します
ひなのを巡る3人の関係性のせいで、ヒロトは一人焦ります。ひなのは待ちぼうけしており、泣いているためヒロトが声を掛けると、海老原にすっぽかされたと言うのです。ヒロトは海老原のワークブックを盗んでおり、その中にはひなのからの呼び出しの恋文が挟まっており、海老原はまだ読んでいなかったのです…ヒロトは伸されます(笑)
前田と千秋の仲もやっと進展!?
体育の授業で先生が出張のため、女子が男子のサッカーを見学となり、男子は燃えます。小兵二・北澤率いる5組は張り切りますが、女子の目が目当てで、まともなサッカーになりません
ここで直接フリーキックのチャンスに、北澤は以前ズボンを下げられたことを根に持っており、小兵二にワザとフリーキックを蹴らせ、そこで仕返しをしようと企みます。しかし小兵二は思い直してしまい、北澤は正面から小兵二のズボンを下げてモロに見てしまいます(笑)
渋谷にはチーマーのような新しいタイプの若者がたむろしており、前田達は理解が出来ないと嘆きます。富士雄は相変わらず女を騙して車を買わせる等ジゴロ業好調ですが、前田達もそのチーマーと変わらないと言い張ります
チーマーが癪に障った勝嗣は焼きを入れますが、相手が前田だと悟るとチーマー達も怯えます。するとチーマーがよりによってBMWにスパナで前田太尊と描き削ってしまいます!
しかし前田は動じず、BMWの車体を置き石でメチャクチャに傷つけ、名前を消してしまいます…そのBMWは富士雄の物でした(笑)
勝嗣と和美、米示とさゆりの熱々の仲の話に前田はキレています。前田はカリカリしてカルシウムが足りないと言われます。屋上で千秋との数々の思い出を振り返る前田は、俺達って付き合ってるのかな?と感じます
はっきりしない千秋に助言した和美、千秋は前田を屋上に呼び出します。前田は執拗に歯磨きをし、意を決して屋上に向かうと、千秋がお弁当を用意しており、これからは私が作って来ると言い、前田は拍子抜けしつつ喜んだところでこの巻は終わります
まとめ
大きな抗争の後は小粒な小話という流れが定着しつつある中、クスクスと笑わせられる内容が楽しい今巻でした
小兵二、串木野、観月、ひなの、北澤、チーマー等、どれも単品ではありますが、面白エピソードがふんだんに取り上げられており、楽しめる内容です
特にひなのを巡るヒロトと海老原の関係性が今後の展開的にも重要になって来ます。ひなのは海老原に気があり、ワザと保健室に行く時間を調整して来るくらいです。海老原は素っ気なく、ひなのを想うヒロトはイラつきます
海老原は基本的に女子に興味がなく、この三角関係が面白い構図となります。千秋と前田もですが、年頃の高校生はなかなか本心を打ち明けられないもの、こういった姿は歯がゆくもあり、ほっこりしてしまいますね
結局千秋は前田にお弁当を作って来て上げると重い腰を上げ、若干二人の仲は進展します。前田の奮起に期待しましょう!続きはコミックスで是非!!
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