「ろくでなしBLUES」7巻の数々の喧嘩と青春物語~寡黙のイケメン・成吉転入で一悶着…網膜剥離の成吉の顔を意地でも狙わない前田の漢気!井岡の恋と、ヒロト登場!!~

前回のあらすじ

島袋帝拳にやって来て、小兵二を倒すと喚いていると、前田がワザと相手をし、劣勢の中小兵二に見せ場を作るために助けを呼びます。小兵二は颯爽と現れますが、一撃で伸され、島袋の弱点を知っている前田は脚に一撃入れ島袋を倒します

結局前田の窮地を救った小兵二ということで担がれますが、誰もが前田が華を持たせた事を知っており、小兵二が苦渋を飲みます…

網膜剥離の成吉

夏休み前に原田成吉が転校してきます。成吉は寡黙のイケメンで、女子受けが良く、男子は敵視します。勝嗣がトイレで因縁をつけますが、やられてしまいます。そのことを知った前田成吉に挑みますが、成吉は強いのです

鼻血の止まらない前田成吉の主治医・藤竹が治療します。原田は何やら訳ありのようです。翌朝和美成吉に声を掛けた事が気に入らない勝嗣は、放課後面を貸せと言います。前田はジムでボディー打ちばかり練習しています

成吉は実は網膜剥離で、顔を殴られる訳にはいかないのです。事実勝嗣達には顔を殴らせず、カットマンである藤竹に喧嘩を止められます。藤竹の娘の美弥子を族から助けるために目を負傷した成吉は網膜剥離になりライセンスを剥奪されていたのです

藤竹はアメリカで眼科の権威に治療して貰えと言いますが、成吉は頷きません。すると真冬が同じような境遇で死んだ者もいる、治せるなら治せと言って来ます。成吉は意地を張り去ります

前田はジムでボディアッパーを教わります。今まで我流で通して来たため、きちんとした理論で実践することで物凄い威力を発揮し、トレーナーは目を瞠ります

前田は1週間学校を休み、その間成吉には手を出すなと話していました。連中のボルテージが上がる中、教室でタバコを吸っていた成吉を上手くバレないように行動した千秋、その後初めて口を聞いて貰えて喜びます。前田は二人が一緒にいることが気に入りません

事情を知っている真冬の横槍もありましたが、前田は放課後成吉と勝負する約束を取り付けます。マサ藤竹は実は古い知り合いで、再開を喜びます。前田はリングでボクシング無制限一本勝負を挑みます

井岡の恋

前田は意地でも顔は狙わず、特訓したボディアッパーをキメ、成吉はダウンします!物凄い威力なのです。成吉前田が事情を知っていることを悟りますが、前田はあくまで成吉に治療を受けさせるというより、ボディに入れ肝臓をえぐってのたうち回るところを見たいと言います

成吉は顔面を狙って来ない前田を挑発しますが、前田は意地でも顔は狙わず、ガードが上がったところにボディアッパーをキメ、成吉を倒します。千秋が優しく言い寄りますが、成吉は突っぱね、前田は怒り、最早喧嘩になります

決闘後、真冬に聞かれた成吉は、前田が結局一発も顔を狙わなかったことで前田への考えを見直します。成吉は治療のためアメリカへ向かいます。空港で勝嗣達が事情を知り駆け付けますが、成吉も謝罪します。前田千秋も遠目で現れ、成吉は帰って来たら忙しくなると呟きます

美術の浅野先生は非常に美人です。井岡は生徒指導の苛烈さで目を付けられ、他の学校に飛ばされそうになっており、未だ話すことが出来ていない浅野のことが気がかりで、前田井岡の涙に同情します

前田の計らいで、ブルータスのような身体を描きたいと言っていた浅野の元にモデルとして井岡を送り込みます。浅野は気に入りデッサンを進めますが、毛深い男は好きだが禿げは嫌いだと言います。前田は餞別に殴らせてやると言い、井岡は鬱憤を晴らします

心置きなく転任出来ると思っていると、校長千秋の嘆願もあり、あくまで忠告のつもりだった、転任の話はなしだと話し、井岡は喜び、前田はやられ損かと荒れます

粋がるヒロト

前田千秋と登校していると、車に乗った浅野に声を掛けられます。前田との仲を疑う一同に自身の疑いを晴らそうと前田は美術室に乗り込みますが、浅野前田に興味があると言い、千秋は動揺し去って行きます。和美千秋がそんなに強い女ではない、ちゃんと捕まえとかなきゃダメだと言います

井岡から浅野のデッサンを見せられ、前田の言っていたことは本当だったことを千秋は知ります。井岡に借りを返した前田は、千秋の髪が伸びて来て、もうすぐポニーテールが出来ると話し、千秋前田の胸で泣きます

勝嗣米示は朝から大食いをし、前田とお好み焼き屋に行く約束をしていたことを思い出し戦慄します。和美が付き合って一年のお祝いだと言い、お手製のお弁当を渡して来ます。勝嗣は苦し紛れに自分が作ったと言い前田に渡します

お弁当には大好きと書かれており、前田は困惑しつつ平らげます。そのことが和美にバレ、和美は荒れ、勝嗣は苦しまぎれに取られたのだと嘘を付き、前田の後方から殴ることで難とか体裁を整えます。前田は腹を壊し、勝嗣に弁当のせいでは?と問い詰めますが、事前に食べていたあんぱんの賞味期限が切れていたせいだということになります

結局和美が真実を話し、勝嗣前田に焼きを入れられます(笑)

ヒロトは中坊ですが、辺り一帯を締めてやると粋がっています。米示に因縁をつけますが、やられてしまいます。ヒロトは石を拾い米示を殴ったため、前田がキレてヒロトをボコボコにします。ヒロトの取り巻きも逃げ、前田は大将なら仲間を命張ってでも助けろと言います

米示は頭をやられたため病院に行き、前田ヒロト松村が目の前でいざこざに巻き込まれているのを見て見ぬふりをしたことを指摘し、ヒロトは翻意し、向かって行きます。ヒロト松村を身を挺して守り、腕を刺されます。前田が仲裁し、事は収まるところでこの巻は終わります

まとめ

寡黙のイケメン、成吉の転入で女子の目の色が変わり、男子は気に入りません。しかし成吉は喧嘩も強く、前田も敵いません。藤竹から事情を聞いた前田はボディ打ちの特訓をし、あくまで網膜剥離の成吉の顔は狙わない徹底ぶりを見せます。こういった一本気なところが前田らしいです

同じような境遇の男を知っているという真冬の仲介もあり、徐々に成吉は考えを改めます。この真冬との関係性も今後活きてきますのでチェックしておきましょう

ボクシングのタイマン勝負は結局うやむやになりますが、前田の漢気に感化された成吉はアメリカへ治療に向かいます。このように前田は人の心を動かす人物なのです

井岡の不器用な恋心に同情した前田は助け船を出し、そのことが千秋に誤解を生ませます。千秋は非常に繊細な子で、事あるごとに泣いたりやきもちを焼いたりしますが、なかなか今のご時世ではお目にかかれない女の子です

ヒロトというどこかでみたことのあるような男子も登場し、騒がしくなってきた本作、気になる続きもコミックスで是非!!

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