前回までのあらすじ
まいけるは禄郎に電話し朱音を見守り心はいつだってここにあると志ぐま邸に赴いた朱音は真打に駆け上がると誓い紅の季節ー11月22日、日本一絢爛華麗な海遊旅客興行=一生會出航です!前夜祭”一之宴”は立食形式のディナーショーで挨拶行脚です。一生登場で仮面を被り文化人として見せる人格者の顔です
会場の視線を一身に集める一生、十八番でお返しすると今日から明日昼の部”死神双宴”・夜の部親子会”剣生会”の”一生劇場”です。朱音は身震いし勝ちに行く、鍛えた死神で一生一色のこの会をあかね色に染めてみせると気張ります…
”かっぽれ”で日本流ダンスバトル
テレビ界の”女帝”我成晶子が朱音を煽り若き2人を見出しスターダムへ押し上げた阿良川一門最大の功労者で漫才までやらせたのです。この前夜祭が生まれたのも彼等の頑張りでここで司会が余芸を朱音にムチャ振りし、おバカ上等、”バカになれ”が志ぐま一門の教えなんでと魁生と明日の前哨戦です
鳴り物から2人は”かっぽれ”を激しく日本流のダンスバトルに仕立て主役は私だと気張る朱音に魁生は”江戸の粋”=様式の美でバチバチです。今日一の歓声を浴び名刺代わりの一発をお見舞い出来晶子は狼煙は上がったと若獅子達と”当代一”が雌雄を決す三つ巴の宴が始まります
温水プールを楽しむ魁生は僕の標的は一生と真打昇進試験の雪辱に燃えてます。朱音との腐れ縁を語り力は認めつつ一生一門の晴れ舞台に志ぐまの弟子が出る幕じゃないと凄みます。朱音はひかると相部屋でようやく叶った初共演に超えてやると夜の海を眺めます
11月23日”当代一”への挑戦を懸けた死神達の宴=一生會昼の部 死神双宴開演です!
死神双宴開幕!先攻は朱音
出演順はあかね→魁生で司会が遅く体調不良の為代わりは”喜劇王”全生です!全生はあろう事か”ネタ出し”を始め落語家にしたら公開私刑で最悪です。この状況で死神2回といういじめも朱音はクソアフロめとにやけ余裕、この程度の茶々にジタバタしてられないとガチンコです
晶子は好き勝手のさばるジジイ共を圧倒して黙らせる新星の煌めきを見せて頂戴と期待します。あんな妨害の後なのに淀みなく噺に進み越えて来た修羅場の数が違います。高座への期待感が膨らむ中更に煽る朱音、禄郎はスマホ越しにあかねの化ける死神がお披露目だと喜びます
選んだのは滑稽な死神でそれはフリで怪談噺とも取れ観客の反応は全然違くカオスです。特異な死神の了見が成せる技でお客様に委ねる手法で至れ作品派の”真髄”へ…そうすれば貴女の高座は唯一無二へと昇華すると禄郎は正明の言葉を思い出します
場内アナウンスも霞む程の過集中
空気が強張り不気味さ勝る中朱音笑いも取り役が一人でに喋り出し落語は舞台芸術、その作品はお客席・会場での一期一会のセッションと120点狙いに行く方です。点と点が連なって落語ヴァース突入、物語に没入した朱音は俯瞰しているのに口が回り言葉がつらつら出て来る不思議を感じます
落語ヴァースの逆でお客さんにノせられて了見・心が解き放たれ落語が自由に遊び出す表現者が至る過集中の果てで天衣無縫の域です。楽しみで仕方なくこの出来なら魁生兄さんにだってーと熱気が天井知らずも死神は俺も交ぜつくれよと不気味であかねの死神真の幕開けです
荒れる船内、観客は没入し有無を言わせず噺の深淵に引き摺り込まれここで危険を知らす場内アナウンスも霞む程の過集中による了見の表出はまるで嘗ての志ぐまです。一生はかつて志ぐまが語っていた死神っつーのは死の擬人化という話からあかねにお前にとって”死”とは何だと問う所でこの巻は終わります
まとめ
前哨戦で”かっぽれ”を披露した朱音、余芸にも磨きが掛かり本当に成長した姿を見せてくれます…越えて来た修羅場の数が違うのです。晶子がかつて2人を導いた様に2人は切磋琢磨し彼等の後を追い掛けます。志ぐまの意志を継ぐ朱音と真打昇進試験の雪辱に燃える魁生バチバチです
死神双宴は先攻=あかねとなりましたが何と全生が掟破りの”ネタ出し”で場の空気が一変します…これから立て続けに死神2回なのにーです。この暴挙に焦るでもなく却って場を楽しむかの様な朱音不敵です。彼女の加速度的成長がここでも感じられます
朱音は特異な死神の了見が成せる技でお客様に委ねる手法で場を掌握、荒れる船内での場内アナウンスが霞む程の過集中状態に陥ります。ゾーンと言えば黒子のバスケですが、同じジャンプ漫画とは言えジャンルの異なる落語の世界でもゾーンはあるのですね!
とうとう佳境に至り観客の反応が気になる中、”お後”魁生の披露する己れ派の「死神」とはどんなものなのでしょうか?24巻に続きます…
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