「BECK」10巻の人間とバンドの成長物語~ついにメンバー勢揃い!圧巻のライブで全ステージ最大の動員へ!!伝説のライブを終え、コユキ全米ソロデビュー!?~

前回までのあらすじ

くんはコユキのあのテンションにいきなり付いていけないと気合を入れます。コユキの神がかった演奏が続きます…

ついに5人が集結!

コユキサクに続き、くんがステージに上がります。くんが加わると安定感が違います。半永久的に続けられる曲ですが、流石に限界が近づいて来ます。すると竜介ルシールを抱え現れます!

レオン・サイクスジョンの言伝通り竜介ルシールを返します。竜介は本能の赴くままルシールをかき鳴らし、観衆の度肝を抜きます!この辺から続々と人が3rdステージに集まって来ます。原因は2ndステージの機材トラブルで観客が流れて来ているのです

ここで捕まっていた千葉が脱出し、ジェネレーション69平野健に出逢い、車で裏道を送って貰い、3rdステージに向かいます。千葉は憧れの平野のお蔭で今の自分があると感じています。本心では3rdステージに行きたくないものの、ステージに向かいます

メインステージでは観客の混乱で2度もライブが中断しており、それも3rdステージに人が流れている原因のようです。ジェネレーション69ヒロちゃんマーちゃん元ネタは現クロマニヨンズヒロトマーシー)にも激励され、千葉もステージに上がります!5人が揃ったのです!

キラーチューン・「HUMAN FLYの演奏は、5人のケミストリーが爆発し、最高潮の盛り上がりをみせます!ダイブも自然と起こり、物凄い熱狂を産みます。口コミレベル以上の勢いで動員が増え続けていきます

大逆転した観客数

人を惹きつける千葉のボーカル、圧倒的な竜介のギターリフ、外国人並みにファンキーなくんのベース、躍動感溢れるサクのドラム、そしてコユキのプレイに、ジェネレーション69ラウド片平達也等プロの目からも一目置かれる熱演、もう何が起きても不思議ではありません

中断している2ndステージのモニターにBECKの映像が流れていることも3rdステージの動員を伸ばす要因となっているようです。するとメインステージも3度目の中断、しかも機材トラブルで復旧の目途が立たず、更に観客が流れます

しかも、メインステージも3rdステージの映像が流れ、その尋常じゃない盛り上がり方に拍車を掛けるようにマリアがトップレス状態で踊っており、男連中が血相を変えて3rdステージに向かいます!BECKは「シスター」の演奏に移ります

メインステージでは映像に加え音も流れ、観客はコユキの美声に度肝を抜かされ、ベル・アームのライブが再会されても人が流れ続けます。BECKは最後に新曲の「OUT OF THE HOLE」を演奏します

伝説のライブを終えて…

この観客の大移動を苦々しく感じているレオンは、3rdステージに着きコユキの歌声に耳を疑います。これ程の熱狂を産む訳だと納得します。多くの人達が心を動かされ、感動しています

全てを出し尽くし、熱烈なアンコールが湧く中、最早その気力のないメンバー、竜介が楽屋から去っていきます。観衆の大移動は続いており、BECKのアンコールは結局なかったものの、ついにメインステージと観客の数が逆転する大混乱を起こしています

コユキが観客に見つかり、一騒ぎ起きそうになると、真帆コユキを連れ出します。コユキ真帆に抱き着き、ライブを観ていてくれたことを感謝します。キスをし、BECKの最後のライブだと告げます。翌日も多くのバンドの物凄いライブが行われ、コユキは日常へと戻っていきます

G.Sからひと月半、雑誌にも大々的に伝説のライブと取り上げられる中、夜コユキオバチャンから電話が掛かって来ます。呼び出しを食らい翌日出向くと、なんとレオンコユキを全米ソロデビューさせたいと一席設けたところでこの巻は終わります

まとめ

漫画で音楽を題材にするのは一般的に難しいとされています。そんな中、BECKはその先駆者として、多くの読者の心を動かし、人気を博しました。漫画には音は勿論流れませんが、ハロルド作石先生は圧倒的なセンスでライブシーンを描写し、漫画でも音楽が表現出来ることを証明してしまいます

仲違いしていた5人が巡り巡ってステージに揃い、圧倒的なライブをし、3つあるステージで最も動員を伸ばしていくというくだりは痛快で、最早伝説と言える程のBECKの名シーンであると共に、フェスに行ったことがある方は分かると思いますが、音楽で人間の心はこんなにも動かされるという事実を突きつけられます

ワンマンも含めライブハウスでのライブと、フェスでのライブや、その光景というものは別物です。特に野外フェスはその多好感・祝祭感と、野外の解放感が折り重なり、極上の空間を作り上げます。今回のG.Sは大雨の劣悪な環境の所謂「田んぼフェス」とはなったものの、BECKは爪痕を残し、伝説のライブを展開し、強烈に人々の記憶に残る出来事となりました

BECKは事実上解散という形になっていますが、物語は続いており、宿敵と思われていたレオンからコユキに全米ソロデビューという話が舞い込んで来ます!コユキが出す答えとは?BECKの生末と共に、気になる続きはコミックスで是非!!

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