「BECK」16巻の人間とバンドの成長物語~口コミレベルで売れる「HUMAN FLY」の次はセカンドシングル発売!凄腕・大石の手で「TABASCO」の出来は上々…ツアー決定とG.S出演オファーという運も!~

前回までのあらすじ

久々のライブではアメリカでのドサ回りで鍛え上げられた貫禄のあるライブを展開し、川久保は物販のしょぼさに苦言を呈します

ついにCDは出来上がり、コユキは真っ先に真帆の元へ向かい、真帆にCDを聴かせます…

CDの売り上げは30%でも…

CDショップ8軒を梯子しますがBECKのCDは置いてなく、インディーの品揃えなら日本一のマニアックレコードに行くと、文章付きで陳列されていますが、遠回しな批評的文章で購買意欲を駆り立てるものではありません

CDの売り上げは発売2週間で30%という出足の悪さ…コユキは悪条件の引っ越し屋で汗を流します

弘美は一枚でも多くBECKのCDを買わなければと所持品を友達に売ろうとしますが、妊娠したのかと勘違いされます

BECKのCDは在庫の半分も売れませんでした。LFL川久保に会いに行くと、BECKのCDは宣伝をしていなく、口コミで売れているということで、セカンドシングルの契約を結びたいと言われます。川久保BECKのライブに大石円という男を連れて行き、HUMAN FLY」が音源と全然違うことに気づかせ、エンジニアとして参加させようとします

セカンドシングルのレコーディング

HUMAN FLY」の僅かながらの売り上げで真帆にプレゼントをしようとするコユキ、健気です。真帆は携帯が買いたいと言い、それをコユキにプレゼントします。必ず電話するように約束します

山ピーから大石は凄腕のエンジニアで、かなり厳しいと聞かされ、案の定サクくんは非常に厳しく指導されます。川久保は一時的に人気が出て使い捨てされるバンドを多く観てきて、BECKにそのようになって欲しくないのです

引っ越し屋のゴミ捨て場から貰って来たボロボロのSGイングヴェイ楽器高野のところで修理に出すコユキ高野はやりがいを感じています。高野の奮闘もあってSGは蘇り、現在レコーディング中の「TABASCO」にも活かせる出来になっています!

真帆コユキが電話してくれることをずっと待っており、堪忍袋の緒が切れて宅電に掛けてきます。キレている真帆コユキ真帆の自宅に深夜雨の中向かい、謝罪します。結局真帆の父に車で送って貰い、真帆と釣り合っていないと感じるコユキでした

大石の厳しい指導の中、コユキはテイクを重ねます。バンドの足を引っ張っていると感じつつ、非凡な何かも感じる大石、「TABASCO」は非常に良い仕上がりになっていきます!

ジム・ウォルシュにPVを撮って貰うという無謀な案

なんとかレコーディングは終了し、全国ツアーを検討するBECK、夢は広がります。千葉は起死回生のアイデアとして、ジム・ウォルシュにプロモーションビデオを撮って貰うという案を出します。しかしジムは売れっ子の上、高額オファーを断っており、コユキの映画出演という借りはあるものの、まだ知人でもないのです

真帆と映画を観に行き、その破天荒さに呆れるコユキ、ありとあらゆる点で釣り合っていないと感じます

オバチャンにCDを聴かせに来た川久保、「TABASCO」は「HUMAN FLY」の3倍のオーダーが来ていると言います。東名阪ツアーも決定し、今後BECKがどうなっていくか川久保にも読めないのです

真帆弘美と楽しそうに談笑するコユキを観て、釣り合っていない、普通の日本の女の子にはなれないと喧嘩します。連日サクの家で過ごすコユキ、すると真帆から電話があり、一枝高校(コユキサクの母校)にいると言うのです!

慌てて向かうコユキ、夜の学校に真帆は制服で現れます(弘美の制服を借りています)。教室で普通の女の子にならなくてもいいと本音を漏らすコユキ真帆とも心は通じ合っています

オバチャンは今年のグレイトフル・サウンド(以下G.S)にBECKの出演を(しかも2ndステージ!)検討していると言います。パワーゲートダイブリも候補に挙がっているということで、BECKにはツアー成功とCDの売り上げを伸ばすことが至上命題となります

真帆はなんとイギリスとアメリカの大学を受験し、結果もそろそろ分かると明かしたところでこの巻は終わります

まとめ

大手の音楽レーベルに所属出来ないBECK、大々的にプロモーションも行えない中、ノルマは未達成なものの口コミレベルでCDは売れており、セカンドシングルを出せることになります。川久保は旧知の仲でストーン・レーベルで一時代を築いた大石をエンジニアに抜擢します

大石は凄腕で、その厳しい指導にメンバーもイラつきますが、確かな実力で、「TABASCO」は自分達の思い描いていた以上の出来になります。大石の厳しい指導も、川久保の一瞬でいなくなるようなバンドになって欲しくないという強い想いが感じられます

バンドはメディア露出等レーベルからの猛プッシュで一時的に売れることはありますが、使い捨てのようにされ、将来を棒に振る人も数多くいるのです。今生き残っているバンドは、それこそ血の滲むような努力を続けているから今があるのでしょう

TABASCO」は「HUMAN FLY」の3倍のオーダーを受ける等好調で、東名阪ツアーも決まり、このまま波に乗りたいところ、しかし今後の展望も全くの未知数な中、またG.Sからオファーも届く等光もあります

真帆は帰国子女のため、外人気質があり、明らかにコユキとは釣り合っていない部分はあります。しかし、コユキはそれを受け入れ、それでも好きだと感じます。そんな中、真帆が海外の大学に進学するかもということで、恋路も気になりますね!次巻もコミックスで読みましょう!!

おまけ

前回紹介したBECKの実写映画のOfficial Guideという書籍があります。人気俳優のグラビアやインタビュー等盛り沢山の内容でファン必見の書籍です

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