前回までのあらすじ
これは定められしこと…という台詞と共に、何か人型のようなものが生成されています
リッケルトは丘の上に竜巻のようなものを見つけます。そこにゾッドと髑髏の騎士が現れます…
闇の翼フェムト誕生!
ピピンが身体を張ってキャスカを守り、ジュドーが馬に乗せ大将が生きていれば鷹の団は終わりじゃないと言います。コルカスはボロボロになり、最後まで裸の女の幻影を見ながら魔物に食われようとしています
ジュドーは右腕を噛みちぎられながらも短剣を放ちます。意地でもキャスカを守ると決めたジュドーですが、次から湧いて来る魔物にボロボロにされてしまいます。なんとか最後のナイフを沈め、魔物を倒し、キャスカに担がれながら脚を進めますが、力尽きてしまいます(ジュドーはキャスカを密かに想っていたのです)
ガッツは折った角を武器に魔物をなぎ倒していきます。最早狂気の沙汰です。ゴッドハンドはガッツの強じんな生命力が新しい闇の生命のかけがえのない糧となると言います。グリフィスの身体が変化していく過程が描かれます
ガッツは闘いながら下に落とされると、そこは血の沼になっており、多くの鷹の団の仲間の死骸があります。ガストンが瀕死の状態で今までのことが夢物語のようだったと語りながら魔物に変化してしまい、ガッツはやむを得ず止めを刺します
ピピンの姿が見えますが、既に魔物にやられており、横に真っ二つにされてしまいます。地獄のような光景の中、ガッツが咆哮すると、そこには囚われたキャスカがいます!更に怒り狂ったガッツは無茶苦茶に暴れますが、ガッツは左腕を噛まれて身動きが取れなくなってしまいます
上方ではゴッドハンド(ボイド・スラン・ユービック・コンラッド)に加え、魔名を冠する新しき眷属として闇の翼フェムトが誕生します!ガッツの元に降り立ったフェムトをガッツはグリフィスだと感じます。そこに囚われのキャスカが現れ、なんとガッツの目の前で犯し始めます!
この狂気の沙汰にガッツは完全にブチギレ、噛まれている左腕をどうにかはずせないかと苦心し、結局腕ごと引きちぎろうとします。この辺の描写は凄まじいを通り越して最早目をそむけたくなるような光景です。なんとか腕を引きちぎったガッツはグリフィスに猛然と向かって行きますが、魔物に押さえつけられ、右目を爪で潰されながら、その壮絶な行為を目に焼き付けることになります
烙印の剣士
すると、この空間に髑髏の騎士が現れ、ゴッドハンドを攻撃します!フェムトは反撃しますが、髑髏の騎士がガッツとキャスカを救うとそれを見過ごします。予想外の出来事だったようですが、ゴッドハンドは後に人はこの時代を暗黒時代と呼ぶだろうと予言します
リッケルトはゾッドの腕を斬り落とした髑髏の騎士に驚いていると、異空間から髑髏の騎士が戻って来て、ガッツとキャスカを渡されます。手当をしようとするとゾッドが向かってきます。髑髏の騎士はこの勝負預けて貰えないかと言います
蝕から生還したガッツを見て納得したゾッドは勝負を預けると言い、髑髏の騎士を見逃してやるようです。妖精の鱗片で応急手当をしたリッケルトは、そのまま3人髑髏の騎士に担がれます。ゾッドはガッツを烙印の剣士と呼びます
ガッツは気づくと鉱洞のようなところで寝ています。そこにはゴドーの娘のエリカとリッケルトがいます。髑髏の騎士に連れて来られたようで、ガッツは4日も寝ていました。ガッツは事情を聞き、我に返りキャスカはどこだと迫ります。キャスカは水浴びをしています
キャスカは記憶を無くしており、ガッツのことが分からず、怯え、エリカにべったりです。2日前に気を取り戻してからずっとこの状態だと言います
ガッツは負傷した身体のまま外に飛び出し、無我夢中で走り回ります。様々な事が走馬灯のように蘇る中、そのまま夜を迎え、闇夜になると、烙印が痛み始め、魔物が現れます。髑髏の騎士が、これがこれからのお前の世界、現世と幽界の境界・狭間の世界だと言います
髑髏の騎士に剣を渡され、夢中になってこの地をさ迷う死霊どもを倒します。髑髏の騎士は生贄の烙印が闇の者どもを引き寄せたと言います。まるで暗闇に投げ込まれた松明のように群がってくる死霊を倒しながら、ガッツは生贄・供物・運命等という小難しい理屈を並べるな!これは戦だと息巻きます
ゴッドハンドに殴られたら殴り返す、オレを食い残したのが貴様らの運のつきだとメチャクチャに死霊を倒します。死霊を全て倒したと思いきや、髑髏の騎士はもう一つの松明・キャスカを見つけたのだと言うのです!ガッツは髑髏の騎士の馬に乗せられ、現場に向かうところでこの巻は終わります
まとめ
ベルセルク史上最も凄惨で、残酷で、悪夢のような蝕での出来事が描かれた巻でした。鷹の団の主だったメンバーがどんどん倒されていく様は、なんとも無情です。器用に見えたジュドーは結局キャスカへの想いを打ち明けられないまま逝ってしまいます
5人目のゴッドハンドとして生まれ変わったグリフィスは、フェムトという名を貰います。その初仕事が何とよりによってキャスカをガッツの目の前で犯すという人道に背くような行為でした!これは最早トラウマレベルの描写で、ベルセルクの世界観を決定づける強烈な出来事でした
この行為がガッツがグリフィスを憎む原因となったのは言うまでもありません。友情を越えた何かを感じ合っていた者同士が、愛した者を目の前で犯すというのは正気の沙汰ではありません。以降のガッツの怒りの原動力はこの件が原因と言って良いでしょう
地獄のような蝕から生還したガッツとキャスカですが、ガッツは右目と左腕を失い、キャスカは記憶も言葉すらも失ったようなのです!絶望を抱きながら、ガッツは夜を迎えると死霊が襲ってきます。烙印を押された者は夜になると松明のように死霊が寄り集まってくるという運命、これでベルセルク冒頭の話ともつじつまが合うようになります
ガッツが襲われるということは同時にキャスカも危険になるということ、この厄介な烙印を、どう乗りこなしていくのでしょうか?是非コミックスで読んで下さい!!
おまけ
黄金時代編映画3部作の2作目はドルドレイ攻略となっています。美麗な大迫力の戦闘シーンをワイドスクリーンで是非堪能してください!
コメント