前回のあらすじ
モデル役をやっている井岡が乱入してきて、誠二はそこまでの仲だったのかと教室を飛び出します。誠二が女は信じねーとこぼします…
四天王最後の男・葛西
前田が家に着くと、そこには由香という女の子が待っています。由香は富士雄がパパだと言い、どうやら以前関係を持った女の娘らしいのです。対応に困った前田ですが、由香は何でも金で解決出来ると豪語し、前田はため息をつきます
荒れた富士雄が一旦家に帰って来ますが、再度外に飛び出し、喧嘩を恐れた前田が探しに行くと、案の定喧嘩をしており、前田が助けます。由香の母が玄関先に来ており、やはりどんな母親でも子どもの事は大事で、心配していることが分かります
体育のサッカーでは新鋭・北澤が目立っており、黄色い声援を送られています。千秋にいいところを見せようと前田は張り切りますが、北澤は上を行く上手さです。勝嗣から千秋の事情を聞いた前田はなんとオーバーヘッドキックを試みますが、スカしてしまいます。保健室で千秋に生理痛の件を話してしまい、前田は怒られます
和美は例によって池袋の水族館のチケットを5枚持っており、皆で観に行こうと騒ぎます。前田は気乗りしませんでしたが、小兵二が千秋を別の水族館に誘ったため、行くことに決めます
八尋と島袋の前に須原が現れ、鬼塚との因縁と鬼塚が変わったこと、そして四天王の最後の一人、葛西の恐ろしさを説きます。あの鬼塚の腕一本とあばら7本を折ったと言うのです
駅で時間つぶしにジャンプを買い、千秋と改札に向かうと、小兵二の差し金で前田はレナードがいるという嘘情報に操られ、場を外します。その隙に小兵二が一緒に水族館に行こうとします。そこに青い学ランの生徒が前田を探していると現れ、千秋にいいところを見せようと小兵二が手を出してしまいます
乱闘になり、結局須原が土下座し何とか事は収まりますが、何やら不穏な空気です
鬼の所業の葛西
正道館の連中は今度は笹崎の薬師寺を探し周っています。亀岡は何とか追手を撒きますが、追いつかれてしまい倒されます。薬師寺の元にも魔の手が伸びて来ます。薬師寺は本人はトイレにいると虚を突き追手を倒しますが、相手が葛西と知り苦悶します
葛西は四天王と呼ばれ前田や鬼塚、薬師寺と同列に見られることを嫌います。鶴と亀が原チャで目の前を通過すると、何とラリアットで倒してしまうのです!
葛西を恐れる島袋は先に小兵二を連れて謝りに行くかと思案しています。前田にはその気はなく、千秋はまた喧嘩になるの?と戸惑いますが、前田は四天王とか誰が一番強いとか興味はないと言っては見せます
千秋は留守録に薬師寺からの伝言があったことを前田に告げ、事態は急変します。薬師寺が心配な千秋は行ってしまい、前田は途方に暮れます
吉祥寺VS池袋
薬師寺は葛西とタイマンする羽目になります。薬師寺渾身の上段蹴りも、葛西は「何だそれ」と一蹴し、薬師寺はコテンパンにやられます。あばらも折られ、葛西はあと一人と息巻きます
千秋を尾行した前田は、途中葛西とニアミスします。薬師寺はボロボロで、千秋は病院に連れて行き、薬師寺は面会謝絶にまでなるくらい重体です。千秋は前田との喧嘩をしないという約束を守って欲しいと泣きますが、前田は気持ちが収まりません
翌日前田は学校に現れず、勝嗣達は仲間に犠牲が出ないために単身出向いたのでは?と勘ぐります。小兵二に謝りに行かせれば事は収まると話しますが、小兵二は嫌がります。一転千秋の懇願から、小兵二は掌を返し、謝りに行くと言います
島袋は前田は無関係だから手を引けと持ち掛けますが、前田は葛西がやりてーならやってやると豪胆です。勝嗣・米示・小兵二で詫びを入れに改札へ向かうと、池袋の連中が現れ、大乱闘が始まるところでこの巻は終わります
まとめ
一見平穏なスクールライフが楽しめる巻かと油断していると、四天王の最後の一人・葛西の登場で風雲急を告げます。鬼塚は改心し、仲間を思いやる人間に変わりましたが、葛西にやられてしまいます
こうなってくると残りの四天王も倒して自分が頂点に…と考えるもの。葛西は続いて薬師寺にも手を掛けます。そのやり口は苛烈で、過去の四天王の中でも最も凶悪な存在と言っても過言ではありません
小兵二が突っかかった件から揉めだしたと感じた勝嗣達は謝りに行きますが、最早言葉では通用しない事態にまで事は発展してしまいます。今度は吉祥寺VS池袋なのです!
前田はニアミスでまだ葛西とは会っていませんが、激戦は必至、この男達のどうしようもない喧嘩の道、読まずにはいられないコミックスで続きを是非!!
おまけ
巻末にはSpecial Talk!!ということで、森田まさのり先生、高橋直人選手、大橋秀行選手の対談が載っています。森田先生は大橋選手と顔がそっくりです(笑)作中の話やボクシングの話題等絶え間なく楽しい対談となっています
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