前回のあらすじ
前田が3人に復讐に行くと思われついて行った千秋、そこは後楽園ホールで、合格者には前田の名がありました。前田がこの日にこだわったのは、発表の日が千秋の誕生日で、サプライズを企画していたからです
しかしヒロトに酷い目に遭わせてしまった前田は後悔し、何がプロテストだよ!と張り紙を破り捨てます…
揺れる千秋の心
白井は千秋の学生証を持ち帝拳に現れ、小兵二は追い返します。病院では海老原達が見舞いに来て、事情を知ると、和美から相手の情報を海老原が聴き取ります。石松達も続きます。ひなのは自分の気持ちに正直になります
白井のジムに行った前田ですが、空振りで、一応学校がシンコーだということは分かります。千秋が付いて来ており、もうプロなんだから喧嘩はダメだと諭しますが、前田は復讐に燃え、千秋に心無いことを言ってしまいます
前田が去った後、白井が現れ、千秋を懇々と落としに来ますが、千秋はオチません。陰で小兵二も様子を見ています。シンコーの相手と思われる奴を見つけた海老原は仕掛けますが、片手が不自由というのは実は嘘で、逆に反撃を食らいます
千秋と白井、その後を追う前田が地元まで戻り、出くわしたため、前田は白井を殴り、千秋はついにもう付いて行けないと弱音を吐きます。この複雑な構図に小兵二は出るに出られません。駅構内では石松達が乱闘していますが、白井の上手い出引きで出くわしませんでした
シンコーの連中を追いかける前田ですが、海老原達が止めます。揺れる千秋ですが、前田の心が綺麗過ぎるからだと感じます。小兵二の後押しもあり、千秋はどんなに嫌われても前田が好きだと断言します
ヒロトが襲われたのも計画性があった!?
怖気づくシンコーの連中ですが、どうやら裏にはサリーという頭がいるようです。圭司は松村の目を潰すと、石松に手錠を掛け、倒してしまいます。小兵二に礼を言う千秋、そこにシンコーの連中が現れ、小兵二は袋にされます
圭司の元に前田と海老原が現れ、前田はあべこべに手錠を掛けられますが、海老原はこれ以上前田を巻き込みたくないと、残りの手錠をフェンスに掛けてしまいます。海老原は一方的にやられ、前田も手を出せない中、ヒロトのことを想う海老原は不屈の闘志で圭司に反撃します
海老原優勢になりますが、圭司は卑怯にもパイプを使い海老原を追い詰めます。ヒロトを襲ったのも実は計画性があったというようなことをほのめかします。海老原に止めを刺そうとする圭司を石松が止め、パイプごと空中に振り上げると、海老原がキックで仕留めます
サリー=白井の恐ろしいまでの計画性
シンコーに攫われた千秋、そこに白井が現れますが、シンコーの連中と仲良くしており、千秋は混乱します。圭司に事情を聴く前田、サリーの恐ろしさと、元々前田に精神的ショックを与えるためにヒロトを襲ったと話します
全ては白井の芝居で、踊らされていたことを悟った千秋、圭司伝手で電話で話をした前田は、サリーが白井で、白井の描いた絵にまんまと乗せられていたことを悟り激昂します
白井は千秋に迫りますが、千秋は抵抗し、無理やりキスされますが、白井の唇を噛み切ってしまいます。どこまでが本当で嘘なのか見当が付かない千秋は、ボクシングに対する想いだけはあるのかと問いますが、そこに小兵二がバットを振り回して現れます!
小兵二は白井の拳を潰そうとしますが、千秋が白井もボクサーだからと止めてしまいます。つくづく甘い女だと白井は小兵二を殴ったため、千秋は好きなようにして良いからもう止めてと言います。仕方なく白井にキスしようとしますが、そこまでさせる千秋の純情さに白井はキレて叩きます
前田がシンコーに着き、そこにやられた小兵二を見つけたところでこの巻は終わります
まとめ
ボクシングのプロになった前田、もう喧嘩は出来ない訳ですが、自分のせいでヒロトが瀕死となったと知れば、最早そんなことは言ってられなくなるのは前田の性格上当然です
白井は実はサリーで、その恐ろしいまでの計画性が明らかになっていきます。例えば一人が片手が不自由で、白井がプロテスト前に袋にされ、あばらを痛めたというくだりは実は全て演技で、誰もどこも痛めていなかったのです
全ては四天王を倒し有名になった前田を貶め、千秋を落とすための白井の計画だったのです。ヒロトが大怪我を負ったのも、前田にプロテスト前に精神的ショックを与えようと計画されたもので、その末恐ろしいまでの計画性には凄まじさすら感じます
今まで数々の悪党が出て来ましたが、白井はその極みにおり、冷徹な頭脳と強さで前田達を混乱に陥れます。前田の不可解な行動にもきっと信念があるからだと信じる千秋ですが、ついに白井に身体を預けてしまうのでしょうか?
小兵二の奮闘も、結果的にやられた状態で前田は発見します。この最終局面での非常事態、次巻42巻(最終巻)どうなってしまうのでしょうか?
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