「ゴールデンカムイ」10巻のアイヌ文化と食と金塊争奪サバイバル~白石奪還作戦敢行も杉元に怯える白石…飛行船で薩摩隼人・鯉戸少尉を退治!白石再度パーティー合流へ~

前回までのあらすじ

ここにいてはいずれ杉元に見つかると危惧した白石がこっそり土方達から逃げようと建物から出ると、そこに多くの兵士がおり、白石だとバレています…

杉元に怯える白石

杉元達は殺した偽アイヌ人を土に埋めながら、熊岸を埋めている等土方達は夢にも思わないだろうなと感じます。コタンの女達がトゥレブ(オオウバユリ)の料理をご馳走すると言い、澱粉を使い様々な調理法を紹介、クトゥマ(筒焼き)という団子等を美味しく頂きます

鈴川の処遇を考慮し、刺青は剥がさず土方の下へ連れて行く事にし、精力絶倫で腕っぷしも強い牛山は女達に大人気ですが、責任が取れないので(笑)引きずって先に進みます

白石は第7師団(鶴見中尉とは別の隊)に捕まり、土方・キロランケで奪還する事になります。インカラマツは道中占いをしながら歩き、杉元達の進んだルートは第7師団の巣である旭川ではなく夕張~十勝だと推察します

杉元達は新八達と合流し、熊岸の死と白石の捕縛を知らされます。土方キロランケは巧みに第7師団を誘導し隙を作りますが白石はそれに乗じて逃げようとしません…土方は豆売りに化け、白石にカムイコタンというワードを託します

神居古潭(吊り橋)に土方が現れ、吊り橋の縄を斬ってしまいます!濁流に流される白石キロランケが狙っています。キロランケはアイヌの木皮舟(ヤラチプ)を作っていたのです。キロランケは手を伸ばしますが、白石杉元に殺される未来が頭に浮かび掴む事が出来ません

結局白石は自力で岸に上がります。杉元達と合流した土方は事情を話し、白石等まあいいかと皆が考える中、杉元白石を助けたい、鈴川を使うと言います

鯉戸少尉の薩摩弁

右足を失くした二階堂がモルヒネを乱用するため鶴見中尉は釘を刺します。天才的銃器開発者・陸軍中将有坂成蔵が現れ、設計した三八式歩兵銃を渡し、戦争が道民の仕事を生むという戦争中毒のサイクルについて月島は思案します

鶴見中尉は有坂に特注の義足(散弾2発付き仕込み銃)を作らせ、二階堂にプレゼントします

鈴川杉元達から逃げられません。鈴川に一計を案じさせ、網走監獄の典獄・犬童に変装させる事になります。決して元が似ている訳ではなかったのですが、巧妙に偽装する事で似てきます

インカラマツは「千里眼」で男が探している三船千鶴子の事を言い当て、逆に千鶴子に成りすませと脅されます。千鶴子はオカルトブームを巻き起こした超能力者で、透視できるため、インカラマツに化けさせると、インカラマツが進む先に何と本物の千鶴子がいます!

作戦の失敗した青原インカラマツを縛りますが、チカパシが下半身を見せ油断させたところで谷垣が早業で救います。千鶴子は東へ向かうならインカラマツは殺されてしまうので行ってはいけないと言います

キロランケ白石が躊躇した事から、裏切っていた事を後ろめたく感じていると推理、アシリパ杉元に殺さなくて済む人間は殺すなと釘を刺します。非常に栄えている旭川で白石を探す手がかりは歩兵第27聯隊だと言うキロランケに、それは尾形と同じ隊で、聯隊長は淀川中佐である事が分かります

淀川中佐に面会に行く犬童に扮した鈴川杉元白石を網走監獄へ返して欲しいと請い、淀川中佐は鶴見中尉に連絡します。畳みかけるように鈴川熊岸が手中にあるので偽札は作り放題、これで敵国の経済を混乱させられると誘惑し、熊岸白石を交換しようと持ち掛けます

鶴見中尉は犬童が偽物と見抜いており、電話で鯉戸少尉を向かわせ、見張っていた尾形は脅威を感じます。白石が引き渡されようとする中、鯉戸少尉が現れ、いきなり薩摩の方言を話し、犬童なら薩摩の方言が分かるはずと詰め寄ります

一見問題なく会話出来ているようでしたが、酒が最近弱くなったというくだりで鯉戸少尉は銃を撃ち、鶴見中尉情報では犬童は下戸だと無常です。淀川中佐が白石を撃つと、杉元が身を挺して庇い、不死身の杉元だと窓から脱出します

瀕死の杉元はど根性を見せ、気球隊の試作機を奪うぞと向かいます

杉元と干し柿

杉元達は巧みに飛行船を奪いますが、駆け上がった鯉戸少尉がギリギリ飛行船に掴まります。手負いの杉元が相手すると銃剣を持ちますが、鯉戸少尉は自顕流使い、興奮して早口の薩摩弁で何を言っているか分かりません

新選組隊長の近藤をして薩摩の初太刀は「外せ」と言われるくらいの攻撃でしたが、その隙にアシリパの矢・そして白石の蹴りで鯉戸少尉は落下します。紐を結んでいた白石はぶら下がり、木に突っ込み物凄い態勢でアシリパと合流します(笑)

白石土方と内通していた事を問われ、逃げようとしますが、杉元辺見の刺青人皮の写しが偽物だったと投げ捨て、白石は裏切っていなかったと諭します。風に流され結局40キロ程移動できたものの、目立ったため居場所は筒抜けです

大雪山まで来て追手がおり戻る事もできず、白石が低体温症で発狂する中、アシリパはユク(エゾシカ)を3頭撃てと指示、皮を剥いで身体を中に埋めます。杉元アシリパと語らいながら、干し柿が食べたいと言い、アシリパは干し柿を食べたら戦争へ行く前の杉元に戻れるのかな?と言います

全てが終わったら杉元の故郷へ連れて行け、干し柿を食べてみたいとアシリパが言ったところでこの巻は終わります

まとめ

白石は内通していた事から杉元に殺される世界線が見え、土方達に救われる事を望まず、なかなか白石を奪還する事ができません。誰もが最早白石等どうでもいいか…と考える中、杉元白石に執着します

杉元鈴川を使い巧みに白石奪還を目指しますが、薩摩隼人の鯉戸少尉に偽装がバレ、鈴川は撃ち殺されてしまいます。杉元のど根性で脱出したものの、追手に追われ、何と偶然目にした飛行船で打開を図ります

空中での杉元鯉戸少尉という手練れの争いも見ものでしたが、アシリパ白石との連携で蹴落とす事ができます。杉元白石が実は裏切っていなかったとし、白石を許します…杉元の残虐性を知る白石は生きている心地がしなかったでしょうが、ここから再度パーティーを組む事になります

追手に追われつつも、目的の網走監獄・のっぺらぼうに会うために、キーマンの白石を取り戻し、このデッドヒートは加速していきます…11巻ではどんなお話が待っているでしょうか?

おまけ

今巻から稀に冒頭に前巻までのおさらい漫画が載っています。ただでさえ情報量が多く、複雑怪奇な金塊争奪サバイバルのお話だけに、簡潔に漫画で振り返られる貴重なコマとなっています。混乱されている方はこの漫画でおさらいしましょう!

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