「火ノ丸相撲」6巻の数々の激戦と成長譚~気になる相撲部屋の’’日常’’とは!?IH千葉県予選開幕!常勝:石高の巨漢先鋒:間宮に全敗=三ツ橋が繰り出す奇策~

前回までのあらすじ

平蜘蛛で低く当たるも横からの張り手と容赦なく、それでも火ノ丸は鬼が如く突進し咄嗟に火ノ丸を潰しますがついに関取は膝をつきます。火ノ丸の一日体験入門は終わりますが、冴ノ山は叶わぬ夢と言い切るのは早計だった、また明日ここに来なさいとし、火ノ丸がよろしくお願いします!と喜びます…

IHインターハイ前の大事な時期

結局火ノ丸は泊まる事になり、ちゃんこをご馳走になり相撲界独特のしきたりを知ります。国宝の話から先日の草介との一戦の話になり、同世代とは難儀だねぇと言われます。幕下以下の力士は大部屋生活で、昼寝もして体を大きくするのも力士達の立派な仕事です

たぎ火ノ丸は夜こっそり稽古し、さき話し、親方火ノ丸を自身に重ね胸を貸し、他の力士も感化されます。稽古で気張り、先に帰る事になったが実は天王寺咲てんのうじさきで鳥取県の相撲部のマネと明かし、兄が噂の国宝:天王寺である事が推察されます

桐仁小関・三ツ橋と石高へ偵察に行き、今や準国宝の金盛も含めこの石神を倒さないと全国にも行けません。IHインターハイ前に出稽古等手の内を明かす訳にはいかないという金盛、「タイヤフリップ」の150kgのタイヤが転がって来ますが何と小関が受け止め、その実力を認め合同稽古を許可します

國崎のみ居残って補習を受ける中、石高の荒木が道場に現れ堂々と偵察だと豪語します。停学中の荒木さげすむ中、鬼丸に成りすました國崎が一番相手します。荒木は中学時代柔道で日本一を取った男、國崎は一本背負いを食らいますが空中で切り返し、お互い将来は総合格闘技で頂点を極めたいと考えています

勝負はうやむやになりますが、この石高の秘密兵器はダチ高にとって脅威です

IHインターハイ千葉県予選が開幕

火ノ丸は柴木山部屋に朝稽古に通う事になります。各々一か月濃い時間を過ごし、バラバラながら円陣を組み、例の外に作った土俵は撤去されており、火ノ丸小関とここからダチ高相撲部は始まったと話し、明日で引退なんてさせねぇよと気合いを入れ、6月下旬、IHインターハイ千葉県予選が開幕します

金盛が気持ちのこもった選手宣誓をし、盛り上がる会場、皆ダチ高を注目しています。警戒され、対戦相手は徹底的に分析してくるのです…緒戦:柏実業高校戦は先鋒:火ノ丸で臨みます。体格で勝る伊東はチーム一のぶちかましを誇り、立ち遅れたかに見えた鬼丸は軌道を逸らします

鬼丸腕取り下手投げー鬼車・絡手からめてで仕留めます。二陣は國崎、日本一のレスリング技術を見せつけ、チヒロSPスペシャル13号外無双で続きます。更に中堅はユーマが乱突き・開手かいしゅで引き技にも落ちず押し出しです。副将は三ツ橋が瞬殺され、度胸は買われますが無惨です

先行逃げ切りと見られたダチ高、大将の小関も頼りないです。ところが小関は何と電車道で決め、きっかけさえ与えれば化けると最早火ノ丸のワンマンチームではありません。決勝で全国行きの切符を懸けて全力で潰し合おうぜと金盛は凄みます

団体戦決勝:石高戦で三ツ橋の執念が実る!?

親方は相撲経験より「心・技・体」とはすなわち「人生」とし、ダチ高に期待します。ここで早くも川人高校対石神高校の優勝候補が激突します!川人も強いのですが、石高は更に上を行き、166kgの間宮が圧倒、先日の荒木はテクニカルにキメ、真田は電車道と明らかにダチ高を意識しています

石盛で4連勝とし、一人気負う大河内相手に沙田は雰囲気も変わり、最早高校相撲のレベルではありません。火ノ丸に敗れた時は清々しさすらあったのに沙田は張り詰めており名塚天王寺との一戦がそうさせたのか…と感じます

大河内は立ち合い変化し大外から上手を取りに行きますが、廻しに手が付く前に沙田は別次元の速さで’’出し投げ’’を繰り出し最早「己の廻しに触れられた事さえ気付かない」無感の上手出し投げー上弦の月・おぼろで仕留めます

あの川人相手に5-0で勝つ石神高校の強さ際立つ中、沙田は土俵を降りると人格が変わり、常連は土俵上の彼こそが真の彼、その心・技・体はかつてない程に高まっている、負けを知り力士になったと語ります。ダチ高はオーダーをかなりいじり色々試しています

立ち合い前に火ノ丸と出くわす沙田桐仁天王寺の事であおられ気分は最悪だ、全員倒して最後に笑ってみせるよ…と不気味です。火ノ丸は全部刈り尽くして化物の頂点:高校横綱を腰に巻く!と気張ります。先程の常連は実は石神高校の監督で、気合を入れ決勝に臨みます

先鋒は三ツ橋間宮ですが、三ツ橋はこれまで全戦全敗です。体重差100kg以上、正面突破に拘り続ける三ツ橋に集中し、極限まで視野が狭まった瞬間ー八艘はっそう飛びで後ろを取り、この時に賭けていました。彼の気持ちを十分知る桐仁が必死に声援を送るところでこの巻は終わります

まとめ

相撲界の日常にも触れられた今巻、力士の生活も分かり、火ノ丸の志す道が示されます。の兄は噂の国宝:天王寺のようで、いずれ対戦は必須です。全国出場に向け気張るダチ高部員、それぞれの成長を見せます

IHインターハイ千葉県予選は予想通り石神高校との一騎打ちとなります。ダチ高は小兵の三ツ橋が全敗で全て4-1の中、石高は5-0と総合力でも上です。しかしここまで雄々しく真っ向勝負してきた三ツ橋の頑張りが活きて来る展開は燃えますね

小兵力士の常套句:立ち合い変化を完全封印してぶちかまし続けてきた三ツ橋だからこそ、巨漢の間宮はまた正面から来ると踏んでいたのです!完全に意表を突く八艘はっそう飛びでしたが、力士の中でもこの技を華麗に決められるのは稀で、どれだけこの瞬間に賭けていたかが伝わって来ます

小兵ながら巨漢の間宮の後ろを取った三ツ橋、初勝利はあるのでしょうか?7巻に続きます…

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