前回までのあらすじ
神崎は死産した赤ちゃんのためにぬいぐるみ等は用意したものの、結局対面せずに別れる事にします。非常にデリケートで難しい判断だったでしょうが、サクラ達は受け入れ、供養します…
難聴
ゴローと下屋は当直日で、今夜ベイビーとサリーの共演ライブに行きたかったと愚痴ります。打ち上げ でサリーは出産している事と、両耳の違和感について語ります。ベイビーは耳管開放症ではないか?と感じ、事実そのようです。妊娠期に陥りやすい症状のようです
レコーディングで再度共演すると、サリーは左耳が聴こえにくいと言い出します。ベイビーは突発性難聴を疑い、ペルソナ医を紹介します。診断の結果軽度の突発性難聴と分かり、無事寛解し、サリーは再度ライブでベイビーと共演します
養子縁組
坂上は不妊治療から11回も対外受精を試みますが、上手くいきません。流石に坂上は赤ちゃんに関する事など見たくないくらい落ち込みます
未受診の中学生(リカ)・24週の子が受診して来ます!SNSの裏垢で誰かと関係を持ち、妊娠してしまったのです。しかし中絶出来るのは22週までで、取り乱しだ母親にSWが対応します。母子家庭で様々な要因から育てるのは難しく、サクラはゴローに里親と養子縁組について説明します
坂上の夫が特別養子縁組について調べると、戸籍に実子として記載され、6歳未満の場合に限り親権が二重にならない事が分かります。坂上は赤ちゃんが欲しいというより子供を育ててみたいのだと気づき、二人は真剣に特別養子縁組について話を聞いてみる事になります
単純に里親になるにも様々な制度や仕組み・条件・手続きが必要で、坂上夫婦は戸惑いながらも気持ちを固めていきます
リカの母は赤ちゃんを特別養子縁組に出す方向で動きます。小松が助産指導しますが、リカは淡々としており、非常に冷めています
坂上夫婦が通りかかった乳児院を見学すると、そこにはサクラもおり、養子縁組を行政と民間団体で行っている最大の違いは費用面だと話します(当然民間団体の方が高額です)。坂上夫婦は合意の上で、妻が前から気になっていたベビィホープに打診します
リカの母もフライングでベビィホープに連絡してしまい、安江とSWが事情を共有します。リカは乳児院を訪れ、得意のピアノを披露し、胎動を感じ涙します
安江は坂上夫婦とも面会し、早い段階で子供に「真実告知」をする事になると説明します。複雑な境遇のリカは答えがはっきり出ないまま、無事出産を終えます。離婚した父と電話で話し、本当は自分で育てたいと思いつつ、現実問題それは無理で、里親に託すと決心します
坂上夫婦の希望で赤ちゃんの名前はリカに決めて欲しいとなり、リカはソラカと名付け、各々が違う道を歩み始めたところでこの巻は終わります
まとめ
ベイビーは様々なアーティストと交流がある一流アーティストです。以前出て来たアリサに続き、今巻も妊娠中のサリーが登場、難聴という問題が取り上げられます。ミュージシャンは特に耳を酷使しがちでこういったケースに陥りがりですが、妊娠とも関係があるというのは驚きです
養子縁組では、望まれなかった妊娠と、望んでも子供が産まれない親を結びつける特別養子縁組について具体例を踏まえ取り上げています。本当に様々なケースがあると思いますが、リカのような中学生で母子家庭では赤ちゃんを育てるのは非常に困難です
当然実の母親が育てられれば一番ですが、現実問題として難しい今回のケースでは、不妊治療が上手く行かない坂上夫婦にとっては渡りに船の話で、賛否別れるところでしょうが、双方が望む形で決着が付きます
望んでも産まれない、望まないのに産まれる…この矛盾した妊娠に、サクラ達産科医は毎回どんな事を感じているのでしょうか?まだまだ続くコウノドリ、25巻ではどんなお話が待っているでしょうか?
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