ためになる!「コウノドリ」26巻の産科医療現場の光と影~里帰り出産・子宮頸管無力症・胎盤・骨粗しょう症etc…妊娠・出産あるある盛り沢山~

前回までのあらすじ

眼科のサクラに梅毒について眼科視点からの話をします。SWは両親に相談すべきだと進言しますが、赤ちゃんの様態が急変、亡くなってしまいます。当然辛い訳ですが、リオンはある意味ホッとしたとも話しており、倉崎は彼女の気持ちが分からなくもないとサクラに話します…

里帰り出産

3年前に乳がんの治療(抗がん剤使用せず)を行った田島サエは年齢も踏まえ妊活に挑戦、無事妊娠し、両親から里帰り出産を勧められ、サクラに相談、同意を得て、32週になったので実家に戻りますが、病院はよりによって四宮の病院なのです!

サエの母は心配性で、四宮は若干冷ややかに娘を甘やかさないようにと釘を刺します。珍しくベイビーのライブに合わせて四宮は帰京し顔を見せ、サエの件について確認します。年間約8万2千人乳がんと診断され、この30年で3倍に増えていますが、死亡数で見ると5位で、予後もいいものが多いですが、年間1万4千人亡くなっています

サエは1か月で6kg太り、実家とはいえ甘やかし過ぎだと四宮は感じます。陣痛が来て夫も現れますが、すぐには産まれず、夫は四宮に経緯を話し、四宮は乳がんと妊娠・出産との関わり方は女性によって様々だと冷静です

若干難産でしたが無事産まれ、サエは心を入れ替え育児を頑張ると言いますが、四宮はホルモン治療も控えているので実家にいる間は両親に甘えるようにと話します。里帰り出産のメリットです

子宮頸管無力症

シンはNICUにいたとは思えないくらいすくすく成長し、大山夫婦は喜びながら、妊娠が分かり、前回の経験も踏まえ子宮頸管無力症なのではないか?とサクラに聞きますが、断定は難しいとサクラは慎重で、しばらく様子を見ようと話します

今橋と再会し、シンの成長を喜びつつ、もうNICUのお世話にはなりたくないと正直な気持ちを吐露します。経過観察した結果、サクラは手術(子宮頸管縫縮術)をした方が良いと話します。いきなり入院・手術と決まり、夫婦は慌て、夫はシンに振り回されます

慣れない育児に奮闘する夫ですが、妻不在の中シンが突然熱を出し、受診するとアデノウイルス(プール熱)と診断され、夫は会社を休む事になります。術後順調にお腹が大きくなり、シンは甘えたい盛りに加えお兄ちゃんになるのだと言われ若干反抗期になります

見かねた夫婦はサクラに家族で遊園地に行っても良いか打診し、近場の遊園地なら良いと許可します。恐らく3人での最後の外出、充実した時間を過ごします。37週で陣痛が来て、心配もありましたが無事出産、シンは母を労います

胎盤

松本は無事出産し、小松に自分の胎盤を見せて貰い、赤ちゃんの生命維持装置のようなものだと言われ、感謝を告げます。胎盤食という風習もあるようですが、人間はそこまでしなくても他で栄養は取れますし、感染症廃棄物に当たるため、渡すことは出来ないのです

退院の際へその緒を渡され松本は感動します。へその緒を取っておく習慣があるのは日本と東南アジアだけなのです。その後しばらくして夫が帰宅すると、妻が出血が止まらず、救急搬送されます。下屋が対応し、原因は胎盤ポリープからの出血だと診断し、すぐにUAE(子宮動脈塞栓術)を行った方が良いと話します

これは放射線科の医師が行う治療で、予後も順調、今回は1か月健診前に起こった稀なケースですが、流産等の場合でも起こり得るので診断が難しく、産科医でもある下屋がいたから気づけたのです

骨粗しょう症

小松武田は自身の老化を自覚し、更年期だと嘆きます。女性ホルモンがないと骨がもろくなるという話をジョージにする小松、心配したジョージ小松にウェアを買ってあげ、一緒にジョギングをしようと提案します

実業団でマラソンをしている広谷を助産指導し、復帰も含めて体重をあまり増やしたくないという事で、助言をし、後日ジョージとジョギングをしている小松は脚を痛めた広谷を見つけます。そのままペルソナ医に運び、足の脛骨の骨折だと分かります

これは広谷がマラソン選手だからという原因もあり、若い頃から身体を酷使する事で無月経になり骨量が十分に得られなかった可能性もあります。機転を利かせたジョージサクラベイビーが同一人物だとまだ気づいていません

広谷は体重の増加に敏感ですが、サクラは赤ちゃんのためにももっと体重を増やすように助言し、加えて自身の身体を労わる事も忘れないように話します。小松ジョージがジョギングデートを楽しむくだりでこの巻は終わります

まとめ

今巻は4つのケースを取り上げたコウノドリ、どのケースも妊娠・出産あるあるとして非常に勉強になる内容です。里帰り出産は両親がいる環境で出産に専念出来、夫としても多少気苦労はあるかもしれませんがメリットが多い事も分かります

胎盤を食べる風習があったというのは驚きですね、事実身体にも良い場合もあるという事で、動物にはそういった行為を本能的に行う物もいるというトリビアもありました

骨粗しょう症では特に女性が加齢と共になりやすい事と、マラソン選手等若い頃から身体を酷使する事によって実は弊害があるのも分かります。スポーツ選手自身・指導者もそういった事を踏まえて身体のケアを考える必要があるのです

毎回ためになる、勉強になるケースを紹介してくれるコウノドリ、27巻ではどんなお話が待っているでしょうか?

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