前回までのあらすじ
ハルカは念願のベイビーのライブに行き、ベイビーの計らいで最前席へ、しかも終演後アンコールで一緒に演奏しないかと誘われます!「A列車で行こう」を颯爽と弾く二人に両親は涙します
後日病院でサクラと会ったハルカは、ベイビーがサクラだと気づき、二人だけの秘密だと告げます…
立ち合い出産
満月の夜は出産が多いと小松は嘆きます。事実バースプランをきっちり書き上げた社長妊婦の田村とほんわか夫婦の川崎と立て続けに産気づきます。更に6回目出産の出川も登場、てんやわんやです
川崎の夫は立ち合いを一旦躊躇しますが、人生感が変わると言われ、思い直し立ち合い出産となり、事実感動してしまいます。その後田村も痛がりつつ吸引等使い何とか出産、更に2人出産とやはり満月だったからと小松は言いますが、サクラは懐疑的です
数か月後川崎の夫が現れ、人生が変わったと漫画が雑誌に掲載されたと持ってきますが、題材が何と小松を扱った産科もので、小松は不機嫌です(笑)
双子
全く予期していなかった双子の妊娠と分かり、佐藤夫婦は混乱します。双子にはDD双胎とMD双胎、MM双胎の3つのタイプがあり、今回はDD双胎なので、まだ一卵性か二卵性かは分かりません。双子のリスクや全てが2倍になる等の心配が尽きません
33週で切迫早産のため管理入院となり、病室の隣に込山という同じくMD双胎の明るい妊婦と一緒になります。出産リスクはDD→MD→MMの順に高くなります。サクラは下屋と同期の新生児科医白川に事前に説明を行います
込山は実は一度死産を経験しており、今回もリスクの高いMD双胎のため、明るく振舞っていますが本当は心配しているのです。同室の二人はすっかり意気投合します
佐藤が先に産気づきますが、今度は込山の小さい方の赤ちゃんの心拍が落ちます。深刻な込山を大げさだと言う白川の足を四宮が踏みつけ釘を刺します(四宮は込山の死産の際の担当医だったのです)
無事込山は出産、サクラはそのまま佐藤のお産に向かいます。1人目は産まれ、二人目が斜位で帝王切開となり、また四宮に頼ります。元気な子供が産まれますが、斜位の際子宮口に肩と指が挟まっていたので、少し腫れて内出血のため色が青黒くなってしまいますが、赤ちゃんは回復力が凄いので問題ないということです
4人共元気に育ち、白川は大げさにリアクションしたことを反省し、どんな出産でも一緒なのだと改心します。白川は下屋に新生児科を辞め実家に帰ると話しますが、結局思い直し自分しか担えない仕事を誇りとします。佐藤と込山は揃って双子をベビーカーで押し目立っています
卵子提供
42歳31週1日の妊婦が搬送され、早剥だと思われていたものは子宮破裂でした。高齢ということもあり死産となり、様々な手を尽くしての出産だったのですが、残念な結果となります。子供を持つという方法には養子縁組という方法もありますが、日本では他国と比べハードルが高いのです
高木は34歳で妊娠しますが、仕事の関係で今回は中絶を希望し、四宮は既に高齢期に入る高木に釘を刺します。竹下は初産婦で45歳、アメリカで卵子提供を受けての妊娠です
高齢出産はリスクも高いのですが、人間として成熟している両親が多いので、育児に余裕が持てるというメリットもあります。日本は精子提供は60年以上前から行われていますが、卵子の老化に対する卵子提供は認められていません
サクラはハイリスク出産ですが、他人の意見や情報に振り回されずに無事赤ちゃんが産まれてくれるように頑張りましょうと声を掛けます。両親に話をした竹下は、卵子提供の件は隠しているため、サクラに言われた事の方が嬉しかったと感じます
妻は卵子提供で産まれる子に後ろめたさのようなものを感じてしまいますが、夫は紛れもない二人の子だからと堂々としており、妻も安堵します。竹下は逆子でやや小さめということもあり、入院することになります
船越はランニング中にコケて小指を怪我したと加瀬に話します。竹下は無事出産しますが、出血が酷く、輸血をし、高齢ということもあり、圧迫縫合となります。しかし出血は止まらず、竹下も気を失い、子宮全摘出となります
注射器ポンピングで船越は例の小指が痛み上手く出来ない中、加瀬が登場、代わりにポンピングを手伝います。下屋は冷静に家族に状況を説明、何とか母子共に無事に済みます。今回の出産で10ℓを超える多量の出血があり、全摘となったのですが、竹下は母子共に生きていて本当に良かったと涙したところでこの巻は終わります
まとめ
よくテレビ等で立ち合い出産の場面を流していることがありますが、やはり夫婦にとっては特別な瞬間であり、機会があれば行った方が良いと言われます。その感動は夫婦にしか味わえない特別なもので、一生の宝となるでしょう
双子は決して珍しいものではありませんが、双子にも種類があり、またそれぞれ特徴やリスクも異なり、やはり通常の出産・子育てよりは大変な事は事実です。サクラは敢えて双子同士の妊婦を同室にすることで、お互いの気持ちを緩め、自然と結束出来るように気遣いをします
高齢出産のための方法の一つとして注目されるのが卵子提供です。今回はアメリカで卵子提供を受けた45歳初産婦ということで、ハイリスク出産で一時危険な状態でしたが、チームの協力プレイで何とか母子共に無事です
産まれてくる子は例え自然妊娠でも卵子提供でも関係ないのですが、家族はどうしても世間体を気にします。様々な理由から高齢出産や卵子提供による出産になるケースがありますが、同じ出産には違いないため、経緯等子供には関係なく、単純に頭の固い人間の偏見であることが多いのです
更に多種多様となる現代、正解等なく、子孫繁栄のためには様々な産まれ方があって当然です。コウノドリを読んで、多くの気づき、価値観を読者の方は得ていって欲しいですね!6巻ではどんなお話が待っているでしょうか?
コメント