「MONSTER」5巻の深まる謎と極上ミステリー~テンマ、旧友ルーディとの邂逅…暗い過去を持つミハエル、アンナの登場で風雲急!ヨップ夫婦殺害は模倣犯!?~

前回までのあらすじ

ロッソの暗い過去について調べ上げていたアンナは、問いただすと、かつて殺し屋だったことと、コーヒーに入れる砂糖の件で脚を洗ったと話します。アンナロッソに見送られ、泣きながら次の街へ向かいます…

旧友・ルーディとの邂逅

犯罪心理学の権威であるルーディユルゲンスという連続殺人魔から聞き取りをし論文を書こうとしています。そこにテンマが現れ、真犯人のヨハンについて語ります。ルーディテンマの同級生で、過去テストのカンニングをしたところをテンマに見られ(テンマはそのことを黙っていました)、ルーディはずっと気にかけていたのです

テンマの話をテープレコーダーに録ったルーディユルゲンスに聞かせます。怪物は存在するというユルゲンスケンプ夫人の屋敷の地下の物置に行ってみろと言います。指名手配中のテンマを研究材料として調査分析させて貰う代償で警察に売ったルーディは物置を物色します

そこには不気味な人形があり、物置はまるでユルゲンスの子ども時代過ごした時と全く同じように作られており、ユルゲンスは手紙魔である友達に執拗にメッセージを残されていました。テンマの示した物と似たような文面で、ルーディは友達(ヨハン)は実在すると感じます

ルーディDr.ギーレン)はカーニバルの日にテンマと待ち合わせして、そこで警察に逮捕させる段取りを組みます。人混みが掃けるのを待って逮捕に踏み込もうと企む警察ですが、ルーディテンマを西側の出口に誘い、人混みに紛れさせてしまいます

ユルゲンスを操った人物はヨハンだと断言するルーディは、ヨハンが17歳以降の養父母を殺害した形跡がないということから、ついに理想の家族を見つけ、そこに入り込んだのでは?と言います。ルーディの手引きで上手くバスに乗れたテンマは、自身の無実を証明するより、ヨハンを追うことにします

ミハエルの暗い過去

テンマディーターとヒッチハイクをします。その車は夫婦連れで、男は元警官だと言うのです。ガス欠で車がエンコし、テンマ達は車を乗り換えますが、何とテンマはガソリンを持って再度夫婦の前に現れます

テンマの誠意を感じた男は、テンマが指名手配犯だと分かった上で、テンマ達を見逃します。テンマは悪人ではないと感じた夫婦は殺人を犯した息子に面会に行きます

ミハエルは未亡人の美女に取り入って幸せな時を過ごしています。ただ、隣の家から監視されているように感じます。ミハエルは探偵を雇い、一連の事件について調べています。ミハエルは実はメスナー刑事の元相棒で、メスナーは二カ月前に殺されたと言われます

探偵は「赤ん坊」がヨハンをリーダーに迎えるための儀式としてトルコ人街焼き討ちを行おうとしますが、テンマが火を消し止めたと言います

ミハエルメスナーと麻薬の横流しをしていたのですが、依頼人にフォルトナー夫婦を殺しテンマを犯人に仕立て上げるよう言われ、今の裕福な生活があることに疑問を感じています。屋敷で探偵が撃たれているのを見つけたミハエルの前にアンナが現れ、隣の屋敷で監視していた、探偵を殺ったのはボディガードのロベルトだと言います

アンナは探偵のカバンを持ち去り、ミハエルの運転で屋敷を脱出します。アンナは崖上でミハエルに真意を問いただし、ミハエルはこれが殺されるということなのかと悟り、洗いざらい口にします。探偵はロベルトが怪しいところまで掴んでいたようですが、肝心の事は分かりません

ヨップ夫婦殺害は実は模倣犯!?

ロベルトからカバンを返してくれと電話があり、ミハエルアンナは決死の覚悟で屋敷に戻ります。屋敷ではまるで何事もなかったかのように死体も処理されており、ロベルトはカバンを受け取り、アンナも丁重にもてなしている、何もなかったことにして幸せに暮らせと言います

アンナヨハンがある裕福な家庭に潜り込んでいると聞かされ、その場で始末されそうになりますが、ミハエルが救います。ミハエルは腹部を撃たれてしまいます

ヨップ夫婦が殺害され、例の連続中年夫婦殺人事件絡みではないかとマスコミが騒ぐ中、ルンゲはその屋敷で事件のシュミレートをしています。近所に聞き込みし、婦人は耳が良く聴こえていないはずなのに周囲に笑顔を振りまいていたことが分かります

ヨップ夫婦の甥のジーベルと面会したルンゲは、会社も順調な中、遺産目当てで夫婦を殺したという線もあるように考えているようです。キッパーという新聞記者には今まで通り連続中年殺人事件の方向で記事を書き続けるよう伝えます

テンマヨップ夫婦宅で殺害シーンをシュミレートすると、そこに感情があり、ヨハンの犯行ではなく模倣犯の仕業だと悟ります。ルンゲテンマが二重人格で、ヨハンの人格の時に犯行を行い、テンマの人格の時に現場に調査に現れると踏みます

ジーベルはシロだと言われ解放されますが、興奮しています

テンマの前にルンゲが現れます!テンマは寸でのところで屋敷から逃げ出します。するとルンゲが何とジーベルに刺されてしまったところでこの巻は終わります

まとめ

犯罪心理学の権威であり旧友のルーディと面会したテンマルーディはカンニングを観られた過去からテンマの事を警戒していましたが、話を聞くとテンマの正当性が分かり、徐々に協力しようとしてきます

ユルゲンスを操ったのもヨハンでは?と感じたルーディは、ヨハンが17歳以降の養父母を殺した形跡がないことから、ついに理想の家族を見つけ、そこに入り込んだのでは?と言うのです。この神出鬼没なヨハンの動向が気になります

ミハエルは探偵の死とアンナの証言からボディガードのロベルトに不信感を抱きます。事実探偵の死骸は跡形もなく消され、アンナを連れ去ってしまったロベルトを追い、ミハエルは危険を犯してアンナを救出します

ヨップ夫婦殺害がどうやら模倣犯の仕業だと悟ったルンゲテンマ、ついに再会する訳ですが、何とかテンマは逃げ出し、ルンゲは途中嫌疑を掛けていたジーベルに刺されてしまいます!ルンゲは助かるのでしょうか?

緊迫の場面が続き、謎が謎を呼ぶ奇妙な恐怖感が読む手を止められなくなるMONSTER6巻ではどんんだ展開が待っているのでしょうか?

コメント

タイトルとURLをコピーしました