「NANA」10巻の数々の恋模様とバンド活動の光と影~ワイドショーでレンとナナの熱愛スクープで大混乱!乗じてブラスト華々しいデビューへの態勢整う…各々を想いやるバンドメンバー達~

前回までのあらすじ

レンナナ宅に行き、奈々からの置手紙は別れの手紙じゃなくて熱烈ラブレターだと断言します。アコギを取りに戻ったシンはそのままレイラの下へ行き、「いとしのレイラ」を弾き語りレイラが涙します…

レンとナナの熱愛スクープ!

シン奈々からのメールで既にレイラの下にいなく、マネージャーから殺人的スケジュールを言い渡されますが、レイラは元気を取り戻します。ナナレンと抱き合い、ナナがグラスを割った件を思い出せない事を心配されます。結局グラスを買いに行きますが、その際パパラッチに写真を撮られます

入れ違いでナナ奈々宅に着き、留守のようなのでフロントに言伝を頼みますが、302号室は空室だと言われてしまいます。嘘を付かれていると分かりつつ、ナナにはどうする事も出来ず、一人奈々の事を想いやります。奈々シンと会い、結婚の事を告げるとシンは自分の境遇と重ねます

SEARCHの工藤シンの生い立ちを調べデビュー前のブラストを大ブレイクさせてみせると豪語します。ネタの半分はテレビに売ったというのです。ナナは結局遅くまで奈々を待ちますが、会えず仕舞いです。奈々シンとの別れ際、ノブの事を聞き元気そうで涙します

翌朝ノブ宅でシンがテレビを付けるとレンナナの熱愛発覚がスクープされています!奈々ナナに会いに行こうとしますが、タクミの非常識な言動も今はむしろ正論で言い返す事が出来ません。淳子と電話しながらナナ宅に向かおうとしますが、テレビの取材はナナ宅にまで及び、今奈々が行く事は得策とは思えません

シンはこの番組がまるでレンのスキャンダルを利用して僕らのプロモーションをしてるみたいだと気づきます。ノブ宅に川野が現れ、当分身を隠せと提案します。取材攻勢にあってもヤスは「人の庭荒らす暇あったら、てめえの花を咲かせろや」と冷静です

ナナ宅にも張り付いている取材陣も追っ払い、やっとヤスナナと会えます。ナナは無鉄砲で生真面目なメンバーを想い、あたしが歌わなきゃ未来がないと感じます

ナナ、テレビ越しに奈々へ宣言

レンは事務所の指示で国内の喧騒を避ける意味でも半月程イギリスでジャケとプロモの撮影をする事になります。木下ナナの事を心配しますが、レンはバンドってのは運命共同体だ、おれが今守らなきゃならねえのは昔捨てて来た仲間じゃねえんだよと話します

ナナは取材攻勢に会い、反論するかと思われた中、なんと「ハチ公見てなよ、あんたの望みは絶対叶えてやるから」と宣言し、テレビ中継を観た奈々は涙します。世間は大いに踊らされ、川野はこの状況に抗えないのは分かっていつつ、手口が汚いと蔑みます

ブラストはホテルに缶詰めとなりますが、ナナは吹っ切れデビューに向けて気合が入っています。一人ノブだけが落ち込んでおり、ヤスが寿司を持って立ち寄り、一連の騒動にガイアが一枚嚙んでいると読みます。テレビ局とガイアはツーカーで、派手に宣伝し、大々的にデビューさせる腹積もりなのです

ヤスは真面目なノブに負けたくねえんならしたたかになれ、もうちょっとずる賢くなれよ、いやなら寺島旅館に帰れと諭します。淳子宅にいる奈々は旅立つタクミと電話し、しばらく実家に帰る事にしますが、子育ては3人で幸せを気づいて行くと決意は固いです

ナナノブを諭し、奈々に甘い夢(ブラストの成功)を見させ、奈々タクミから取り戻す作戦で、契約の際も一発目から日本一目指しますんでと豪語します。奈々は実家に帰り、美里から電話でブラストのデビュー日が10月31日に決まったと聞き喜びます

ブラスト、ゲリラライブ決行!?

タクミは一足早く帰国し、奈々は帰省中ですが、タクミのホテルへ姉に送って貰い、優しい言葉を掛けて貰います。レイラタクミが現地妻のステラと会ったのか気にしています。奈々よりステラの方がタクミとの付き合いは長いようです

シンレイラにメールを打ち、ブラストはレコーディングを兼ねて強化合宿を行っていると報告します。ナナは相変わらずしょっぱい味噌汁を作り、オカマっぽい新マネージャー・銀平に皆不満です。ガイアの施設は設備が立派で周りは森と湖しかない環境です

川野ゲリラライブを新宿・代々木・池袋・上野・渋谷で敢行すると提案、皆やる気になります。マリヤスは司法修習をしていない為、完全な弁護士ではなく、バンドと天秤に掛けてバンドを選んだのだと言います。レンはむしろナナの為に自分ならそこまで捨て身になれないと呆れます

レイラレンを慰め、人は生きて行く程重たい荷物が増えて行く、だから一緒に抱えて行ける相手が必要になると説きます。タクミのホテルに奈々は赴き、沢山のお土産と共に、肝心の指輪をさり気なく渡すタクミの隙の無さは流石です。奈々は相変わらず「幸子」のような存在を忘れられずにいます

ナナは夜ヤスと外で落ち合い、地元でレンと別れてからこの2年半の間にレンとの絆よりヤスとの絆の方が強くなってしまった気がすると感じます。レンを好きな気持ちはずっと変わらないのに…奈々タクミが産まれて来る子供の名前を思案しているところでこの巻は終わります

まとめ

ワイドショーや週刊誌は常にスクープを狙っています。その為にはどんな犠牲を払ってでも優先されるもので、相手方の事等お構いなしなのでしょう。元々トラネスにはパパラッチが張り付いていましたが、デビューを控えるブラストの話題性も含め、このレンナナのスクープは大々的に取り上げられます

世間の注目は誰この女?というものから始まり、徐々に何故まだデビューしていないのか?という点から思惑通りブラストのデビュー日も決まり、完全に踊らされているのですが、ここまで来たら引き下がれません。ゲリラライブの予定も決まり、世の中は確実に衝撃と共にブラストを知る事になりそうです

トラネスメンバーもこのブラストとの因縁を感じつつ、お互い傷のなめ合いのように慰め合います。レイラが言う人は生きて行く程重たい荷物が増えて行く、だから一緒に抱えて行ける相手が必要になるとは正に真理と言えるでしょう

奈々タクミは再会しても順調なようで、子供の名前を考える等ラブラブです。ブラストが華々しくデビューする段取りは整いました。ナナの言う「ハチ公見てなよ、あんたの望みは絶対叶えてやるから」という言葉は現実のものとなるのでしょうか?11巻に続きます…

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