前回までのあらすじ
週刊 SEARCHはナナを張り込み、レンとまだ未入籍の事を突き止めます。SEARCHはナナに婚約祝いと称してレンとレイラが抱き合っている写真を当てつけの様に送って来ます。タクミに事務所から呼び出しが掛かり成田が頭を抱えます…
サーチと裏取引
ヤスはサーチがナナとレンの結婚が面白くなくてかき回して別れさせようって腹だろと冷静です。ナナはヤスにもう優しくしないでと言い、レンを裏切る気がねぇんならこれ以上あたしの中に入って来ないでと必死で、ヤスも受け入れます
ヤスはタクミに連絡し、この一連のサーチの動きにどう応対すべきか思案します。レンとレイラの軽率さを指摘しつつ、レイラは今の境遇は息が詰まると漏らします。タクミはサーチ陣営と会い、交渉は難航する中、このスクープをタクミの女を特ダネとする事で手を打ちます
結局レン達には金で解決したという事が伝えられ、タクミの名演技には成田も心打たれます。タクミは家に帰ると、事務所の許可が下りたので結婚しようと区役所へ向かいます。それは建前で、タクミの結婚をスクープとする事でチャラになったとし、写真も載せるという事で奈々は焦ります
ナナとレンの結婚で7年待つと覚悟を決めていた奈々でしたが、この思いがけない展開に喜び、タクミも良き父親として大っぴらに動けると一見めでたしめでたしです。時間外受付からこっそり婚姻届を出しに行きます
サーチの取材を受け、奈々もタクミと親し気に写真を撮られ、この代償としてレンとレイラの記事を書かれないなら安いものです
ヤスとミュー交際へ
営業から帰って来たブラストメンバーを迎える百合達、ナナはすぐ新しいマネージャーが美里だと気づきます。麻雀をしながら、美里は姓名判断でつけたと嘘をつき、大阪の追っかけに同じく上原美里という名の子がいた事を思い出します
レンの下へ向かったナナとシンはそこで奈々とも会い、タクミと入籍した事を告げられます。ヤスはミューと気が合うばかりでなく、ナナのヤス依存症を絶つ為にも彼女を作る気になったのだと悟ります。ミューはヤスの浮わついていない所が好きだと言います
ヤスの煙草の匂いから嗅覚と記憶を司る場所は直結しているという話から、ミューは舞い上がっていると自覚し、もしナナとレンが別れたらあたしはどうなるの?と問いますが、ヤスはあの二人が寄り添い合える日が来る事を願うだけだ、何度でもなと決意は固いです
シンは同じホテルにいるレイラに会い、レイラは自分のせいでもしトラネスがダメになったらいけない、あたし達今はもう会わない方がいいと切り出します。シンは納得し、僕達の事はなかった事にした方がいいんだと部屋を出ます
奈々が帰ると、ナナは風呂場に籠り、レイラとの件を持ち出しますが、レンは誤解だと釈明します。ナナは過呼吸に陥り、レンはヤスから言われていた事を思い出し、処置を施し二人は抱き合います
謝恩会の招待枠に選ばれた美里
ナナとレンは新居も決まったものの、ナナが巡業から戻って来たと思ったら今度はレン達はロンドンにアルバムのレコーディングと大忙しです。相変わらずノブ達は麻雀に勤しみ、ヤスはミューと付き合う事にしたと報告します
謝恩会の場所も原宿の「ブラッド」というライブハウスに決まり、招待客はたったの30名、ブラストおっかけ連合関西支部隊長のクララは関西からの3枠に美里と藤本が選ばれたと言い二人は涙します
奈々宅でこの謝恩会に行く事はタクミへの裏切りになるので、行かないと決意は固い奈々、シンにもうお金貰って関係持ったりするのやめた方がいいよと告げ、シンは本気でレイラの事が好きなのか?分からないながら、奈々はそんな完璧なものだけを愛って呼ぶような寂しい大人にならないでと感じます
レイラは一晩で歌詞を書き上げ、いい子にしてたら音楽の神様が降りて来てくれたのと話します。タクミは奈々と電話でレイラがシンと別れた旨話し、常に人目に晒されている二人が誰にも見つからずに逢い続けるのは多分無理だと感じ、なんて無情なのだろうと思います
サーチの記事のせいで奈々の周りは騒然とする中、淳子は奈々と会い、奈々は別に悪い事してるわけじゃないのになんでこっちが逃げ回らなきゃいけないのよと開き直ります。その記事は美鈴も読んでいます
時間軸が飛び、皐と奈々、タクミが幸せそうに過ごしている場面でこの巻は終わります
まとめ
芸能人の恋愛スキャンダルは昨今特に推し活が顕著の中、タブー視されるようになってきました。一途にその人を想っていても、裏切られたと感じる人も多く、人気商売の為、特に結婚発表の際は相手は誰なのか?という点が世間の関心を呼びます
NANAは2バンド間での非常に狭い人間関係での恋愛沙汰、そしてそれを取り巻く人達の中での恋愛関係が多い為、見ている分には楽しいですが、実際問題当人は大変な事でしょう。芸能人を羨む人も多いでしょうが、実際は自由恋愛も出来ず、人目を憚りながら生活しなければならず窮屈な思いをしているのです
今回タクミの身を挺した提案でレンとレイラのスクープを揉み消した訳ですが、実際は人目につかないところでこういった裏のやり取りが横行しているのかもしれません…華やかな芸能人の悩みも垣間見えるNANA、16巻ではどんなお話が待っているでしょうか?
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