「NANA」14巻の数々の恋模様とバンド活動の光と影~バンドと切っても離せないファンクラブの存在とは!?チャート一位のブラストに、週刊 SEARCHの魔の手が忍び寄り…~

前回までのあらすじ

ラジオの収録で大阪に来たブラスト、人気は絶大で、大雨の中大勢のファンが待っており、その中には美里上原美鈴の娘)もいます…

ブラストがチャート一位獲得

ブラストのファンクラブの会長と言われる超絶美人の詩音の登場で場は整然とします。詩音は心掛け次第でライブの打ち上げにも参加出来ると言い、美里は色めき立ちます。ブラストが到着すると、騒然としますが、詩音の鶴の一声で場は落ち着き、詩音は皆から預かったプレゼント等をヤスに渡します

追っかけも詩音が出待ちは勘弁して家でラジオを聴いてあげて下さいと言い、場は収まります。美里藤本と家でラジオを聴き、夢心地の中、イケメンの兄がお好み焼きを持って来て、藤本はあんな兄が欲しいと羨ましがります

ファンレターを読みながら悦に浸っているナナ、今度地元時代からのディープなファンだけ集めて謝恩会を開こうと盛り上がります。詩音ヤスの部屋に密かに潜り込み密会現場をノブは目撃してしまいます。タクミ奈々に隠れて女優の澄香を抱いています。レンは薬を止められません

ブラストのデビューシングルはチャートの初登場一位を記録的な枚数で獲得し、トラネスは不動だった王座を譲り渡します。11月10日、結婚記念日になるはずだった日にタクミは仕事を休み家にいてくれてその思いやりが奈々には嬉しかったのです

百合の居所が不明な中、ノブも寂しさが限界でこっそり会えるよう画策します。ミューのところに都築舞が現れ、ブラストのサポートとして社員として寮に入る事になります

百合の軽率さ

レンレイラはドライブに出掛け、ゴシップ紙がスクープ狙いで張り付きます。百合は死海と2年間AVに出る契約を結んでおり、やり口が汚いです。違約金は4千万とも言われ、一生残るビデオも含め、軽率な百合を懐柔するにはそれなりの覚悟が必要だとヤスは冷静です

百合の過去を知る銀平は人生やり直すのもそう簡単にはいかないと語ります。レンレイラと初雪が降る中海に行き着き、おれが死んだら遺灰はこの海に撒いてねと言います。レンナナを自分のものにしたく、少し偏った考えを持っています

ブルート時代の過去を思い出しながら、レイラレンと地元で過ごします。タクミ百合がテレビに出ているのを見つけ、ノブの事を引き合いに出し、揺らぐ事のない信念があるタクミ奈々は少し安心します

ノブ百合の部屋に赴き、一瞬抱き合うかに見えましたが、言い合いになり、ノブ百合がAVをあと半年頑張ってその後は食わせてやれるようがんばるからと勇気づけます。ヤスミュー百合の迎えに来させ、合間を縫って一緒に朝食を食べようと打診します

週刊 SEARCHの魔の手

ヤスミューがホテルで朝食を楽しんでいると、唐突にナナが現れ誤解されます。ヤスナナの精神安定剤のようなもので、レンがいればそこまで不安定にならないと言い、ミューと酒の話になりつくづく気が合うなと喜びます

レイラはまた過去の出来事から、ヤスと川辺でキスをした事を思い出します。ナナ銀平に早く婚姻届けの手続きを終えられるように促します。ヤスは相変わらずナナの事を気にする優しさを見せます。レンヤスはなんでも譲ってくれるが、レイラの事は譲ってくれなかったと話します

レイラレンを同志だと言い、大事なもの全部捨てて上京してトラネスに賭けた事を思い出せて良かったと言います。美里と連絡を取った奈々はジャクソンバーガーで落ち合い、髪型も変わった美里が死海コーポレーションに勤めている(都築舞)事を悟ります

キャンペーンで全国を回るブラスト、ここからはナナヤス銀平が盛岡、ノブシン川野が新潟行きとなり、ナナは悪態をつきます。奈々は自分なりの人付き合いの仕方を身に付け始め、美里の事を羨みながら、自身の境遇について満足します

週刊 SEARCHはナナを張り込み、レンとまだ未入籍の事を突き止めます。SEARCHはナナに婚約祝いと称してレンレイラが抱き合っている写真を当てつけの様に送って来ます。タクミに事務所から呼び出しが掛かり成田が頭を抱えたところでこの巻は終わります

まとめ

バンドにはファンクラブはつきものですが、ブラストには詩音という古株が統率を計り整然としています。バンドのファンクラブは様々な形態があり、会費を払う事でライブのチケットの先行応募やイベント招待、会報やラジオ・動画等の特典等そのバンド独自のサービスがあります

NANAは2000年代初頭の話の為、現在ほど発達したファンクラブの話は出て来ませんが、昔は詩音のような古株が幅を効かせ、グルーピーのようにバンドを支えている事が分かります。最近はあまりこういった派手な話題は出て来ませんが、バンドは地方公演で現地妻と逢瀬するなんて風習もあったようです

週刊 SEARCHはナナとのスクープに飽き足らず、未だ未入籍な事を突き止め、レンレイラとの故郷旅行の写真を当てつけの様にナナに送り、また一大スクープとして世を騒がせようとしています。有名人の動向が気になる一般人の心理を巧みに利用した週刊誌のやり口には閉口しますが、需要があるという事なのでしょう

華々しく結婚会見まで行ったナナレンが未だ婚姻届けを出していない事をつけこまれなければ良いのですが…15巻ではどんなお話が待っているでしょうか?

おまけ

実写映画版NANAの主題歌となった「GLAMOROUS SKY」は作曲・プロデュースがHYDEで、彼のライブでも度々歌われています。中島美嘉自身も歌いますが、HYDEの歌唱が素晴らし過ぎて、ライブでは歌って欲しくないというくらいクオリティーが高く、ファンの間でも有名な話です

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