「のだめカンタービレ」13巻の数々の恋模様とクラシック音楽の光と影~千秋、マルレ・オケの常任指揮者に指名されるも実体は散々!?老中コンマス・シモンと対立…のだめ、急遽オケの代打で千秋と夢の共演!?~

前回までのあらすじ

先生はバッハだって結構いい加減なところもあったんだと笑い、何事も考え方ひとつだ!と語り黒木がたしかにひとつ世界が変わったと感じます…

千秋、マルレ・オケの常任指揮者に!?

黒木はノエル(イエス・キリストの降誕祭)の日にオーボエのリードを自作していると、のだめから連絡があり、劇の代役でロバ役を2人でやることになり、顔の出る前足をやるやらないで揉めます。千秋は家に着くと巨大なモミの木があり、のだめは不在の中ツリーの飾りが足りないと呆れます

渋々長田の部屋へ行くと、このアパルトマン歴は長いので、千秋の父の話になり、例の抽象画があると言われ、千秋は見ないで退散します。劇ではのだめの意味不明な動きに翻弄された黒木フランス人に負けない強い自己主張にゲッソリします

リュカから自宅に招待したいと言われますが、のだめ千秋が待っているのでと断り、のだめの真似をしようと図々しく黒木が代わりに向かいます。千秋は父に似たのだめの気ままな態度に苛立ち、街角で偶然居合わせてもおまえの音楽に対する態度と一緒で捉えようがないと突き放します

するとのだめは半狂乱しドロップキックをキメ、ケツの穴の小さか男ですね!と一蹴し、そこから取っ組み合いの喧嘩に突入、結局千秋からもう一度やり直そうと言わせ、2人は仲直りします(笑)久しぶりにのだめのピアノを聴き、’’近づいたと思えば離れていく’’奔放ぶりを再確認します

デシャン・オケは新しい若手指揮者を探しており、千秋ではなくジャンが選ばれます。代わりにマルレ・オケから常任指揮者の依頼が来たため、エリーゼ千秋に断りもなくOKしてしまいます。ミルヒーが若き頃音楽監督を務めた知る人ぞ知る伝統あるすばらしいオケらしいのです…

マルレ・オケはボロボロ!?

のだめはレッスンもそこそこに黒木、ポールパソン)と3人で室内楽の練習をします。千秋はマルレ・オケが憧れのデプリースト氏が音楽監督であることを喜びます。のだめ曰く千秋は嬉しいことがあると料理に出るということで、実際ご馳走を作ります

早速のだめと定期公演に赴くと、非常に演奏が拙く、観客もがっかりして帰ります。ロランに出くわし、今日はエキストラ(メンバー以外に臨時に加わる演奏家)が入っていたようなのです。いきなり多くのメンバーが辞めるという恐ろしいオケを千秋は任されようとしています

のだめの学校に突然孫Ruiが現れ、サインを描きネックレスからのだめだと理解します。Rui千秋にコンセルヴァトワールへ留学だと抱き着き、見かねたのだめが吸血鬼が如く噛みつきます!Ruiは演奏活動を中止しており、明日一緒に部屋探しに行くことになります

当然のだめは面白くなく、千秋のだめRuiは鬼門なのか?と感じます。するとロランから呼び出しがあり、ヴァイオリンを持って行くとマルレ・オケのリハに連れて行かれます。急遽エキストラで弾いてくれと言われ、常任指揮になるのだと言うと、眼鏡とワックスで変装させられ、オケの音を身近に聴けるチャンスではあります

その他にもエキストラは多いようで、千秋は呆れながら「ボレロ」をソロ弾きすると目立ち、コンマスに釘を刺されます。結局指揮者のゲレメク氏がドタキャンし、リハは中止になってしまいます

千秋とのだめ、初共演!?

代わりの指揮者をコンマス(シモン)と思案し、次期常任である千秋に来て貰おうとなり、若くて安い指揮者ということで渋々シモンも了承します。Rui千秋にすっぽかされ、ユンロン達とパーティーをしています。千秋エリーゼから正式にマルレ・オケの指揮(代振り)をタダで頼まれ、シャワーを浴び呪います

3日後が本番という話で、流石の千秋もあのオケを修正出来るかは甚だ疑問です。Ruiのだめ宅に泊まり、誰も部屋探しに付き合ってくれないのでのだめで妥協します。千秋は装いも新たにマルレ・オケを訪れ、諸悪の根源がフランス交響楽団の中堅所でこのオケの独裁者と噂されるシモンと悟ります

魔法使いの弟子」で千秋が指示を飛ばすとシモンが的確に意図を分かった上で反論し、早速火花を散らします。一方Ruiは音楽活動から解放され家探しそっちのけで自由を楽しんでおり、のだめは池で船遊びしていた子の相手をすると誤って池に落ちてしまいます

正しく決壊してしまった2人、オケは次の子供バレエ団に会場を追い出され、ゲネプロも散々の出来です。のだめは池で鍵を落としてしまったのか、生臭い匂いがする中千秋の部屋に入り、千秋はピアノを弾きながらオケの問題を少しずつ整理します

公演の日、案の定欠員がいるという話で、千秋はチェレスタは何とかするからトライアングルは死ぬ気で探せと檄を飛ばし、「ボレロ」のチェレスタにのだめを指名します!のだめ千秋との初共演に浮かれます。テオは対応に追われ、代わりに楽譜をシモンたちが手分けして準備するところでこの巻は終わります

まとめ

伝統と歴史のあるマルレ・オケの常任指揮者に指名された千秋、欧州でのこの役どころに喜ぶべきところでしたが、内情は散々たるものでした…実際の公演では拙い演奏を観せられ、エキストラ続出で突如オケを辞める者もいるという惨状です

原因はコンマスのシモンの独裁体制のようで、代振りの千秋は早速火花を散らします。急ごしらえで仕上げなければならない上、この癖のあるコンマスと対等に渡り合えなければ沈む船です。オケのような大所帯では、このように人間関係にも特段の配慮ができなければやっていけないでしょう

一方のだめRuiに振り回されながら、何と今までずっと封印されて来た千秋との共演という願ってもみない依頼が届きます…日本では叶わなかったこの共演、Ruiの存在が不気味ですが、のだめの念願は叶うのでしょうか?14巻に続きます…

おまけ

「パリだ!プラハだ‼ぎゃぼー‼!のだめカンタービレinヨーロッパ ロケ地マップ完全版」というDVDがあります。ドラマ撮影の裏側に迫る爆笑必死のドキュメント映像集で、今でもレンタル等で観る事のできるレアな作品です

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