「のだめカンタービレ」6巻の数々の恋模様とクラシック音楽の光と影~千秋、院に進み新オケ創設に動き出す!飛行機・船舶恐怖症克服のため催眠療法!?のだめ、4年生になりピアノ講師がハリセンに…~

前回までのあらすじ

のだめにCDと楽譜を渡した千秋ですが、オーケストラでやりたいと言っていた割に千秋との共演でもう満足しており、真澄たちと遊びに行くと話し千秋が呆れます…

千秋自らオケを作る!?

新年が明けもうすぐ試験という中、クラシック・ライフの人気記事「夢☆クラ」に千秋が取り上げられます。試験に向けのだめが精進しているかと思いきや、先日の千秋との連弾で満足してしまったのかやる気が感じられません。真澄は運良く新都フィルに就職が決まり上機嫌です

千秋は院に進む中、取材を受け、裏軒で佐久間はすっかり千秋のファンになっており、将来的に海外へ?と煽ると千秋は飛行機や船に乗れないことは伏せつつ何をしようがオレの勝手だろ!ほっといてくれと「オレ様」状態です

4年の実技の卒試は卒業演奏会に出るためのオーディションも兼ねており、選ばれしものしか出られません。各々進路について思い悩む中、3年ののだめは卒業したら幼稚園の先生になりたいと話します。千秋は何でもっと上を目指さないのかと指摘しつつ、自身にも重ね、日本に残って何をするかが課題です

卒試ではSオケメンバーは実力を上げ良い結果を残し、勿体ないのでは学校外でオケを作らないか?と提案します。千秋は呆れて相手にしませんが、Sオケがなくなれば千秋が指揮をやる場所もなくなるのです。のだめは浮かない千秋を回転寿司に連れて行きますが、千秋は回らない寿司しか食べたことがなく作法もメチャクチャです

帰り際千秋はAオケの指揮者の後釜を狙っいると狡猾で、千秋なりに日本でやれることを模索して必死なのです。翌日学校に長野の音楽祭でのコンマス・清良がおり、師事しているカイ・ドゥーンを追いかけ千秋の大学の院に進むと言うのです!

清良千秋とまたオケをやりたいと言い、主要メンバーも集まりそうなので、音のイメージができる千秋は前向きに検討します。沙悟浄はともかく、はAオケに入れたら入れてやると言われ猛練習に励みます。千秋は自らオケを作る気です

叔父宅で催眠療法!?

真澄は卒業演奏会で伴走者が急病になり、難しい曲なので思案した結果千秋に代打を頼みます。4年間一音一音魂をこめて打ってきた真澄は4年間想い続けた千秋と奏でられることに幸せを感じ、これで千秋からも卒業できると最高の演奏をします。千秋真澄の腕を認め、オケでティンパニーをやってほしいと告げ、真澄は喜びます

卒業式のトリはやはり千秋でピアノを楽しそうに弾き、そのまま卒コンに突入、あまりの千秋の女子人気に嫉妬した男子は千秋に恥をかかせようとゲーセンで太鼓の達人、カラオケで中島みゆきの「地上の星」と畳み掛けますが、寸でのところで上手くかわされ失態は犯しません

のだめ彩子と出くわし、彩子のだめの奔放な様子と大きな手にあの男はこーゆーのに弱いのよねと納得します。千秋は新オケにはSオケの仲間でも敢えて誘わなかった者もおり鈴木姉妹等)、却って発奮して欲しいと願います

千秋が最後に演奏した「村の居酒屋での踊り」を気に入ったのだめはワルツを踊ろうとしますが、千秋に先導され踊ったこともないステップを踏みます。新芽時、みんな次の舞台へと向かいます

その後のだめ宅でこたつに入って寝てしまった千秋は、叔父の三善から連絡があり、のだめと共に母の実家に出向くことになります。三善のお蔭で優雅に音楽の勉強ができているのだと言われ、甥の俊彦も年頃でヴァイオリンからは離れています

千秋三善の案内で催眠療法の先生に引き合わせられます。千秋の飛行機・船舶恐怖症を治すためなのです。過去2度試みましたが上手くいかず、3度目の正直ですが、やはり上手くいきません

一時バラバラになっていた三善家が音楽でまた一つに

海外志向の三善に諭されますが、千秋は日本でもやれることがあると聞きません。姪の由依子と遊んでいたのだめの失態で窓ガラスを割ってしまいますが、由依子のだめを気に入り、千秋は音楽で溢れていたこの家が変わったことを悟ります

のだめはお詫びに料理をすると言い出しますが、よりによって鍋(水炊き)なのです。洋風の家で鍋は滑稽ですが、三善は鍋をよそい満更でもありません。カニ肉だんごは千秋作で流石に美味しく、三善は何をやらせても人並み以上の千秋に音楽なんか辞めてうちの会社に入らんか?と提案します

千秋は自分から音楽を取ったら何も残らないと強情で、俊彦一度千秋を眠らせて海外へ運ぶプロジェクトがあったのに上手くいかず絶対呪われていると言うのです。千秋は久々に見た悪夢に怯え、オーディオルーム(死んだ祖父の部屋)で音楽を聴いているとのだめも現れます

祖父のお蔭でこの家には温かい繋がり・絆があったのだと悟った千秋は早朝のだめエルガーのヴァイオリン・ソナタを弾き、家中大騒ぎになります。久しぶりに聴く生音に興奮した俊彦、「古典的」、「単純」と言われようが「これがオレの音楽だ!」というエルガーの気持ちを語られそのように父に反発して来た三善は自身を重ねます

音楽で一つになった三善家、千秋は抜け目なく資金面の援助を求め(笑)、のだめは折角の才能があるのだから幼稚園の先生等向いていないと全会一致となりますが、のだめはキレてしまいます。絶対演奏者側だと感じる千秋のだめを引っ張り上げられたら…結局自分のことを頑張るしかないと決意します

4月になり、新オケに向け清良黒木(オーボエ)・菊地(チェロ)と主要メンバーで会議し、Aオケ加入となったもメンバーに加えることにします。新学期になり、のだめのピアノ担当者がよりによって’’エリート専門’’のハリセンこと江藤に替わったところでこの巻は終わります

まとめ

本来なら海外留学等華々しい将来が約束されている才能を持つ千秋ですが、飛行機・船舶恐怖症のため海外に行けないのです。三善家では何度もこの克服のため催眠療法等試みますが、上手くいきませんでした。千秋は現実を見つめ、日本でまだやれることがあるのでは?と思案します

叔父とはいえ実質強い後ろ盾がある千秋はそのまま会社に入り帝王学を学ぶ道もあるのですが、やはり千秋から音楽を取ったら何が残るのか…という気持ちが強く、結局院に進みつつスポンサーもないまま長野の音楽祭で懇意になった清良たちと新オケ創設を企てます

よりレベルの高いオケを作りたい(若手で)というのは意義はあるとは思いますが、各々仕事や学業を縫っての新オケとなるため、前途は多難です。演奏家としての道もまだ残されているのだめも4年生になり将来について真剣に考えるべき時期に差し掛かります。7巻ではどんなお話が待っているでしょうか?

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