前回までのあらすじ
ラルはハモンにアルテイシアの事を伝えますが、ガンダムに攻撃され、ラルはガンダム目がけて飛び降り自決します。ギャロップは攻撃され這う這うの体で逃げ出し、アムロがラルとハモンを想います…
黒い三連星登場！
リマの基地でWBは修復作業に入ります。リュウは重症ですが、強情で艦を降りようとしません。オデッサ近郊のジオン軍基地ではマ・クベをガイア始め黒い三連星とドムが出迎えます。マ・クベはラルの敗北を受け入れ、ニュータイプという言葉に懐疑的です
アムロが緊張しながら憧れのマチルダの案内をしていると、カイがマチルダが美人だと話しており、軽くあしらわれたため、恥のかきついでにと写真を撮らせて貰う事になります。若手の男連中は皆揃って参加し、その人気ぶりが伺えます
マチルダは軍議でクスコ近郊で陽動作戦を行えないか提案、アムロはマチルダにけしかけられその気です。ガイア・オルテガ・マッシュの黒い三連星はドムの連携を確認しています
マチルダのミデアが先導しますが、ドップの編隊に見つかります。WBの対空防御の甲斐もあり、ミデア1機のみ離脱で済み、何とかクスコまでは辿りつけそうです
クスコは中立地帯で、ジオンのドムもいます。町でキッカが怖いお面でふざけていると、ジオン軍と出くわし、ハヤトが柔道技で伸してしまいますが、そこに黒い三連星が現れます。何とか見逃して貰いますが、ジョブは黒い三連星の恐ろしさを嫌という程知っており、WBに戻ってから彼らのルウム戦役での活躍について語ります
ジャブローではレビルがWBの功績を讃え、上手く到着出来るように陽動作戦を提案します。ドムは先に出撃し、WBは交戦という最悪の事態は避けられました。カイは急ごしらえのキャノンザクの出来に不満で、元はと言えば自身のせいだと責められます
ハモンのギャロップがWB襲撃を企む中、ファットアンクルと接触、タチ（ハモンとは昔馴染みです）は、情報部所属ながら、何とか旧ザクとマゼラ戦車2台を工面し、様々な情報を仕入れているタチは戦はジオンの負けだとこぼします
ハモンの執念とリュウの死
連邦の陽動作戦が始まり、その隙にWBはクスコを出立しジャブローへ向かいます。ブライトはこれだけ支援作戦に出てくれて見捨てられた訳じゃなかったんだと喜びます。ロメオは報告を受け、連邦の意図を計りかねる中、WB等放っておけと鈍感です
黒い三連星は通信を切ったハモンのギャロップとニアミスし、これは何か意図があると感じます。WBは悪路を進む中、ファットアンクルと遭遇し、一旦地上に着陸しやり過ごす事にします。するとタチの旧ザクとマゼラ戦車の待ち伏せに遭い被弾したため、カイ達を出撃させます
見かねたリュウは重症ながら艦長命令だと嘘を付きコアファイターで偵察に出てしまいます。カイのキャノンザクがマゼラ戦車を倒しますが、相性の悪い旧ザクのヒートアックスで頭部をやられます。他のキャノンが旧ザクを羽交い絞めにし、タンクのバルカンを発射、タチはハモンを想いながら逝きます
ガンダムにも出撃命令が出て、アムロはただならぬ殺気を感じていると、突然ギャロップが突っ込んで来て、身体ごと受け止めます。そのまま他のMSと押し合いをしていると、マゼラトップのハモンがガンダムの後ろを取り、この至近距離なら動力系をやればひとたまりもないと迫ります
ハモンはアムロより濃密で濃い人生をラルと送っていたのにそれを終わらせたのが坊や、あなたなの！と凄むと、偵察に出ていたリュウがその場面に遭遇、何とマゼラトップに突っ込み両者爆破します！そのままギャロップを崖下に落とし、爆薬ごと大爆発を起こします
リュウの死に各々自分の責任だと嘆く中、ハヤトが泣き叫ぶので、アムロが殴りますが、子供達も泣き却って逆効果です…夜が来て、身動きが取れないWBにマチルダのミデアが救世主かのように現れ、補給と修理を行い、アムロはマチルダに何故この部隊に所属しているのか問うと、命の渇きを癒すためと言われ、惚れ直します
ジェットストリームアタックとマチルダの死
ミデアのお蔭でエンジンも動き、早急に出立したいところですが、始動には時間が掛かり、そこでミライは1時間では少し間に合わないと感じます。また、マチルダの顔を見て、まるで死期が近づいているかのように感じ、心配性のようねと言われてしまいます
WBは索敵にMSを出していましたが、ドムに見つかってしまいます！ドムは素早く、ジョブのキャノンは足をやられます。ハヤトのキャノンもやられ、最早頼みの綱はガンダムのみです。ここまで来て…WBもガンダムも守って見せるとマチルダは気張ります
黒い三連星はジェットストリームアタックを仕掛け、ガンダムはビームライフルを失います。再度ジェットストリームアタックを仕掛ける黒い三連星ですが、ガンダムは先頭機をかわし、踏み台にしてマッシュを始末し、マチルダのミデアはドムの最後尾に突っ込み、ガンダムの被弾を助け、そのまま崖下に落下、命を落とします
翌朝戦闘後、WBクルーはミデア輸送部隊マチルダ隊戦死者に敬礼・黙祷を捧げ、アムロは憧れていたマチルダに涙するところでこの巻は終わります
まとめ
今巻は主要人物の衝撃的な死別が印象的です。黒い三連星という新手も現れ、WBはジャブローに何とか到着すべくマチルダの援護を受けながら奮戦する訳ですが、最愛の人・ラルを失ったハモンの執念の攻撃を受けてしまいます
後述しますが、タチとラル、ハモンは以前から親交があり、ハモンを想うタチは役に立ちたいと奮起します。ギャロップは実は囮で、背を取られたガンダムもこの至近距離ではなす術がありません…すると勝手に偵察に出ていたリュウのコアファイターが遭遇、そのまま体当たりしてしまうのです！
素人だらけのWBにおいて、MS乗りの先輩クルー・リュウの存在感は際立っており、突然の死に皆自分のせいだと嘆きます。アムロは叱咤したかったようですが、却って逆効果でした…
ジャブローに少しでも近づきたいWBでしたが、足止めを食らい、ミデアのマチルダの助けを再度受けます。まるで砂漠のオアシスが如く颯爽として惜しみないマチルダの尽力に、心奪われていたアムロは任務について命の渇きを癒すためと言われ惚れ直します
ところが黒い三連星の襲撃に遭い絶対絶命、3機のドムによるジェットストリームアタックが炸裂する中、ガンダムはマッシュを片付けますが、最後尾のドムに突っ込んだマチルダのミデアは破壊され、命を落とします
現在も世界中で戦争は行われていますが、ガンダムシリーズは戦闘での爽快感・戦略的妙等の描写と共に、命の儚さ・尊さを描きます。人気キャラだったハモン・リュウ・マチルダが命を落とし、戦争の無慈悲さと何とも言えない読後感が後引く訳ですが、人間とはこうも罪深いものだと感じざるを得ません
一旦の目的地であるジャブローは目前、WB・ガンダムは無事到着する事が出来るのでしょうか？8巻に続きます…
おまけ
1stガンダムのアニメは映画3部作として劇場公開されました。通常アニメは話数も多い為、むしろこちらからガンダムに出逢った人も多いかと思われます。要点を押さえたダイジェスト以上の密度の作品となっています
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