「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」8巻の数々の激戦と成長譚~WB、無事ジャブロー到着!ロメオ、ジャブロー攻略に意気上がるも、レビルの方が一枚上手…シャア、ドッグ侵入もウッディが身を挺して防御~

前回までのあらすじ

翌朝戦闘後、WBクルーはミデア輸送部隊マチルダ隊戦死者に敬礼・黙祷を捧げ、アムロは憧れていたマチルダに涙します…

WB、ジャブローに到着!!

ついにWBはジャブローに到着します!ギアナ高地に穴が空き、そこが隠された入港口なのです。無事着艦し、クルーは歓喜に包まれます。ウッディブライトを労い、WBは宇宙戦艦に大改装すると話し、WBの実績からペガサス級として何隻も建造中なのです

ウッディマチルダから聞いてはいたが…とアムロの幼さに驚きます。クルーは検診を受け、アムロは精密検査をする事になります。医師達はジオンに後れを取りながらもニュータイプとしての研究対象が手に入ったと悦に浸っています

ゴップ大将からWBの活躍への賛辞と、「大反抗作戦」の一翼を担って欲しいと言われ、ブライトは緊張します。ミライは軍属にならないか誘われ、本人はその気はないのですが、父の志を推しはかってみる事も大事だと諭され、流れでミライにフィアンセがいる事が判明します

帰りの車内でそれとなくブライトはフィアンセについて聞き出し、若干機嫌が悪いです。アムロは精密検査を受け、色々と投与されたり実験材料となりますが、朦朧としながら悪夢を見てうなされます。検査の結果常人とはかけ離れた能力を有している事が分かり、ガンダムの貴重なパイロットとして丁重に扱われます

アムロはWBの改装の指揮を執るウッディを訪ね、マチルダと結婚する予定だったと聞かされ、自分のせいだと謝りますが、ウッディは自惚れぬなと釘を刺し、ガンダム1機の働きで戦況が劇的に変化するものでもないと淡泊です。そしてマチルダが命がけで守ったWBを愛していると改装に全力を捧げると実直です

WBクルーは辞令を交付され、民間人だったものも軍属の端くれとなります。皆昇進し、アムロも准尉となりますが、死んだリュウの扱いにアムロは不服を言い、士官に殴られます。フラウは医療ボランティアは準軍属で保障されていると現状に満足しています

アムロはガンダムのコクピットをパイロットの生残性向上のため改造している事に繰り返し利用する気だと否定的です。セイラアムロに処方された薬に問題があるとして、飲まないように勧め、検査も気が乗らなければ受けなくても良いと助言します

シャアが密かにジャブロー侵入

日を改めて総司令レビル直々に訓示を頂く事になりますが、子供達が荒れ、式はメチャクチャに終わります(笑)

シャアアッガイ赤鼻にジャブローの調査をさせ、ヤノマニ族の伝承は裏付けられたと喜びます。シャアドレンに「次の満月の夜ジャブローが開く」と連絡するように伝えます。シャアはヤノマニ族の族長と話をつけ、MS隊を侵入させます(その中にはズゴックも見えます

アムロはシミュレーターでコアパーツ分離の練習を行い、鋭い指摘をし、ジムに搭載するかで揉めているという話を聞きます。コアブロック搭載の改造でしばらくガンダム搭乗はお預けです

アッガイシャアのズゴックを連れ奥深く侵入します。シャアロメオに伝令し、先日の「次の満月の夜ジャブローが開く」という内容とも一致しており、ロメオは「でかした!」というより「出し抜かれた!」と慄きます。ロメオは声高に演説し、ジャブローを落とせば昇進できる、マ・クベを顎で使ってやると意気込みます

子供達は建物に侵入し、沢山のジムを見つけます。するとジオンの工兵に見つかり縛り付けられてしまいます。工兵は30分後に爆発するように爆弾を仕掛け、子供達を置いて出て行ってしまいます!子供達は何とか拘束を解き、手分けして爆弾を集め、車に全て載せ無理な運転をしながら脱出します

シャアとセイラ、お互いを認識

カイアムロがゲート前で押し問答をしていると、子供達の車が現れ、ジオンの爆弾を載せているというので、アムロが運転を代わり、子供達をカイの車に移します。アムロは時間が無い中、未工事区域を見つけ、そこに車両を落とし大爆発します。アムロはこれは攻撃だ、ドッグもWBも危ないと感じます

事実基地内にジオン軍が侵入、ロメオの目の前でジャブローが開くのです!この緊急事態にもレビルは冷静で、落ち着いてジムを出動させます。ロメオは移動要塞アッザムで降下、ジャブロー侵入を謀ります。スレッガージム乗りが見たけりゃスレッガー小隊を見ろと決め科白をとるぞと意気込みます

赤鼻のアッガイは爆弾の不発に訝しりながら、ジムと遭遇、スプレーガンで破壊されてしまいます!ロメオの攻勢は成功しているようにみせかけ、上手くレビルに誘導されています。アムロは今回はジムに搭乗し出撃します

ザクはジムの大群に襲われ、連邦の白い新型MSだと戦慄します。ロメオは自ら暗闇の中アッザムの監視口から外を見ますが、今になって工事区域に誘導されていた事に気づきます。そこは巧妙に爆破され、ザクの集団もジムに掃討され、勝負ありです

ここでドッグに攻撃があり、アムロはこの事をいち早く危惧してWB周りに赴きますが、先に来ていたジムはシャアのズゴックに一閃され破壊されます!シャアだと悟ったアムロは威勢よくジムで対峙しますが、ガンダムのように上手くは行きません。シャアはその潔い戦いぶりにガンダムを重ねます

するとファンファンのウッディが身体を張ってWBを守り、シャアは「冗談ではない!」とウッディを屠りますが、その隙にアムロはズゴックの腕を斬り、シャアは退散します。セイラはここで何とシャアと遭遇します!言い合いになりますが、ミライが来たため、喧嘩別れとなり、ぼんやりとしたセイラミライは疑問を感じます

結局ジオン軍の作戦は失敗に終わり、ジャブローにもう一つの穴が出来たところでこの巻は終わります

まとめ

紆余曲折ありながら、何とかWBはジャブローに到着、当初の目的を達成します。経験の浅い兵と民間人の組み合わせながら、この大事を成し遂げたクルーは賞賛され、ついには昇進・軍属扱いになる者までおり、流れとは言え、このような扱いにアムロ達は複雑な心境です

アムロはニュータイプとして検査をされますが、この分野において連邦はジオンに後れを取っており、まるで人体実験のような様相で特にセイラは疑念に感じます。パイロットが優秀だからと言って兵器の様に扱われるのは戦時下とはいえ異常としか思えません

シャアの働きによりジャブローの口は開き、無能なロメオは侵入出来たと喜びますが、レビルの方が一枚上手で、ジムの働きもあり、ジオン軍を一掃してしまいます。これには子供達の爆弾撤去という隠れた功績があった事も忘れてはいけません

シャアは巧みにドッグに侵入し、内部破壊を試みますが、アムロのジムとウッディの働きで事半ばで撤退します。特にマチルダが命を懸けて守ったWBを愛し、自ら盾となり守ったウッディの愛には心打たれるものがありました

シャアセイラは再度相まみえ、お互いをキャスバルアルテイシアだと悟り、シャアセイラに軍を離れろと釘を刺します。THE ORIGINの面白いところは、ここからしばらく本編を離れ、シャアセイラ出生の秘密についての独自展開を見せるところです…9巻ではどんなお話が待っているでしょうか?

おまけ

2022年にククルスドアンの島というガンダム映画が公開されました。旧アニメ版で珍回として有名なこの話をクローズアップし、現代版の解釈として一本のアニメ映画として仕上がっており、1stガンダムファンからTHE ORIGINファン、引いては最新のガンダム好きも楽しめる内容となっております

コメント

タイトルとURLをコピーしました