おまけ
完結後週刊ヤングジャンプ2009年26号に掲載されたルーキーズの読切が今は電子版で読む事が出来ます。奇跡の甲子園出場を果たしたニコガクナインの“その後”がここに!というファン必見の幻の読切について、今回は取り上げます
夢の甲子園のその後
夢の甲子園の舞台は終わり、若菜達は最後完封負けだったけど3回戦まで行ったのスゲくね?と誇ります。1試合3盗塁やレフトフェンス直撃ヒット等各々感慨に耽る中、何と安仁屋は甲子園の1回戦でノーヒットノーランをやってのけプロ行く奴は違います
ちなみに平塚もプロ志望届け出したようで、出さないとドラフトにかけられないのです。出したら高野連のHPに名前公開されるらしく他の部員はそんな勇気はないです(笑)K大に推薦が決まっている御子柴は何と推薦を取り下げて欲しいと直訴、平成の牛若丸と持て囃されていたのです
2人はインタビューで今大会のベストナインに入るとも言われており、御子柴はその気になったのです。安仁屋にばかり注目が集まる中、御子柴は手ごたえを感じ川藤とプロ志望届け出すぞ!と決まり、他部員も羨ましがります
安仁屋希望通り阪神と交渉権獲得
K大推薦が夢だった御子柴はもっと大きな夢を見つけてしまったと真弓先生に話す川藤、希望球団は特になく、練習では相変わらず赤星がメジャー行きを公言するだけあり異彩を放っています。御子柴は夜遅くまで筋トレに励み、体格で周りに負けてるからちょっとでもプロの体に近づけないとと余念がありません
実は御子柴は成長期で去年の大会から8cm背が伸びたのです。努力する事にかけては誰にも負けないと凄みます。当然母から推薦取り下げの事を窘められますが、夢みたいな夢に向かって猪突猛進です。推薦は〆切られもう後戻り出来ません
ついにドラフトが始まり、3人は多くの記者に囲まれ動向を見守ります。いきなり横浜が安仁屋を指名、ヤクルト始め4球団から指名、阪神に交渉権が決まり希望通りで安仁屋ガッツポーズです!ところが肝心の御子柴は3巡目・5巡目でも呼ばれず、7・8巡目も過ぎトイレに行く始末です
努力の人=御子柴のチャレンジは続く…
浮かれていた御子柴は自身の力量を見誤っていたと悔い、育成枠にもかかりませんでした。部室で川藤に分不相応で夢みたいな事を…と涙し、赤星が現れ蔑むので将来メジャーに行くお前のボールで御子柴が打ち取れるか勝負となります
流石の剛速球の赤星ですが、キャッチャーの川藤はドラフト漏れたら来てくれって大学は複数あるし、一般入試でK大に行く事も出来ると鼓舞します。努力に関しては誰にも負けない御子柴は執念のピッチャー強襲センター前を放ち、ナメんなよコラーと雄たけびです!
結局一般入試でK大に合格した御子柴は安仁屋が初めてプロの一軍のマウンドに立った日、神宮球場で人生2本目のホームランを放った場面でこの読切は終わります
まとめ
一部マニアの間で幻と称されたこの読切、2023年に電子版で販売が始まり、当時を懐かしむ声が多数見られまた彼等が帰って来たと絶賛されました。今回の読切の主人公は御子柴でしょう。努力の人で平成の牛若丸とまで言われ、皆の後押しもありK大推薦を取り下げプロ志望届を出します
当然安仁屋は大人気、念願の阪神行きが決まる中無情にも御子柴を挙げる球団はありませんでした。分不相応な夢を見てしまったと落胆する御子柴ですが、ここでも川藤が彼を激励します。格上の赤星と勝負させ、彼の潜在能力を呼び覚ましピッチャー強襲、センター前です
努力する人は必ず報われる…K大に一般入試で入学した御子柴が神宮球場で生涯2本目のホームランを放ち、彼のプロ行きもまだ絶たれた訳ではありません。夢にときめけ・明日にきらめけと川藤が後押ししてくれての現在なのです。先生に恵まれる事でここまで人生は彩り豊かになるのですね!
この読切は短編ですが課金する価値のある内容となっており、まだ読んだ事の無い方も是非読んで欲しいです。お付き合い頂きありがとうございました
おまけのおまけ
赤星も目指す大リーグ、2009年当時と現在では日本人選手の立ち位置も変わって来ています。大谷翔平選手の大活躍で連日スポーツニュースは持ち切りですし、ダルビッシュ、山本、佐々木朗希、鈴木誠也等本当に多くの選手が所属しており毎日の様に活躍が伝えられます
未来の大リーガーももしかしたらこのルーキーズを読んで甲子園・大リーグでの活躍を夢見て努力しているのかもしれないと思うと、その一端にこのレビューがなればなあと感じる次第です
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